ニコラス・ケイジ
ジャンルを問わずに安定感ある演技を見せる個性派
主演作「コン・エアー」('97)が9日(金)に日本テレビ系で放送。ハンサムとは言い難い、どこかとぼけた感じの容姿が印象的なケイジ。その独特な風ぼうから、かつては「赤ちゃん泥棒」('87)、「あなたに降る夢」('94)などでお人よし的なキャラクターを好演していたが、近年ではさまざまなジャンルの作品で主演、存在感を示すトップスターとなっている。「コン・エアー」や「60セカンズ」(2000)といったアクション作品では、ルックスからは想像できないようなハリウッド映画のヒーロー役を違和感なく演じる一方で、シリアスなドラマにも意欲的に出演。自堕落なアルコール依存症の脚本家を演じた「リービング・ラスベガス」('95)ではアカデミー賞主演男優賞を受賞し、その後も「救命士」('99)、「ウインドトーカーズ」(2001)といった人間ドラマにコンスタントに出演を重ねている。父親がイタリア系、母親がドイツ系という血筋からか、「ナショナル・トレジャー」(2004)などで見られるラテン系のハイテンションな演技を得意とする一方、「ワールド・トレード・センター」(2006)での、救助活動中ビルのがれきに生き埋めになった警察官役などゲルマン系の謹厳実直な落ち着いたキャラクターまで演じられる芸風の幅広さが彼の身上だ。新作「ゴーストライダー」が3月3日(土)に公開。原作は「スパイダーマン」のマーベル・コミック。ケイジふんする、悪魔に魂を売った“ゴーストライダー”が悪魔たちと激闘を繰り広げる。ピーター・フォンダ、エバ・メンデス共演。
PROFILE
'64年1月7日、米・カリフォルニア州生まれ。本名はニコラス・キム・コッポラで、フランシス・フォード・コッポラ監督のおいとして知られる。コッポラ監督の紹介で、'82年、「初体験 リッジモント・ハイ」にニコラス・コッポラ名義で映画デビュー。撮影の待ち時間にセットを破壊したり、「バンパイア・キッス」('89)では自ら生きたゴキブリを食べるシーンを提案、実行するなど奇行ぶりが話題を呼んだが、'90年代後半以降はハリウッドのスターとしての地位を確立。2002年には「ソニー」で監督デビューを果たした。女優パトリシア・アークエット、エルビス・プレスリーの娘であるリサ・マリー・プレスリーとの2度の離婚を経て、2004年に韓国系米国人と3度目の結婚をしている。