マット・デーモン
ナイーブな知性派からアクション・ヒーローへと飛躍を遂げたトップ・スター
出演作「オーシャンズ12」(2004)が10日(金)に日本テレビ系で放送。「レインメーカー」('97)の弁護士役、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」('97)の心を閉ざした天才青年など、'90年代は知的で繊細な役を数多く演じてきたデーモン。実生活でも名門ハーバード大学で英文学を専攻するなど(後に休学して俳優業に専念)、役だけでなく彼自身も秀才で、2002年にはアメリカで精子バンクの精子提供者リクエストNo.1に選ばれたこともあった。一方「リプリー」('99)では殺害した友人に成り済ますうっ屈した青年を演じるなど、どこか根暗なイメージもあったが、ジョージ・クルーニーら豪華俳優陣と共演した「オーシャンズ11」(2001)、「オーシャンズ12」や、本格アクションに初挑戦した「ボーン・アイデンティティー」(2002)、「ボーン・スプレマシー」(2004)でそれを払拭。特に“ボーン”シリーズでは役作りのため肉体トレーニングを行い、キレのある格闘シーンを披露してアクション・スターとして新境地を開拓した。また「プライベート・ライアン」('98)のスティーブン・スピルバーグ監督、「ディパーテッド」(2006)のマーチン・スコセッシ監督など大御所からのオファーがある一方で、「ドグマ」('99)、「ふたりにクギづけ」(2003)などの“おバカ・コメディー”にも出演。型にはまることなくさまざまな役柄に挑戦しつづけるデーモンのさらなる活躍が楽しみだ。新作の「オーシャンズ13」(2007)が8月10日(金)に公開。仲間の1人を窮地に陥れた悪徳ホテル王に報復するため、オーシャンズの面々が立ち上がる。ほかにロバート・デ・ニーロが監督を務める「グッド・シェパード」(2007)が10月、“ボーン”シリーズ第3弾「ボーン・アルティメイタム」(2007)が11月に日本公開予定だ。
PROFILE
'70年10月8日、米・マサチューセッツ州生まれ。2歳のとき両親が離婚し、大学で教鞭をとる母の元で育つ。「スター・ウォーズ」('77)を見て役者を志すようになり、演技教室に通い、舞台にも立つ。'88年「ミスティック・ピザ」の端役で映画デビュー。TVドラマで注目され、「戦火の勇気」('96)の麻薬依存症の医療兵役で印象を残す。幼なじみのベン・アフレックとともに脚本・出演を担当した「グッド・ウィル~」でアカデミー賞脚本賞を受賞。その後、アフレックと製作会社ライブプラネットを設立。公募した脚本を映画化した「夏休みのレモネード」(2001)などをプロデュースした。クレア・デーンズやミニー・ドライバー、ウィノナ・ライダー、ペネロペ・クルスとの交際を経て、「ふたりにクギづけ」の撮影中に知り合ったアルゼンチン人の女性と2005年に結婚。翌年、長女が誕生した。