木村佳乃
清楚なイメージを打破し新たな姿を見せる女優
出演作「蝉しぐれ」(2005)が26日(日)にテレビ朝日系で放送。穏やかな顔立ちと知的な雰囲気が魅力の木村。映画デビュー作「失楽園」('97)では、両親の離婚の危機を悲しみながらも、冷静に見守る主人公の娘役を好演し、'97年度日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2002年には「船を降りたら彼女の島」で、結婚を控えた等身大の女性をしっとりと演じるなど、近所のお姉さん的な親しみやすい役柄がよく似合う。2005年には黒土三男監督が、“「透明な女性」という条件が何より必要だ”と考えた「蝉しぐれ」のヒロイン役に、木村を抜てき。監督の期待通り、つややかで透き通るように美しい女性を演じ、2005年度日本アカデミー賞主演女優賞を受賞した。29歳のときに出演した「寝ずの番」(2006)では、落語家の妻にふんして、自分のスカートの中を死期の近い師匠に見せるという大胆なシーンを披露。おしとやかなイメージを崩す強烈な印象を与えた。次いで江戸時代の吉原遊郭を舞台にした「さくらん」(2006)に、しっとに燃える花魁役で出演。そのインタビューの際、“20代よりこれからの30代の方がきっといろんな役にチャレンジできると思う”と語った彼女は、満たされない愛に苦しむ切ない女心を濃厚なベッドシーンを交えて熱演。清純派女優を卒業し、新たなステージへの飛躍を見せている。8月25日(土)からは、毎日のように男を変える有名漫画家を演じる「伝染歌」(2007)が、9月15日(土)からは、復しゅうに燃えるたくましくも色っぽい宿場町の女性にふんする「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(2007)が公開。現在は初の本格的ハリウッド映画出演作品になる、「ナイロビの蜂」を手掛けたフェルナンド・メイレレスの新作「Blindness」を撮影中。感染すると失明する謎の伝染病がまん延するというストーリーで、伊勢谷友介と夫婦役で出演する。
PROFILE
'76年4月10日、航空会社に務めていた父親の勤務先ロンドンで生まれる。その後ニューヨークでの生活を経て日本へ帰国。高校、大学は東京で過ごし、その間、モデルを経験する。NHKドラマ「元気をあげる~救命救急医療物語~」('96)で女優デビューし、「協奏曲」('96)「エ・アロール」(2003)「彼女が死んじゃった。」(2004)などTVドラマを中心に、舞台やCMでも活躍。また、歌手として3枚のアルバムも出している。幼少期の海外生活もあり英語が堪能。そのほかの映画出演作に「模倣犯」(2002)「阿修羅のごとく」(2003)などがある。