シャロン・ストーン
容姿の美しさだけに留まらず着実に進化する女優
出演作「キャットウーマン」(2004)が17(日)にテレビ朝日系で放送。一大センセーションを巻き起こした官能サスペンス「氷の微笑」('92)での体当たり演技で一躍スター女優の仲間入りを果たしたストーン。色気で刑事を惑わす殺人容疑者役は、力強い目をした美しい顔立ちと抜群のプロポーションを持つ彼女のはまり役に。当時34歳と遅咲きではあったが、その美ぼうを武器に「硝子の塔」('93)や「スペシャリスト」('94)などで、濃厚なラブ・シーンに果敢に挑み、“90年代のセックス・シンボル”になった。しかしその一方で、セクシーだけで中身のない女優というレッテルを張られる。そんな彼女の転機となったのが、マーチン・スコセッシ監督作の「カジノ」('95)。妖えんな魅力を持つ切れ者詐欺師役を、名優ロバート・デ・ニーロ相手に熱演。'95年度ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)最優秀主演女優賞に輝き、実力を見せつけた。しかし以降も、ラジー賞の常連になるなど演技への不評を完全には拭いきれなかったが、余命わずかな少年の母親役にふんした「マイ・フレンド・メモリー」('98)や、軽妙なコメディエンヌぶりを披露した「ハリウッド・ミューズ」('99)と、役者としての幅を広げていく。2001年の脳内出血による女優生命の危機を乗り切った彼女は、「キャットウーマン」で久々の悪役にふんし、健在ぶりをアピール。2006年には、ロバート・F・ケネディ暗殺の現場に居合わせた人々の姿を描く「ボビー」で、悩みを抱えた客に優しく接する美容師役を落ち着いた演技で見せ、豪華出演陣の中で存在感を残した。バッシングに合いながらも、一貫して芯の強いかっこいい女性を演じ、ハリウッド女優としての地位を維持し続けるストーンの新作は、今年のサンダンス映画祭で上映されたコメディー「The Year of Getting to Know Us」。ジミー・ファロンふんする主人公の母親役を務める。そのほか、ブラッド・ピットと共演の「Dirty Tricks」が製作進行中。
PROFILE
'58年3月10日、米・ペンシルベニア州生まれ。地元の美人コンテストに出場したことをきっかけにモデルを志し、大学を中退。19歳でニューヨークに渡り、モデルの仕事に就く。その後、ウッディ・アレン監督の目に止まり、「スターダスト・メモリー」('80)で映画デビュー。長い下積みを経験した後、「氷の微笑」でブレーク。近年はプロデュース業にも取り組んでいる。私生活では、3度の離婚を経験し、現在は3人の養子を持つシングルマザー。またチャリティーや紛争問題などにも関心を持ち、社会に貢献する活動を熱心に行っている。