ラリー&アンディ・ウォシャウスキー
互いに相手を補い合い、常に新しいものに挑みつづける兄弟
脚本・監督作「マトリックス レボリューションズ」(2003)が27日(金)に日本テレビ系で放送。“マトリックス”シリーズの監督といえば、もはや説明の必要がないほど有名になったウォシャウスキー兄弟。映画好きな両親を持った2人は毎週のように映画館に通い、映画の中で育ってきた。ゆえに監督になるのは、自然なことだったと言う。大学を中退し、建築工事の仕事に携わり、マーベルコミックの脚本を手掛けるなどした後、'95年の「暗殺者」の脚本家として映画界入りを果たす。シルベスター・スタローンとアントニオ・バンデラス出演の本作は、脚本の巧妙さをたたえられながらも、ヒットはしなかった。そして監督としてのデビューはレズビアンサスペンスの「バウンド」('96)。バイオレンスとセックスにまみれた女たちの生き様を描き上げた本作で、批評家たちの絶賛を受け、きわどくエネルギッシュな個性を持つウォシャウスキー兄弟の才能が世間に注目され始める。そして5年の月日をかけて脚本を書き上げた、「マトリックス」('99)を発表。新感覚のSFXで彩られた本作は、映像世界に革命をもたらし、スタイリッシュなアクション、斬新かつ奥深い世界観で全世界に衝撃を与えた。大ヒットを記録し、全3作のシリーズ化も決定し、彼らは一躍人気監督の仲間入りを果たす。型破りなことを好み、常に限界に挑戦しているウォシャウスキー兄弟。これまでずっと共に作品を作り上げてきた2人は、互いに相手を補い、相互に影響を与え合っているという。“マトリックス”シリーズ終了後は監督ではなく、脚本家として「Vフォー・ヴェンデッタ」(2005)に参加。久々の監督作として、2人が初めて日本のアニメを知ったきっかけとなった作品「マッハGoGoGo」の映画化、「スピード・レーサー」(7/5[土])が公開される。ファミリー映画を作りたいと願ってきた彼らが、本作で家族の強い絆を描きつつ、最新の映像世界を見せてくれる。
PROFILE
ラリー、'65年6月21日、アンディ、'67年12月29日、アメリカ、イリノイ州シカゴ生まれ。幼少のころから熱狂的な映画ファンであり、コミックやアニメの世界に傾倒していた。大学を中退し大工として働き、2人で設計図を書いて実家を建て直したという。映画業界で必要な忍耐力は、この建築現場で身につけた、とも語る。'95年に「暗殺者」で脚本家としてデビュー。'99年の脚本・監督作「マトリックス」で、一躍人気監督に。兄のラリーが性転換手術を受けたという噂が流れるが、実際、手術はしていない。今夏公開される「スピード・レーサー」の原作である日本のアニメ「マッハGoGoGo」が、彼ら独自の映像世界を構築する原点とも言われており、日本のアニメが「マトリックス」を生んだと言われるのもこのためである。