アーロン・エッカート

独特の色気とチャーミングな魅力でさまざまな役に挑戦する注目アクター
アーロン・エッカート主演作「ザ・コア」(2003)が10日(日)にテレビ朝日系で放送。
さわやかなルックスと、複雑なキャラクターをものにする演技力に定評があるエッカート。大学で映画と演劇を専攻していた彼は、在学中にニール・ラビュートと出会い意気投合。後にラビュートの長編デビュー作「In the Company of Men(原題)」('97、日本未公開)に出演し、同僚の女性を追いつめるエリート・サラリーマンを演じてインディペンデント・スピリット賞新人俳優賞を受賞する。以来、体重を18キロも増やし、性的不能の夫を演じた「僕らのセックス、隣の愛人」('98、日本未公開)や、夢と現実の区別がつかなくなった女性が騒動を巻き起こす異色コメディー「ベティ・サイズモア」(2000)など、ラビュート作品の常連となる。
そんなエッカートにとって転機となった作品が、ジュリア・ロバーツ主演のヒューマン・ドラマ「エリン・ブロコビッチ」(2000)だった。同作でロバーツ演じる子持ちの独身女性をサポートする恋人役を好演、その演技力が高い評価を得ると共に人気も急上昇した。その後は、ヒラリー・スワンク共演のSFパニック「ザ・コア」、殺人犯が次々殺される事件を追うFBI捜査官にふんしたサスペンス「サスペクト・ゼロ」(2004)などで主演を務め、ハリウッドで確かな地位を築いていく。
「サスペクト・ゼロ」でエッカートが演じた捜査官は、遠隔透視できる殺人犯を追いつめながら、自身も遠隔透視能力に目覚めていくという際どいキャラクター。社会派風刺コメディー「サンキュー・スモーキング」(2005)で演じた、禁煙世論と戦うたばこ業界のPRマンや、ブライアン・デ・パルマ監督作「ブラック・ダリア」(2006)でふんした、過去の殺人事件に関係していた刑事など、繊細な演技が魅力のエッカートには、善人と悪人の区別がつき難い複雑な役が似合う。
さらに、自分の個性を全面に押し出さない受け身の芝居ができるのも彼の持ち味だ。「エリン・ブロコビッチ」のロバーツや、ラビュートが監督した文芸ロマンス「抱擁」(2002)で共演したグウィネス・パルトロウなど、どんな大物女優と組んでも相性が良く見える独特の魅力と柔軟性を兼ね備え、ハリウッドでは“共演したい男優ナンバーワン”とまで言われている。
新作「ダークナイト」が9日(土)より公開。人気ヒーロー、バットマン誕生の秘密を描いた「バットマン ビギンズ」(2005)の続編で、エッカートは町の犯罪撲滅に挑む地方検事を演じている。監督は前作に引き続きクリストファー・ノーラン。

PROFILE
'68年3月12日、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。高校卒業後、ハワイでサーフィン、フランスでスキーをしながら気ままな3年間を過ごす。その後、ユタ州のブリガム・ヤング大学で映画と演劇を学び、「ザ・スローター 赤い迷宮」('94、日本未公開)で映画デビュー。「サンキュー・スモーキング」ではゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた。女優のエミリー・クラインと婚約していたが、'98年に破局。他の出演作に「ペイチェック 消された記憶」(2003)、「カンバセーションズ」(2005)、「幸せのレシピ」(2007)などがある。

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