ミラ・ジョボビッチ

トップ・モデルから華麗な転身を遂げたスター女優
出演作「バイオハザード」(2002)が28日(日)にテレビ朝日系で放送。元スーパー・モデルならではの抜群のプロポーションと美ぼうが魅力的なジョボビッチ。'91年に「ブルー・ラグーン」で初の主演に抜てきされると、無人島に漂着した少年と恋に落ちる少女を好演し、15歳ながら鮮烈なヌードも披露して注目を集めた。'92年には青春ドラマ「カフス!」、チャールズ・チャップリンの半生を描いた「チャーリー」に出演し、女優としてのキャリアを積む。その後しばらく映画界から遠ざかっていたが、'97年にリュック・ベッソン監督のSF大作「フィフス・エレメント」に出演。ニューヨークでのオーディションに1度は落ちるものの、ロサンゼルスでベッソンに偶然再会したことがきっかけとなり、ヒロイン役を獲得。彼女のスタイルと中性的な雰囲気が、地球滅亡を救うカギを握る不思議な少女役に見事にはまり彼女の出世作となった。以降、ベッソン監督の「ジャンヌ・ダルク」('99)では英仏百年戦争のフランスの伝説的英雄、ビム・ベンダース監督の「ミリオンダラー・ホテル」(2000)では精神を病んだ女性という難役に挑戦。さらに、凶暴なゾンビ軍団と戦う特殊工作員にふんした「バイオハザード」では体を張ったアクションを披露し、女優としてのポテンシャルの高さを見せつけるとともに、名実共にハリウッド・スターの仲間入りを果たした。その後も、続編の「バイオハザードII アポカリプス」(2004)(11/3[土]にフジテレビ系で放送)や「ウルトラヴァイオレット」(2006)などのアクションから、「ポイント45」(2006)での問題を抱えた情婦というシリアスな役まで幅広くこなし、コンスタントな活躍を見せている。新作は、シリーズ第3作「バイオハザードIII」が11/3(土)に公開。ウイルスの感染によって砂漠と化した世界で、巨大な陰謀を阻止するために闘う女戦士アリスを演じている。

PROFILE
'75年12月17日、ウクライナ・キエフ生まれ。小児科医の父とロシアの女優だった母との間に生まれる。キエフからモスクワ、ロンドンと移り住み、5歳のときに家族でロサンゼルスに移住する。9歳からモデル活動を始め、わずか11歳でイタリアのファッション誌「レイ」の表紙を飾るなど、一流モデルとして活躍。映画には「トゥー・ムーン」('88)でデビューを果たす。“ミラ”の名前で音楽活動もしており、自身のバンドでコンサート・ツアーを敢行したこともある。プライベートでは、「バッド・チューニング」('93・日本未公開)で共演したショーン・アンドリュースと結婚するが破局。'97年に映画監督リュック・ベッソンと再婚するも'99年に再び離婚。現在は「バイオハザード」シリーズの監督ポール・W・S・アンダーソンと婚約中で、彼の子どもを妊娠している。

