クライブ・オーウェン

渋い色気と多彩な存在感が魅力の実力派英国俳優
出演作「ボーン・アイデンティティー」(2002)が4日(日)にテレビ朝日系で放送。濃厚な大人の男の色気を漂わせながら英国紳士の気品を失わない魅力的な風ぼうと、悪役から英雄、平凡な中年男まで幅広い役柄をこなす確かな演技力でひっぱりだこのオーウェン。'88年に「ブルーム」で映画デビューした彼は、不遇の時期が続き、しばらくはTVや舞台を中心に活躍していた。その後、'97年の「ベント 堕ちた饗宴」や英国のTVドラマ「セカンド・サイト」('99~2000)のヒットなどでじわじわと人気と知名度を上げ、2002年、「ボーン・アイデンティティー」で初のハリウッド大作へ出演。主人公を狙う寡黙なスナイパーを演じて注目を集める。2003年の「すべては愛のために」ではアンジェリーナ・ジョリーの相手役の難民救済に従事する青年医師を演じ、続く2004年には歴史超大作「キング・アーサー」の主演に抜てき。ハリウッド・スターの仲間入りを果たす。また、彼が主演して人気を博した同名舞台を映画化した「クローサー」(2004)では、舞台版で演じた役とは別の性欲としっと心に翻ろうされる中年医師役を演じ、大人の複雑な恋愛心理を体現。ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞するなど高く評価され、実力派俳優として認識されるようになる。作品を通して観ると、同じ役者であることを忘れてしまうほど、1つ1つの映画で受ける印象がまるで違うオーウェン。役によって常に新鮮な魅力を発揮する彼の俳優としての面白さが「インサイド・マン」(2006)のスパイク・リーや主演作「トゥモロー・ワールド」(2006)のアルフォンソ・キュアロンら鬼才と呼ばれる監督にも多く起用されているゆえんだろう。今後は、ケート・ブランシェット主演の「エリザベス」('98)の続編「エリザベス:ザ・ゴールデン・エイジ(原題)」(来年春日本公開)に出演。また、ナオミ・ワッツ共演のアクション・スリラー「The International」(来年8月米公開)に主演するほか、2009年には米国で「シン・シティ」の第2弾の公開が予定されている。

PROFILE
'64年10月3日、イギリス・ウェスト・ミッドランド州コベントリー生まれ。5人兄弟の4男。カントリー・シンガーだった父が3歳の時に家を出て、継父と実母の下で育つ。'84年の20歳のころから3年間、英国王立演劇アカデミーで本格的に演劇を学び、劇団ヤング・ビク・シアターに入団。'88年、ロミオ役で出演した舞台「ロミオとジュリエット」で、ジュリエットを演じていたサラ・ジェーン・フェントンと'95年に結婚。現在、妻と2人の娘とともにロンドンで暮らしている。“撮影中、娘たちのことを思うと、すぐに家に帰りたくなってしまう”とコメントするなどファミリーマンの一面も。ダニエル・クレイグとともに6代目ジェームズ・ボンドの有力候補とうわさされていた。

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