江口洋介
演技派として着実に進化する俳優
出演作「アンフェア the movie」(2007)が12日(土)にフジテレビ系で放送。185cmの長身と大人の色気を感じさせながらも、少年のような笑顔の似合う端正なルックスが魅力の江口。'87年にデビューした後、'90年代はじめには、当時人気のトレンディードラマ「東京ラブストーリー」('91)「愛という名のもとに」('92)などで活躍。クールな二枚目で遊び人的な役を演じた彼は、長髪“ロンゲ”をトレードマークに女性ファンを獲得する。江口の人気を不動のものにしたのが、'93年のホームドラマ「ひとつ屋根の下」。5人の弟と妹たちを何よりも愛する青年をすがすがしく好演し、“あんちゃん”の愛称でファン層を広めた。'96年に、架空都市を舞台にした「スワロウテイル」でマフィアのボスを怪演。それまでの等身大の役とは異なった演技力を試される役に挑む。その後、“ロンゲ”スタイルもやめ、落ち着いた"大人の男"の魅力が見え始めた江口には、当たり役となったTVドラマ「救命病棟24時」('99)での敏腕医師や、「アナザヘヴン」(2000)での、人間の体を乗っ取る正体不明の殺人鬼と闘う刑事など、医師、刑事といった硬派な役が増える。その一方で、「凶気の桜」(2002)での、国粋思想に傾倒する3人の若者の兄貴分的殺し屋や、「ギミー・ヘブン」(2004)での、特殊な感覚“共感覚”を持つ孤独な男性という特異な役もこなし着実に役者としての幅を広げていく。2005年には、'79年に千葉真一主演で製作された「戦国自衛隊」のリメークで、製作費15億円とういう大作「戦国自衛隊1549」の主役に抜擢。ギラつき感のあるオリジナルの主人公とは違う、現代に即したさわやかな雰囲気の主人公を迫力のアクションとともに熱演した。近年、映画中心の活動に変わってきた江口は、出演作「少林少女」(2008)が4/26(土)公開のほか、夏には阪本順治監督が手掛ける主演作「闇の子供たち」、2009年には主人公・石川五右衛門にふんする異色のSF娯楽作「GOEMON」が公開と新作が目白押しだ。また、ことしは久し振りの舞台にも挑み、演技に力を入れる江口の今後がますます期待される。
PROFILE
'67年12月31日、東京都北区生まれ。'86年、原田眞人監督作「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」の端役を経て、'87年、人気コミックの映画化「湘南爆走族」のオーディションに主人公役で合格し、後にトレンディードラマを支える仲間、織田裕二とともに本格デビュー。偶然にも役名が、自分の名前と漢字1字違いの“江口洋助”だったという奇妙な縁を持つ。俳優だけでなく、歌手としての一面も持ち、CMソングやTVドラマ、TV番組のテーマ曲として使用される。'99年には歌手の森高千里と結婚。一男一女の父親である。また、大の魚釣り好きとしても知られている。