ジェイミー・フォックス

コメディアンで歌手の顔を持つ今注目の演技派俳優ジェイミー・フォックス
出演作「コラテラル」(2004)が21日(日)にテレビ朝日系で放送。トム・クルーズ演じる殺し屋に翻ろうされるタクシー運転手を演じ、トップスターであるクルーズに劣らない存在感を残したフォックス。彼のキャリアのスタートはスタンダップ・コメディアンとしての活躍だった。'91年、人気コメディー・シリーズ「In Living Color」のレギュラーとして注目を集め、'96年には自らの冠番組を持ち、お茶の間の人気者として確固たる地位を築く。このころから映画にも出演をするようになるが、注目されるきっかけとなるのは、マイケル・マン監督に見いだされ、モハメド・アリのセコンド、バンディーニをリアルに演じた「アリ」(2001)。一度コメディー俳優というイメージが定着すると、シリアスな役で成功するのは難しいと言われるが、彼は高い演技力を示し見事に払拭した。さらに2004年は彼にとって節目の年となる。同じくマン監督の「コラテラル」での評価が高まる中、“ソウルの神様”レイ・チャールズの半生を描いた「Ray レイ」での主演。肉体的な特徴を真似ることから始め点字を学び、毎日12時間目隠しをして過ごすという徹底した役作り。表情、立ち居振る舞いなど、模倣するだけではなく完璧に自分のものにし、レイ・チャールズの精神を伝えた。評論家も彼への賛辞を惜しまず、見る者の心を震わす熱演によりアカデミー賞主演男優賞を受賞。この時「コラテラル」でも助演男優賞にノミネートされ黒人として初めてのWノミネート俳優となった。「人生がガラリと変わったよ」とフォックスが言う通り以後、暴走する戦闘機を食い止めるパイロットにふんした「ステルス」(2005)、やり手マネジャーを演じたミュージカル映画「ドリームガールズ」(2006)、互いに信頼を寄せるマン監督と3度目のタッグを組み、危険な潜入捜査にあたる刑事を演じた「マイアミ・バイス」(2006)など話題作に出演し、着実に映画俳優としてキャリアを重ねている。現在公開中の、FBIとテロリストの戦いを描いた「キングダム 見えざる敵」(2007)では、内に激情を秘めたFBI捜査官を演じ、激しいアクションも披露している。次回作は、ロサンゼルスに住むチェロ奏者のホームレスを演じる「The Soloist」。共演は、ロバート・ダウニー・Jr

PROFILE
'67年12月13日、米・テキサス州生まれ。生後すぐに両親が離婚し、母親の養父母が彼を引取った。幼少時代は、ボーイスカウトや聖歌隊の活動に参加し、祖母の強い意向でピアノも学ぶ。大学卒業後、恋人の勧めでスタンダップ・コメディアンとしてキャリアをスタート。その後高校時代のフットボールでの活躍を買われ'99年「エニイ・ギブン・サンデー」でクオーターバックの選手の役を演じ俳優として評価される。ミュージシャンとしての顔も持ち2005年にリリースされたアルバム「アンプレディクタブル」は、3週連続で全米アルバムチャートの1位となる。

スティーブ・ブシェーミ

一度見たら忘れられない風ぼうと演技で多くのファンを魅了
出演作「アルマゲドン」('98)が14日(日)にテレビ朝日系で放送。色白の顔にギョロリとした青い目、分厚い唇といった独特の風ぼうで、観客に強い印象を与えるブシェーミ。クエンティン・タランティーノの初監督作「レザボア・ドッグス」('91)で要領のいい小悪党“Mr.ピンク”を演じ、日本でもカルトな人気を得るようになった彼は、ロバート・ロドリゲスの「デスペラード」('95)やジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」(2003)など、インディペンデント系の監督の作品を中心に活躍してきた。とりわけ、まだ売れない時代から付き合いのあったジョエル&イーサン・コーエン兄弟とは、これまで6作品で組んでいる。中でも「ファーゴ」('96)では、自分の弱さを隠すためにひたすらしゃべりまくる神経質な面と、シリアスな場面でドジを踏んでしまう間抜けな部分を併せ持つ誘拐犯を好演。証人たちから“変な顔”と呼ばれる点も含め、「ゴーストワールド」(2001)で演じたレコード・マニアのさえない中年男などとも通じる、“どこか情けなさの漂うキャラクター”がブシェーミのパブリック・イメージとして定着するきっかけになった。他方で、ハリウッドのメジャー作品にも積極的に出演。「コン・エアー」('97)の、37人を惨殺した快楽殺人者の役や、「アイランド」(2005)でのクローン人間が暮らす施設の研究員役など、ともすれば大味になりがちな大作において個性的な演技を披露し、作品にアクセントを効かせる役割を果たしている。また、'80年代の終わりごろから監督を志すようになった彼は、'96年に「トゥリーズ・ラウンジ」で本格的な監督デビューを飾った。監督・脚本・出演の3役を務めた新作「インタビュー」が、20日(土)から開催される第20回東京国際映画祭で上映。2004年にイスラム過激派の男に殺害されたオランダ人監督テオ・ファン・ゴッホが手掛けた同名作のリメークで、ブシェーミは、シエナ・ミラーふんする新進女優と駆け引きを繰り広げる敏腕記者を演じる。

