堤真一
日本を代表する名助演男優になった男
出演作「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007)が21日(金)に日本テレビ系で放送。
高い演技力と大人の魅力で幅広い年代層に支持される堤。彼の俳優人生の始まりは、高校卒業後に入団したアクション俳優の育成事務所、ジャパンアクションクラブから始める。そこで真田広之の付き人や、坂東玉三郎の舞台「天守物語」への出演を経て、本格的に役者を目指すことを決意。事務所退団後は、NHK大河を中心に出演数を増やしていくが、民放初出演となったフジテレビ系「ピュア」('96)に出演したことで知名度も上がり、活躍の場をさらに広げていく。
そして映画初主演となった「弾丸ランナー」('96)で、監督デビュー作となったSABU監督とタッグを組み、拳銃を暴発させたことで命を狙われる男を熱演。男臭い演技が注目を集めた彼の印象を大きく変えたのが、松嶋菜々子との共演が話題となったフジテレビ系「やまとなでしこ」(2000)。純愛に生きる男のイメージはそれまでの印象を大きく変え、その変化が彼をさらなる人気実力派俳優の座へと駆け上がらせ、このドラマを境に映画への出演が激増する。「DRIVE」(2002)、「ローレライ」(2005)、「フライ,ダディ,フライ」(2005)、などの大作映画にも出演する機会が多くなり、西岸良平の人気コミック「三丁目の夕日」を映画化した「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005)では、昭和30年代にいそうな人情味溢れる自動車修理販売店の社長を好演。その年の日本アカデミー賞では最優秀助演男優賞を獲得した。
また、宮藤宮九郎脚本の「舞妓Haaaan!!!」(2007)では、舞妓好きの野球選手を演じ、今年公開された「山のあなた~徳市の恋~」、「クライマーズ・ハイ」、10月4日に公開された最新作「容疑者Xの献身」と異なる人格、役柄も違和感なく表現力できてしまうところも彼の魅力の一つなのかもしれない。円熟期に近づきつつあるかの演技からはこれからも目が離せない。
PROFILE
'64年7月7日生まれ、兵庫県西宮市出身。「ゆかいな海賊大冒険」('84)で舞台デビューを果たす。その後、単発ドラマやNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」('87)などの出演を経て、フジテレビ系「ピュア」('96)で注目される。1996年にはSABU監督の「弾丸ランナー」で映画初主演。そのほか「39刑法第三十九条」('99)、「姑獲鳥の夏」(2005)、「魍魎の匣」(2007)なども代表作。また、2009年にはフジテレビ系の深夜ドラマからヒットした「SP警察庁警備部警護課四係」の公開が予定されている。