イーサン・ホーク
知的で繊細、マルチな才能を見せる実力派俳優
出演作「テイキング・ライブス」(2004)が9日(日)にテレビ朝日系で放送。甘いマスクと洗練された雰囲気が魅力のホーク。「いまを生きる」('89)で、母性本能をくすぐるような、思わず守ってあげたくなる風ぼうで人気を得た彼だが、雪山遭難からの壮絶なサバイバルを描いた「生きてこそ」('93)への出演を経てたくましく成長。「リアリティ・バイツ」('94)や「恋人までの距離<ディスタンス>」('95)などで、'90年代の若者像をリアルに表現し、実力派スターとしての地位を確立した。遺伝子がすべてを決定する未来社会を舞台にしたSFドラマ「ガタカ」('97)では、劣性遺伝子を持った運命にあらがう主人公にふんし、弱さと強さをあわせ持つ彼の魅力が十分に引き出されている。自分が興味を持ったこと以外には目を向けないという彼は出演作選びも慎重で、エンターテインメント作品よりも、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた「トレーニング デイ」(2001)などのシリアスな人間ドラマに出演することが多い。だが近年では、武器商人を追い詰めていく刑事を演じた「ロード・オブ・ウォー」(2005)や、ローレンス・フィッシュバーンと共演した「アサルト13 要塞警察」(2005)などのアクションにも挑戦し、これまでのイメージとは違う新鮮な演技を披露している。俳優業以外にも、小説や脚本も手掛け、2001年には「チェルシー・ホテル」を監督して多才ぶりを発揮している。新作「痛いほどきみが好きなのに」が5月に公開予定。自伝的小説を映画化したラブ・ストーリ-で、純粋さゆえに傷付け合う恋人たちを描く。
PROFILE
'70年11月6日、米・テキサス州生まれ。'85年「エクスプロラーズ」で映画デビュー。後に学業に専念するため一時俳優を休業するが、ニューヨーク大学に合格してから仕事を再開させ、映画復帰作「いまを生きる」で注目を浴びる。プライベートでは、「ガタカ」で共演したユマ・サーマンと'98年に結婚、2児をもうける。ハリウッドでも1、2を争うおしどりカップルとして評判だったが、2004年に離婚した。