ジェラルド・バトラー

努力を惜しまず、下積みでの経験を好機に繋げた俳優
ジェラルド・バトラー主演作「オペラ座の怪人」(2004)が10日(水)にNHK衛星第2で放送。
甘いマスク、気さくな人柄、鍛え上げられた美しい肉体を持つバトラー。「Queen Victoria 至上の恋」('97)で、夫に先立たれた失意のビクトリア女王を支える従僕の弟役として銀幕デビューを果たした彼は、その後も脇役として「007トゥモロー・ネバー・ダイ」('97)、「ワン・モア・キス」('99、日本未公開)などにも出演し、着々とその演技力の幅を広げていった。そして、「オペラ座の怪人」で初めて主役(ファントム)を射止めた彼は、ジョエル・シュマッカー監督と、プロデューサーの天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーが求めていた、演技力に加え高度な歌唱力も持ち合わせていることを証明。不朽のミュージカルを舞台に一番近い形で映像化したかった2人の期待に応える活躍を見せた。学生時代にはロックバンドのボーカルを担当していた経歴も持っていたことも、この大役を務め上げられた要因のひとつともいえるだろう。
その実力を確かなものとし、ハリウッドスターへの階段を一気に駆け上るバトラー。彼が次に挑戦した映画は、レオニダス国王率いる300人の屈強なスパルタの戦士が、100万のペルシャ軍を迎え撃った歴史劇「300<スリーハンドレッド>」。この映画で彼は、無謀な戦いに挑むレオニダスを演じ、子供を谷から突き落して生き残っている子供だけを育てるなど、厳しいおきての下に屈強な精神と強靭な肉体を持ったスパルタの兵士を統率する国王を熱演。撮影にあたり、約6カ月前からトレーナーの下で1日6時間の訓練を積んだ彼は、彫刻のような肉体を得ることにも成功し、芸術的な美しさすら感じる作品に仕上げた。そんな“たくましい男”や“シリアスな演技”が目立っていたバトラーの最新作「幸せの1ページ」が9月6日(土)から公開。今作では、地図にも載っていない南の島で娘と暮す海洋生物学者の父親と、小説の中に登場する仮想の冒険家という全く異なる2役を個性豊かに演じている。

PROFILE
'69年11月13日、スコットランド・グラスゴー生まれ。12歳の時に舞台デビュー、子役として活躍。一時期7年間を法律の勉強に費やすが、俳優を目指すため復帰。アメリカ、イギリスで舞台の稽古を積み、「Queen Victoria 至上の恋」('97)で映画デビューを果たす。本年9月公開の「幸せの1ページ」に続き、10月には「P.S.アイラヴユー」でも主演を務める。

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