PROFILE
'57年12月13日、米・ニューヨーク生まれ。少年時代から俳優にあこがれ、高校卒業後、昼間は消防士として働き、夜はスタンダップ・コメディーの舞台に立つ生活を送った。その合間にアクターズ・スタジオで演技を学び、'84年に映画デビュー。脇役中心ながら出演作は多く、'90年代には30本以上もの作品に出演している。また、「モンスターズ・インク」(2001)や「シャーロットのおくりもの」(2006)では声優にも挑戦するなど多才ぶりを発揮。永瀬正敏やオダギリ ジョーなど、好きな俳優にブシェーミの名前を挙げる日本人俳優も多い。アメリカの同時多発テロの際、かつて働いていた消防署へ出向き、ボランティアとして行方不明の消防士の捜索にあたるなど、情に厚い一面も見せている。

蒼井優

映画への熱意が目覚めさせた女優への道
出演作「フラガール」(2006)が6日(土)にフジ系で放送。岩井俊二監督に見出され「リリイ・シュシュのすべて」(2001)で映画デビューした蒼井。そのとき岩井監督に“将来どんな女優になりたいの?”と聞かれた彼女は“こんなの人生の思い出作りですよ”と答えたという。岩井監督は“こういう人が女優をやらずに普通に生きて何になる”とまでその才能を認めていたが、彼女自身は当初、女優業に対して距離を置いていたところがあったようだ。だが、そんな意識が2004年に釜山映画祭に参加したことをきっかけに変化する。その際、彼女は映画が好きな人たちばかりが集まっている映画祭の熱気に刺激を受けるとともに、日本の映画が現地でほとんど認知されていないことにショックを受けて日本映画への愛着を痛感。“日本映画の良さを世界に認めてもらいたい。そしてずっと映画に関わっていたい”と思うようになる。映画への熱い思いが彼女の女優としての道を切り開いたのだ。「フラガール」では忙しい中でフラダンスの練習時間がなかなか作れず、“夜中に寝ている暇があったら練習しなければ”とまで自分を追い詰めた。結果、作品の評価を決めるといっても過言ではないほど重要なラストのソロ・ダンスシーンを見事に演じ切り、作品は2006年度の数々の映画賞を総なめにした。これはそんな彼女の映画への熱意が身を結んだ結果と言えるだろう。今後の出演作として、役作りのために7キロも減量して摂食障害の女性を演じた松尾スズキ監督の「クワイエットルームにようこそ」(20日[土]公開)、山崎ナオコーラ原作の話題作「人のセックスを笑うな」(来年正月公開予定)が控えるほか、4日(木)から公演が始まった蜷川幸雄演出の舞台「オセロー」に出演する。

PROFILE
'85年8月17日生まれ、福岡県春日市出身。日本大学芸術学部演劇学科中退。母親の夢が娘を宝塚に入れることだったため、2歳のころからバレエ、タップダンス、ピアノ、日舞のレッスンを受ける。小学生のころからモデルとして活動し、'99年ミュージカル「アニー」で本格的デビューを果たす(宝塚は試験がアニーのオーディションと重なって断念)。2002年には若手女優の登竜門とも言われる三井のリハウスの10代目リハウスガールに選ばれ、一躍注目を集める。代表作に「花とアリス」(2004)、「男たちの大和 YAMATO」(2005)、「ハチミツとクローバー」(2006)、声優に初挑戦した「鉄コン筋クリート」(2006)など。また、映画のみならず「タイガー&ドラゴン」(2005)、「Dr.コトー診療所2006」(2006)といったTVドラマやCMなどでも活躍している。

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