アン・へッチ
存在感ある演技が光る実力派女優
出演作「ボルケーノ」(1997)が6日(日)にテレビ朝日系で放送。
知的でクールな容姿と、謎を秘めたような独特な雰囲気が魅力のヘッチ。10代の頃から舞台に立ち、TVドラマ「アナザー・ワールド」でエミー賞を受賞するなど確かな演技力を持つ彼女は、日本でも一部放送された“ヤング・インディ・ジョーンズ”シリーズなどのTVドラマや舞台で活躍し、「ハックフィンの大冒険」(1993、日本未公開)で映画デビュー。「ミルク・マネー」(1994)、「ワイルド・サイド」(1996)など出演作を重ねた後、デミ・ムーア主演の「陪審員」(1996)で、マフィアに脅される陪審員(ムーア)を支える親友役を好演し脚光を浴びる。
一気に映画界で引っ張りだこになった彼女は、ホワイトハウスの広報官役を演じた「ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ」(1997)ではダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロと、気の強い地質学者役を演じた「ボルケーノ」ではトミー・リー・ジョーンズと、さらに夫の身を案じる妻を好演した「フェイク」(1997)ではアル・パチーノ、ジョニー・デップと、流行雑誌の副編集長役にふんした「6デイズ/7ナイツ」(1998)ではハリソン・フォードと共演。立て続けにビッグネーム俳優の相手役を務める。中でも「6デイズ/7ナイツ」では、医者や学者など硬派な役が多い中で、等身大のキャリア・ウーマンをコケティッシュに演じ、それまでに見られなかったキュートな姿を披露しファンを増やした。
演技力、人気共に得たヘッチは、巨匠アルフレド・ヒチコックの名作をリメークした「サイコ」(1998)に出演。オリジナル版でジャネット・リーが演じアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたマリオン・クレーン役に抜擢され、シャワーを浴びながら殺される名シーンを見事に再現。その後も「私は『うつ依存症』の女」(2001)、「ジョンQ 最後の決断」(2002)、「記憶の棘」(2004)などに出演し、キーパーソン的重要な役で輝きを見せている。新作はアシュトン・カッチャーと共演するロマンチック・コメディー「スプレッド(原題)」。久し振りのコメディー作品への出演で注目を集めそうだ。
PROFILE
1969年5月25日、米・オハイオ州生まれ。幼少期は父親の家出、死亡、さらに兄の交通事故死など辛い日々を送った。実力派女優として活躍する中、2000年には、一軒の屋敷を舞台に、異なる時代に移り住んだ3組のレズビアン・カップルたちの生きざまを描くオムニバス・ラブ・ストーリー「ウーマン ラブ ウーマン」(TV映画)で監督にも挑戦。私生活では、1997年にバイセイクシャルであることを公言し、女優エレン・デジェネレスと交際。しかし2000年に破局し、翌年2001年には男性カメラマンと結婚、1児をもうけた。現在は彼とも破局している。