伊勢谷友介
独特のセンスが光るスタイリッシュな若手実力派俳優
出演作「赤い月」(2003)が26日(金)に日本テレビ系で放送。クールで端正なルックスと、東京芸大出身という経歴からかアーティスティックな雰囲気を漂わせる伊勢谷。ファッション界では“カリスマ・モデル”として若者に絶大な人気を誇っていたが、近年は着実に演技のキャリアを積んで“映画俳優”としての地位を確立した。「赤い月」では、関東軍秘密情報機関のエリート情報員に扮し、麻薬におぼれる姿を迫真の演技で見せたほか、天国の入り口を舞台に、人生の中で最良の思い出を振り返る死者22人のうち、あえて思い出を選ぼうとしない偏屈な若者役の「ワンダフルライフ」('98)や、18歳のホーム・ヘルパーに恋する実年齢は80歳だが、外見は20歳の青年という難役に挑戦した「金髪の草原」(2000)、一途に愛しながらもヒロインの人生を転落させていくやくざ役の「嫌われ松子の一生」(2006)など、どこか屈折した影のある役柄がピタリとはまる。俳優としての名を全国に広めた「CASSHERN」(2004)でも、単なる勧善懲悪なヒーローではない苦悩する主人公・鉄也を好演している。役者としての活躍にとどまらない彼は、'98年にニューヨーク大学映画コースに短期留学して映画製作を学んだ経験を生かし、「カクト」(2002)を初監督。ストリートに生きる若者たちが、ドラッグをめぐって騒動に巻き込まれていく姿をスピーディーかつみずみずしいタッチで描き、マルチな才能を発揮した。現在、声優に初挑戦のアニメ「鉄コン筋クリート」が大ヒット上映中。新作として、秋に公開予定の異才・三池崇史監督が手掛ける全編英語の西部劇「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」への出演も決まっている。
PROFILE
'76年5月29日、東京都生まれ。東京芸術大学美術学部在学中にモデルとしての活動を開始する。以後、CM、雑誌、ファッションショーなどで活躍。'96年にはミラノ・コレクションでプラダのショーにも参加。'99年、「ワンダフルライフ」でスクリーン・デビューを果たし、本格的に俳優業をスタート。以降、「金髪の草原」、「DISTANCE」(2001)、「害虫」(2002)、「黄泉がえり」(2002)、「笑う大天使(ミカエル)」(2005)、「ハチミツとクローバー」(2006)、「出口のない海」(2006)などの話題作に出演。ひとつのジャンルに収まらない幅広い演技で、日本映画界の注目若手俳優のひとりとなる。デザイナーの山本寛斎とは異母兄弟。