上野樹里
コミカルな演技はナンバーワンの若手女優
主演作「スウィングガールズ」(2004)が25日(日)にフジ系で放送。同作品で、おっちょこちょいだが、思い込んだら一直線に行動する女子高生役をパワフルかつ生き生きと演じ、一気に知名度をあげた上野。演奏シーンは吹き替えなしで撮影されたため、サックス演奏に苦戦しながらも、矢口史靖監督が「(上野の)天然の素材を主人公の友子役に生かしたら、そのままハマった」と語るほどの当たり役となり、2004年度の日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。以降、地味で平凡な日常から脱却するため“スパイ”になってしまう、どこか抜けている若妻役の「亀は意外と速く泳ぐ」(2005)、母が亡くなったため、大富豪の兄に引き取られて超お嬢様学校に転入するも上流生活になじめずにいる女子高生役の「笑う大天使(ミカエル)」(2005)と、彼女自身のイメージと重なるようなエキセントリックでつかみ所のない役柄が続く。また、フジ系のドラマ「のだめカンタービレ」(2006)で演じたピアノの才能はあるが、奇行癖のある“のだめ”役は、「スウィングガールズ」以上のはまり役となり、彼女の人気を決定づけた。そんなコミカルで特異なキャラクターが多い中、「出口のない海」(2006)では、太平洋戦争下、人間魚雷“回天”の乗員に志願した市川海老蔵演じる主人公をいちずに愛する幼なじみ役をしっとりと演じ、コメディーだけにとどまらない正統派の芝居もできることを証明している。4月から放送されるTBS系ドラマ「冗談じゃない!」への出演も決定し、現在、最も勢いのある若手女優のひとりとなる。
PROFILE
'86年5月25日生まれ、兵庫県加古川市出身。2001年、「クレアラシル」の3代目イメージガールに選ばれ、芸能界デビュー。以降、CMやTVドラマで活躍。映画では犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」(2003)、佐々部清監督の「チルソクの夏」(2003)、本広克行監督の「サマータイムマシン・ブルース」(2005)、安田真奈監督の「幸福のスイッチ」(2006)など、新進気鋭の監督が手掛ける話題作に出演。「のだめカンタービレ」の人気も後押しとなり、日本映画テレビプロデューサー協会の選出による2007年エランドール賞の新人賞を受賞した。特技は「スウィングガールズ」で特訓したテナーサックスと陸上短距離。
主演作「隠し剣 鬼の爪」(2004)が23日(金)に日本テレビ系で放送。クールでスタイリッシュな探偵や殺し屋、そして地味だが実直な好青年。そんな両極端ともいえる役柄をどちらも違和感なく演じ分けている永瀬。彼が活躍するきっかけとなったのは、米インディーズ界の鬼才ジム・ジャームッシュ監督の「ミステリー・トレイン」('89)へ出演してから。以降、林海象、石井聰亙、利重剛といった個性派監督や新人の監督の作品に続けて登場。ファッションや音楽にもこだわる姿勢を見せ、クールでアーティスティックなイメージを印象付けていく。一方で、名匠・山田洋次監督は「息子」('91)、「学校II」('96)、「隠し剣 鬼の爪」など好んで彼を起用。“王道”の人間ドラマで、奇をてらわない彼のもうひとつの魅力を引き出した。山田監督は「彼は映画の中で生きている感じがする。深く映画に入り込んでしまっている」と語り、映画の中で見せる彼の自然なたたずまいを絶賛している。TVドラマではなく映画を活動の中心とし、インディーズ作品にも積極的に出演したり、俳優業の傍ら本格的な音楽活動を行うという彼の独自のスタンスは、後に続く浅野忠信、オダギリ ジョーらへと受け継がれていると言えるかもしれない。新作は、2月24日(土)公開の「さくらん」。安野モヨコの人気コミックを土屋アンナ主演で実写化した話題作で、主人公のおいらんに心引かれる浮世絵師に扮している。さらに、夏に公開が予定されている佐藤江梨子主演の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」にも出演が決まっている。
主演作「マスク」('94)が11日(日)にテレビ朝日系で放送。ひょうきんで明るいイメージのキャリーは、意外にも小学校低学年までは友達が一人もできないほど引っ込み思案な少年だったという。だが、ある時“クラスメートを笑わせればみんなが僕に話し掛けてくれるかな”と思い立ったキャリー少年は、授業中に突然教室の後ろに言ってバイオリンの音まねをし、みんなを笑わせることに成功する。“その時に笑ってもらえる喜びにとりつかれた”と語る彼はこの出来事を原点としてコメディアンとしての成功を夢見るようになった。15歳からスタンダップ・コメディアンとして舞台に立ち、TVなどでキャリアを積みながら、'83年ごろから映画に進出。10年ほどはヒット作に恵まれなかったが、'94年に「エース・ベンチュラ」で持ち味であるオーバーアクションと顔芸が注目を集め、続く「マスク」の世界的大ヒットで一躍ハリウッドのトップ・スターの仲間入りを果たす。「マスク」のほか、「グリンチ」(2000)、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」(2004)など、特殊メークやSFXを使い、特異なキャラクターを演じている印象が強いが、その一方で「トゥルーマン・ショー」('98)や「マン・オン・ザ・ムーン」('99)、「エターナル・サンシャイン」(2004)など、シリアスな演技でも高く評価され、既にコメディアンの枠には収まらない、俳優としての成長を着実に遂げている。新作は「バットマン・フォーエヴァー」('95)で組んだジョエル・シュマッカー監督による「ナンバー23(原題)」(ことし公開)。自分の過去と未来が記された本にとりつかれる男を演じ、初の本格的ミステリーに挑む。
主演作「コン・エアー」('97)が9日(金)に日本テレビ系で放送。ハンサムとは言い難い、どこかとぼけた感じの容姿が印象的なケイジ。その独特な風ぼうから、かつては「赤ちゃん泥棒」('87)、「あなたに降る夢」('94)などでお人よし的なキャラクターを好演していたが、近年ではさまざまなジャンルの作品で主演、存在感を示すトップスターとなっている。「コン・エアー」や「60セカンズ」(2000)といったアクション作品では、ルックスからは想像できないようなハリウッド映画のヒーロー役を違和感なく演じる一方で、シリアスなドラマにも意欲的に出演。自堕落なアルコール依存症の脚本家を演じた「リービング・ラスベガス」('95)ではアカデミー賞主演男優賞を受賞し、その後も「救命士」('99)、「ウインドトーカーズ」(2001)といった人間ドラマにコンスタントに出演を重ねている。父親がイタリア系、母親がドイツ系という血筋からか、「ナショナル・トレジャー」(2004)などで見られるラテン系のハイテンションな演技を得意とする一方、「ワールド・トレード・センター」(2006)での、救助活動中ビルのがれきに生き埋めになった警察官役などゲルマン系の謹厳実直な落ち着いたキャラクターまで演じられる芸風の幅広さが彼の身上だ。新作「ゴーストライダー」が3月3日(土)に公開。原作は「スパイダーマン」のマーベル・コミック。ケイジふんする、悪魔に魂を売った“ゴーストライダー”が悪魔たちと激闘を繰り広げる。ピーター・フォンダ、エバ・メンデス共演。