トビー・マグワイア

繊細さの中に強さを秘めた若手スター
主演作「スパイダーマン」(2002)が6日(日)にテレビ朝日系で放送。青い瞳に、まだ少年のような面影が残る童顔が印象的なマグワイア。彼が注目され始めたのは、アン・リー監督の「アイス・ストーム」('97)。崩壊寸前の家族の中で、異性への悩みを抱えた長男を演じ、イライジャ・ウッド、クリスチーナ・リッチなど、後にスターとなった子役たちとともに強いインパクトを残した。同じくリー監督の「楽園をください」('99)では、凄惨な南北戦争に身を投じながらモラルと自由の大切さを痛感していく青年を、寡黙ながら独特の存在感を放って好演。その後、育ってきた孤児院を初めて離れて自立する青年を演じた「サイダーハウス・ルール」('99)で知名度を上げると、恋や友情に悩みながら正義のヒーローとして活躍する高校生を演じた“スパイダーマン”シリーズが世界的大ヒットとなり、一躍ハリウッド・スターの仲間入りを果たす。さまざまな障害やかっとうを乗り越え、人間的に成長していく繊細な若者を等身大で演じることの多かった彼にとって、ナイーブさだけでなくハードなアクションもこなす“スパイダーマン”は意外なハマリ役となった。今後は「ラスベガスをやっつけろ」('98)で演じた金髪頭のぶっ飛んだヒッチハイカーのような、インパクトのあるキャラクターも演じてほしいところだ。現在、シリーズ3作目となる「スパイダーマン3」(2007)が公開中。そのほか、ことし公開予定のスティーブン・ソダーバーグ監督の新作「さらば、ベルリン」(2006)に出演。第2次世界大戦直後のドイツ・ベルリンを舞台に、米国陸軍の従軍記者がかつての恋人を捜すうちに殺人事件に巻き込まれていくサスペンスで、従軍記者に付き添う米軍兵士役を演じている。ジョージ・クルーニー、ケート・ブランシェットが共演。

PROFILE
'75年6月27日、米・カリフォルニア州生まれ。2歳のとき両親が離婚。その影響で、子供時代は各地を転々と移り住んで育つ。コマーシャルやTVのゲスト出演を経て、TVシリーズ“Great Scott”で注目を集め、'93年に「ボーイズ・ライフ」の端役で映画デビュー。このときのオーディションで知り合ったレオナルド・ディカプリオとは親友で、ディカプリオが「タイタニック」で来日した際、同伴してきたほどの仲だ。菜食主義者として知られ、ヨガと豆腐を好む健康マニアでもある。そのほかの出演作に、ウッディ・アレン監督作「地球は女で回ってる」('97)、1頭の競走馬に人生を懸けた3人の男たちのドラマ「シービスケット」(2003)などがある。かつては女優のラシダ・ジョーンズと婚約していたが、破局後、2006年に現在の恋人との間に娘を授かり、1児の父となった。

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