大沢たかお

男の色香に演技力が加味された大人のイケメン俳優
大沢たかお主演作「Life 天国で君に逢えたら」(2007)が28日(日)にTBS系で放送。
長身、細身というスタイルの良さと端正な顔立ちで高い人気を誇る大沢。大学在学中からモデルとして活躍していた彼が俳優として注目され始めたのが、言葉と聴覚が不自由な女性の悲恋を描いたTVドラマ「星の金貨」('95)。酒井法子ふんする主人公と相愛の医師役を好演し、若い女性を中心に人気を集めるようになる。
その後もTVドラマを中心に活動を続けていたが、2000年ごろから活躍の場を映画へ移し、そして「解夏〈げげ〉」(2003)「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004)への出演で大きな転機を迎えることになる。さだまさしの同名小説を映画化した「解夏〈げげ〉」では、失明の恐怖におびえながらも、生きることの希望を見いだしていく元教師を好演し、日本アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。ベストセラーの恋愛小説を映画化した「世界の中心で、愛をさけぶ」では、最愛の女性の死を胸の奥に抱えたまま、現在の恋人との愛にかっとうする青年を哀愁たっぷりに演じ、映画の大ヒットを受けて彼の名も広く知れわたるようになる。それまでは、認知度こそあるが俳優としてブレークしきれていない印象の強かった彼だったが、この2作品でそうした印象を一気に払拭、文字通りの大ブレークを果たした。
以降、スティーブン・セガール共演の「イントゥ・ザ・サン」(2005)や「ミッドナイトイーグル」(2007)では激しいアクションをこなし、また「地下鉄〈メトロ〉に乗って」(2006)や「築地魚河岸三代目」(2008)では情熱的で人情味豊かな男性を好演するなど、今までになかった役柄にも挑戦して演技の幅を広げている。
ICHI俳優として磨きがかかり、男としても脂が乗ってくる40歳を迎えた彼は、日本映画界に欠かせない人気俳優の1人としてさらなる活躍が期待されている。新作「ICHI」が10月25日(土)に公開。“座頭市”を女性にした時代劇アクションで、大沢は主人公の綾瀬はるかと運命的な出会いを果たす侍の役で出演している。その他、初めてプロデュースを手掛けた「ラブファイト」も11月15日(土)に公開される。

(C)映画「ICHI」製作委員会

PROFILE
'68年3月11日、東京都生まれ。大学生時代にスカウトされてモデルになり、ファッション・ショーや雑誌で活躍、パリ・コレクションにも出演した。25歳のときにモデルを引退、俳優に転向する。映画デビューは「新宿欲望探偵」('94)。主な出演作に、「ゲレンデがとけるほど恋したい。」('95)、「異邦人たち」(2000)、「天使の牙 B.T.A」(2003)、「7月24日通りのクリスマス」(2006)、「眉山 びざん」(2007)などがある。人気歌手の広瀬香美と結婚していたが、2006年に離婚した。

