キアヌ・リーブス

イメージにとらわれず、作品に真摯に向き合うハリウッド・スター
主演作「コンスタンティン」(2005)が25日(日)にテレビ朝日系で放送。端正な顔立ちで、神秘的な美しさを持つキアヌ・リーブス。'86年に「栄光のエンブレム」でアメリカ映画デビューを果たすも、「2番手役ばかりでは欲求不満になる」とハリウッドへ。そして、青春カルトムービー「リバーズ・エッジ」('86)で注目を集め、「ビルとテッドの大冒険」('89)のおバカ全開のコメディーや、男娼をミステリアスな魅力で演じた「マイ・プライベート・アイダホ」('91)、オフビートなアクション「ハートブルー」('91)に出演。また、アート色の強い、フランシス・フォード・コッポラ監督の「ドラキュラ」('92)、ベルナルド・ベルトルッチ監督の「リトル・ブッダ」('93)などにも挑戦している。「俳優として望んでいることは、バラエティーに富んだキャラクターに挑戦すること」と語るキアヌらしく、イメージが定着することを好まず、出演作のジャンルは多岐にわたる。だが、作品数に対して、当たり役には恵まれていなかったキアヌ。そんな彼をビッグ・スターの地位へと導いた作品が「スピード」('94)だ。身体を作り、80%のスタントに自ら挑戦、全世界でヒットを記録するが、彼は正統派ヒーローのイメージを打ち消すようにサイバーSFの「JM」('95)、犯罪ラブ・ストーリーの「フィーリング・ミネソタ」('96)、オカルト・サスペンス「ディアボロス 悪魔の扉」('97)などを選択。その後キアヌは、映像分野にも大きな影響を与えた「マトリックス」('99)に出演、世界中でカルト的な人気を呼び、全3作のシリーズ化がされ、キアヌ自身もトップ・スターの座を不動のものにした。だが、それ以降は白血病を患う妹の看病のため仕事をセーブし、2年ぶりに主演した「コンスタンティン」では、神にさえ文句を言うアンチ・ヒーローを、減量や話し方の工夫を施し好演。また、実写映像のデジタルペイントという手法で独特の映像世界を作り出した「スキャナーダークリー」(2006)で、3つのアイデンティティーに精神を引き裂かれていく麻薬の潜入捜査官を演じるなど、再びコンスタントに映画出演する。作品により自分を高め、予算規模やジャンルにとらわれないキアヌの新作は、1951年にマイケル・レニーが主演した未来SF映画のリメーク作、「ザ・デイ・ジ・アース・ストゥッド・スティル(原題)」で、12月に公開が予定されている。地球壊滅の危機を警告するため、地球を訪れる宇宙人役を演じる彼の演技に注目だ。

PROFILE
'64年9月2日、レバノン・ベイルート生まれ。作品によって、体重を増減させたり、鼻ピアスやモヒカン刈りにするなど、役作りの徹底ぶりには定評がある。また、誠実な二枚目青年を演じても見事にはまり、「ラジオタウンで恋をして」('90)や「雲の中で散歩」('95)、「恋愛適齢期」(2003)、「イルマーレ」(2006)など恋愛作品も多数。「スピード」「イルマーレ」で共演したサンドラ・ブロックとは、非常に仲が良く、彼女はキアヌを、天性の親切さと純粋な心を持っている感じと評していた。そんな話を裏付けるべく、大のバイク好きでも知られる彼は、“マトリックス”シリーズの成功は、特殊効果チームの功績が大きいと、クリエーターチーム全員にハーレーダビッドソンを贈ったという逸話もある。

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