スティーブン・スピルバーグ
ハリウッドのトップに君臨し続ける世界最高峰のヒットメーカー
監督作「オールウェイズ」('89)が3日(土)に衛星第2で放送。愛きょうのある笑顔と眼鏡がトレードマークの、世界的映画監督スピルバーグ。'60年代後半に映画界入りした彼は、「JAWS ジョーズ」('75)、「E.T.」('82)、“インディ・ジョーンズ”シリーズ、“ジュラシック・パーク”シリーズ、「宇宙戦争」(2005)など、数々の大ヒット作を次々と世に送りだし、“娯楽映画の王様”の称号を約20年も前から欲しいままにしている。その一方で、評論家受けがあまり良くないことでも知られ、“演出技術は抜群だがテーマは子どもっぽい”という評価を少なからず受けてきた。しかし、映画人として類いまれな才能を持つ彼は、人間のネガティブな一面をテーマにした「シンドラーのリスト」('93)、「アミスタッド」('97)、「プライベート・ライアン」('98)、「A.I.」(2001)など、シリアスな作品でも成功できることを証明し、一部評論家の意見を一掃させた。そうしたジャンルを問わずに映画を作れる手腕とともに、特筆すべきことが作品のリリースの早さである。映画監督のほかに製作や製作総指揮を数多くの作品で手掛け、一時は自身の製作会社を設立するなど売れっ子ゆえの超多忙なスケジュールに追われる中でも、彼はほぼ1年に1作のペースで監督作をリリースし、そうした行動力が他の追随を許さない彼の今ある地位を支えている重要なファクターのひとつといっても過言ではないだろう。新作は、'80年代に一世を風びしたアドベンチャー・シリーズの第4作「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」が6月21日(土)に公開。前作から19年を経て再びスクリーンに戻ってくるインディの活躍、そのインディを演じるハリソン・フォードが60歳半ばを超えて挑戦するアクションなどの見どころに加え、シリーズ全作でタッグを組むスピルバーグ監督と製作総指揮のジョージ・ルーカスの演出にも期待と注目が集まる。
PROFILE
'46年12月18日、米・オハイオ生まれ。高校時代に両親が離婚、母親と移住したカリフォルニアで、ユニバーサルの撮影スタジオに潜り込み映画製作について学ぶ。TV映画の演出を経て、「続・激突! カージャック」('74)で劇場映画監督デビュー。監督第2作「JAWS ジョーズ」の世界的大ヒットで一躍人気監督になる。製作者としても意欲的に活動し、'94年には自身の製作会社ドリームワークスを設立、“シュレック”シリーズや「グラディエーター」(2000)など多くのヒット作を輩出したが、2005年にパラマウントピクチャーズに買収された。