キルスティン・ダンスト

子役から売れっ子演技派へと成長した女優
出演作「スパイダーマン」(2002)が26日(金)に日本テレビ系で放送。
3歳で芸能界入りを果たし、100本以上のTVコマーシャルの出演を経て'89年、ウッディ・アレン監督の「ニューヨーク・ストーリー」で映画デビュー。その後'94年に出演した「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」により、彼女の名前は一躍有名に。トム・クルーズ、ブラッド・ピッドが吸血鬼にふんした本作で、子どものまま吸血鬼にされた“少女の体を持つ大人”という難しい役どころを見事に演じきり、映画界の各賞を総なめにした。共演したトム・クルーズも当時11歳だったダンストに対し「まるでベテラン女優を相手にしているようだった」とその演技力を高く評価していた。
その後も、ウィノナ・ライダー、スーザン・サランドンといったベテラン女優と共演した「若草物語」('94)、主人公のガール・フレンドをキュートに演じた「スモール・ソルジャーズ」('98)とキャリアを重ね、'99年、ソフィア・コッポラの初監督作品「ヴァージン・スーサイズ」に出演。思春期の少女の揺れ動く感情の機微を繊細に表現し、子役から演技派女優へと華麗な転身を遂げた。続く2000年の「チアーズ!」では、問題を抱える名門チアリーディング・チームのキャプテンを等身大の演技で見せ、アイドル的存在に。そして人気アメリカン・コミックを映画化した大ヒットシリーズ“スパイダーマン”では活発なヒロインを好演し、新たな飛躍を遂げた。ジュリア・ロバーツと共演した「モナリザ・スマイル」(2003)で、人生に悩む女子大生にふんし、確かな演技力を見せつけた彼女は、「ウィンブルドン」「エターナル・サンシャイン」(共に2004)、オーランド・ブルームと共演した「エリザベスタウン」(2005)と、作品ごとに魅力を発揮し、その人気を不動のものに。
そして2006年ソフィア・コッポラ監督がマリー・アントワネットを等身大の1人の少女として捉えた「マリー・アントワネット」に出演。キルスティンは、王妃マリー・アントワネットをキュートかつゴージャスに見せながら、同時に彼女の孤独や苦悩も見事に体現してみせた。そんな彼女だが、今年2月にうつ状態のため、リハビリ施設に入院していた。現在は新作の恋愛ミステリー映画「オール・グッド・シングス(原題)」の製作中で、女優業も無事再開しているようだ。

PROFILE
'82年4月30日、米・ニュージャージー州生まれ。3歳でショー・ビズ界でのキャリアをスタートさせ、'89年、「ニューヨーク・ストーリー」で映画デビュー。'90年、家族でロサンゼルスに引っ越したことで、女優業に一層の力を入れるようになりTVシリーズ「シスターズ」にセミ・レギュラー出演する。「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」('94)で見せた演技で数々の賞を受賞。その後も着実にキャリアを重ね子役から演技派女優へと成長し、“スパイダーマン”シリーズのヒロイン役で、一気に知名度を上げる。また、小児エイズ財団法人など、女性や子どものための慈善団体活動にも積極的に参加し活動している。

ロバート・カーライル

ブレーク後もマイペースを貫くイギリス映画界きっての実力派俳優
主演作「デイ・アフター 首都水没」(2007)が14日(日)にテレビ朝日系で放送。舞台出身の確かな演技力と独特の存在感でイギリス映画界をけん引するカーライル。日本でも大ヒットした2本のイギリス映画、「トレインスポッティング」('96)と「フル・モンティ」('97)で一躍知名度を上げたカーライルだが、両作で演じた役は実に対照的だった。
麻薬におぼれる若者たちを描いたダニー・ボイル監督の青春ドラマ「トレインスポッティング」では、アルコール依存症でけんかに明け暮れる凶暴な男を怪演。主演のユアン・マクレガーらと共に世界的なブレークを果たす。同作での印象が強烈だったせいか、その後しばらくは、「アンジェラの灰」('99)の妻子に当たり散らす飲んだくれの父親や、再びボイルと組んだ「ザ・ビーチ」(2000)の麻薬依存症の男など、“キレやすい男”の役が続いたほどだ。ブレーク後は、冷血なテロリストを怪演した“007”シリーズ「ワールド・イズ・ノット・イナフ」('99)や、ベストセラー小説を映画化したファンタジー「エラゴン 遺志を継ぐ者」(2006)で悪の魔術師を演じるなど、ハリウッド大作にも出演。しかし、インディペンデント系作品にこだわる彼は、あくまでイギリスを拠点に活動することを公言している。
ヒューマン・コメディー「フル・モンティ」で演じたのは、情けないがどこか憎めない失業中の男。現在では、異彩を放つくせ者俳優のイメージが強いカーライルだが、元来彼が得意としたのは、この「フル・モンティ」に代表されるような、多くの悩みを抱えながら生きる平凡な男の役だった。映画初主演を務めたケン・ローチ監督作「リフ・ラフ」('91)で演じたのも、パブの女性シンガーと恋に落ちる刑務所帰りの青年。一貫して労働者階級や移民らの日常を描くローチとは、「カルラの歌」('96)で再びコンビを組むが、そこで演じたのも、内戦中のニカラグアからやって来た女性と恋に落ちるバス運転手という、人情味ある市井の人物だった。
多発性硬化症と呼ばれる難病に冒されながらも、恋人と共にリハビリに励む青年を演じた「GO NOW」('95)などを含め、思うようにならない恋や挫折に直面する男性にふんしたときのカーライルは、エキセントリックな魅力とはまた違う繊細な持ち味を発揮する。
ウェールズを舞台に、スパイの父とその息子の関係を描く青春ドラマ「アイ・ノウ・ユー・ノウ(原題)」や、カーライルがエディンバラ国際映画祭で最優秀俳優賞を受賞した「サマー(原題)」など、新作の公開が待たれる。

