ロバート・デュバル

いぶし銀の演技で魅せる名バイプレーヤー
主演作「ディープ・インパクト」('98)が25日(月)にTBS系で放送。
人当たりの良さそうな笑顔と紳士的な雰囲気が魅力のデュバル。同世代のジーン・ハックマンやダスティン・ホフマンのようにスタータイプの俳優ではないが、彼らをして“デュバルにはかなわない”と言わしめるほど、演技派の名優として多くの俳優から尊敬を集めている。ことしで77歳を迎え、長いキャリアの中で今ある地位を確立してきたと思われがちなデュバルだが、彼はスクリーン・デビュー時からすでに“演技派”であった。「アラバマ物語」('62)で初めての映画出演を果たした彼は、物語のキーパーソンである、言葉をしゃべらない知的障害者という難しい役を好演。デビューから難役をこなし、またそれを自分のものにしてしまった無名の新人に世間は一躍注目する。
フランシス・フォード・コッポラ監督も彼に目を付け、中年男性の悲哀を体現した「雨のなかの女」('69)を皮切りに、コッポラ作品の“なくてはならない”存在として活躍。特に、「ゴッドファーザー」('72)でのイタリアン・マフィア・ファミリーを支える冷静な弁護士役、ベトナム戦争を背景にした「地獄の黙示録」('79)でのサーフィン好きのヘリコプター隊隊長役では、主役を食うほどの圧倒的な存在感を放ち、両作品ともアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
その後は主演作にも恵まれ、'83年には、失意の底から立ち上がるカントリー・シンガーを演じた「テンダー・マーシー」(日本未公開)で念願のアカデミー賞主演男優賞を受賞。実力と実績を兼ね備えた、誰もが認める演技派俳優としての地位を揺ぎないものにする。以降は、控えめながらも強烈な個性を持つ脇役を多くこなし、近年では「サンキュー・スモーキング」(2006)や「ラッキー・ユー」(2007)などに出演、物語を締める名バイプレーヤーとして活躍を続けている。新作「The Road」が11月にアメリカで公開予定。核戦争後の世界を舞台に、ビゴ・モーテンセンふんする主人公とその息子が、食人族の攻撃を避けながら地獄のような旅を続ける。デュバルは親子が道中出会う老人役で出演する。

PROFILE
'31年1月5日、米・カリフォルニア州生まれ。大学在学中、アマチュア女優だった母親の勧めで演劇を始める。大学卒業後、海軍に2年間従軍し、ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウスで演技を学ぶ。このころ、ダスティン・ホフマンやジーン・ハックマンら、後に名優となるそうそうたる顔ぶれとルームメートだった。その後、トラック運転手などの職を転々としながらブロードウェーの舞台に立ち、「アラバマ物語」で映画デビューを果たす。3度の離婚を経て、2005年にアルゼンチン人女優と4度目の結婚をした。

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