ジム・キャリー
演技派俳優として進化を遂げる才人コメディアン
主演作「マスク」('94)が11日(日)にテレビ朝日系で放送。ひょうきんで明るいイメージのキャリーは、意外にも小学校低学年までは友達が一人もできないほど引っ込み思案な少年だったという。だが、ある時“クラスメートを笑わせればみんなが僕に話し掛けてくれるかな”と思い立ったキャリー少年は、授業中に突然教室の後ろに言ってバイオリンの音まねをし、みんなを笑わせることに成功する。“その時に笑ってもらえる喜びにとりつかれた”と語る彼はこの出来事を原点としてコメディアンとしての成功を夢見るようになった。15歳からスタンダップ・コメディアンとして舞台に立ち、TVなどでキャリアを積みながら、'83年ごろから映画に進出。10年ほどはヒット作に恵まれなかったが、'94年に「エース・ベンチュラ」で持ち味であるオーバーアクションと顔芸が注目を集め、続く「マスク」の世界的大ヒットで一躍ハリウッドのトップ・スターの仲間入りを果たす。「マスク」のほか、「グリンチ」(2000)、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」(2004)など、特殊メークやSFXを使い、特異なキャラクターを演じている印象が強いが、その一方で「トゥルーマン・ショー」('98)や「マン・オン・ザ・ムーン」('99)、「エターナル・サンシャイン」(2004)など、シリアスな演技でも高く評価され、既にコメディアンの枠には収まらない、俳優としての成長を着実に遂げている。新作は「バットマン・フォーエヴァー」('95)で組んだジョエル・シュマッカー監督による「ナンバー23(原題)」(ことし公開)。自分の過去と未来が記された本にとりつかれる男を演じ、初の本格的ミステリーに挑む。
PROFILE
'62年1月17日、カナダ生まれ。10代前半で父親の失業のため学校を中退。働きながらトラックやテントで生活する苦難の少年時代を送る。15歳から地元カナダのクラブに出演し始め、19歳でハリウッドに移り住む。「トゥルーマン・ショー」「マン・オン・ザ・ムーン」で2年連続ゴールデン・グローブ最優秀主演男優賞を受賞するが、コメディアンに冷たいアカデミー賞にはノミネートすらされたことがなく、インタビューでは疑問の声を漏らしている。'87年に結婚し、一女をもうけるが'95年に離婚。'96年に「ジム・キャリーはMr.ダマー」('94)で共演した女優ローレン・ホリーと再婚するが翌年離婚している。