PROFILE
'61年4月14日、イギリス・スコットランド生まれ。17歳で高校を中退し、ペンキ職人の父の仕事を手伝う。21歳の時、演技を学ぶため地元のアート・センターに入学。'91年には仲間と劇団を立ち上げ、「カッコーの巣の上で」「オセロ」などを上演し、舞台演出家としても高い評価を得る。'90年に「サイレント・スクリーム」(日本未公開)で映画デビュー。その後、高視聴率を記録したTVドラマ「マクベス巡査」('95~'97)に出演し、お茶の間の人気者に。私生活では'97年にメーキャップ・アーティストの女性と結婚し2児をもうけている。

ジェラルド・バトラー

努力を惜しまず、下積みでの経験を好機に繋げた俳優
ジェラルド・バトラー主演作「オペラ座の怪人」(2004)が10日(水)にNHK衛星第2で放送。
甘いマスク、気さくな人柄、鍛え上げられた美しい肉体を持つバトラー。「Queen Victoria 至上の恋」('97)で、夫に先立たれた失意のビクトリア女王を支える従僕の弟役として銀幕デビューを果たした彼は、その後も脇役として「007トゥモロー・ネバー・ダイ」('97)、「ワン・モア・キス」('99、日本未公開)などにも出演し、着々とその演技力の幅を広げていった。そして、「オペラ座の怪人」で初めて主役(ファントム)を射止めた彼は、ジョエル・シュマッカー監督と、プロデューサーの天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーが求めていた、演技力に加え高度な歌唱力も持ち合わせていることを証明。不朽のミュージカルを舞台に一番近い形で映像化したかった2人の期待に応える活躍を見せた。学生時代にはロックバンドのボーカルを担当していた経歴も持っていたことも、この大役を務め上げられた要因のひとつともいえるだろう。
その実力を確かなものとし、ハリウッドスターへの階段を一気に駆け上るバトラー。彼が次に挑戦した映画は、レオニダス国王率いる300人の屈強なスパルタの戦士が、100万のペルシャ軍を迎え撃った歴史劇「300<スリーハンドレッド>」。この映画で彼は、無謀な戦いに挑むレオニダスを演じ、子供を谷から突き落して生き残っている子供だけを育てるなど、厳しいおきての下に屈強な精神と強靭な肉体を持ったスパルタの兵士を統率する国王を熱演。撮影にあたり、約6カ月前からトレーナーの下で1日6時間の訓練を積んだ彼は、彫刻のような肉体を得ることにも成功し、芸術的な美しさすら感じる作品に仕上げた。そんな“たくましい男”や“シリアスな演技”が目立っていたバトラーの最新作「幸せの1ページ」が9月6日(土)から公開。今作では、地図にも載っていない南の島で娘と暮す海洋生物学者の父親と、小説の中に登場する仮想の冒険家という全く異なる2役を個性豊かに演じている。

PROFILE
'69年11月13日、スコットランド・グラスゴー生まれ。12歳の時に舞台デビュー、子役として活躍。一時期7年間を法律の勉強に費やすが、俳優を目指すため復帰。アメリカ、イギリスで舞台の稽古を積み、「Queen Victoria 至上の恋」('97)で映画デビューを果たす。本年9月公開の「幸せの1ページ」に続き、10月には「P.S.アイラヴユー」でも主演を務める。

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