レオナルド・ディカプリオ
着実に実力派俳優への道を歩むトップスター
主演作「タイタニック(前編)」('97)が28日(金)に日本テレビ系で放送。端正なルックスと、さまざまな役をこなす演技力が魅力のディカプリオ。「タイタニック」の世界的ヒットで大ブレークした彼だが、元来は小品を中心に出演していた。義父と折り合いの悪い母子家庭の少年役で、思春期の葛藤を見事に体現した「ボーイズ・ライフ」('93)では、共演のロバート・デ・ニーロが才能を絶賛。さらに、知的障害者を演じた「ギルバート・グレイプ」('93)ではアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、その演技は早くから高い評価を受けていた。本人も演技派を志向し、フランスの天才詩人アルチュール・ランボーを演じた「太陽と月に背いて」('95)や、舞台を現代に移してシェークスピアの古典を映画化した「ロミオ&ジュリエット」('96)など芸術性の高い作品を選んで出演するも、アイドル人気が先行。「タイタニック」でその人気は頂点に達する。同作の後に出演した、歴史ロマン「仮面の男」('98)、孤島の楽園を訪れるバックパッカーを演じた「ザ・ビーチ」(2000)の不評や、私生活で頻繁にゴシップ誌をにぎわせたことなどから、一時は将来を危ぶむ声も出た。しかし、最も尊敬する監督というマーチン・スコセッシと組んだ「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2002)が大ヒットを記録。無精ひげや厚い胸板など男っぽくなった風貌で、殺された父の報復に燃える若者を演じ新たな魅力を発揮した。同年には、スティーブン・スピルバーグ監督作「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」への出演も果たす。重厚だった前作から一転、肩の力の抜けた演技で実在の詐欺師フランク・アバグネールJr.を好演した。以前の輝きを取り戻したディカプリオは、自ら設立した映画会社が製作を手掛けた「アビエイター」(2004)で再びスコセッシと組み、実在の大富豪ハワード・ヒューズを熱演。アカデミー主演男優賞にノミネートされた。そして2006年には、三度スコセッシと組んだ「ディパーテッド」と、“紛争ダイヤモンド”の問題を扱った社会派ドラマ「ブラッド・ダイヤモンド」の2作で主演を務める。香港映画「インファナル・アフェア」をリメークした前者はアカデミー作品賞を受賞。ダイヤ密売人を演じた後者では再び主演男優賞にノミネートされるなど、着実に実力派俳優への道を歩んでいるといえよう。精神病院が舞台のミステリー「シャッター・アイランド(原題)」が製作進行中。ディカプリオは行方不明になった女性患者を捜す保安官を演じる。監督はスコセッシ。
PROFILE
'74年11月11日に米・カリフォルニア州で、イタリア系の父とドイツ系の母の間に誕生。生後間もなく両親が別居し、母に引き取られる。7歳のころ、父の再婚相手の息子が子役として活躍しているのに感化され、俳優を志すように。オーディションに落ち続け一度は挫折するが、13歳のころ再び芸能界入りを志望し、CMやTVに出演し始める。'91年にホラー・コメディー「クリッター3」で映画デビュー。プライベートでは環境問題に強い関心を持ち、さまざまな活動を行っている。モデルのバール・ラファエリと交際中とのうわさ。