デビッド・ドゥカブニー
誰よりも“X-ファイル”を愛した男
主演作「X-ファイル ザ・ムービー」('98)が10日(月)にTBS系で放送。
日本での米国TVドラマ人気の火付け役となった“X-ファイル”シリーズ('93~2002)の主人公モルダー捜査官役で知られるドゥカブニー。教師志望から俳優に転身した彼は、'90~'91年に、当時話題だったTVドラマ「ツイン・ピークス」で女装趣味のあるデニス捜査官を好演し注目される。その後、「チャーリー」('92)、「カリフォルニア」('93)など映画にも出演して着実にキャリアを積んでいき、'93年に転機となる“X-ファイル”シリーズのモルダー捜査官役に抜擢。科学では説明できない不可思議な事件を扱うFBI捜査官モルダーとスカリーの活躍を描くこのドラマはたちまち視聴者をとりこにした。
鋭い洞察力を持ち、多少偏屈なところが魅力のモルダー役は、教師を志してプリンストン大学、エール大学という2つの名門校で英文学を学んだドゥカブニーならではのはまり役で、現在でも彼の代名詞となっている。'98年には劇場映画も製作され、さらに人気は高まった。また出演だけにとどまらず、数話では監督を務めたり原案を手掛けたりと意欲的に製作に取り組んでいく。
そんな彼がシーズン8で突然降板。シリアスな“X-ファイル”から一転、ロマンチック・コメディーの「この胸のときめき」(2000)やSFコメディー「エボリューション」(2001)に主演してファンを驚かせた。だがその後もドラマとモルダー人気はおさまらず、最終シリーズのシーズン9でファンの期待に応えるように復活、主演俳優としてのけじめをつけた。
その後は、スティーブン・ソダーバーグ監督によるスタイリッシュ群像劇「フル・フロンタル」(2002)や、売れない女性歌手コンビがドラッグクイーンとして人気者になっていくさまを描いた「コニー&カーラ」(2004)などに出演し俳優としての飛躍に務めた。
そしてことし6年振りに再び“X-ファイル”が復活。11月7日(金)より公開される映画「X-ファイル:真実を求めて」で、再びモルダーにふんしたドゥカブニーは、映画の第2弾を心待ちにしていたことを告白。また、TVドラマを一時降板したことについて、「早く2作目を作りたいとう思いからだった」と当時の真意を語り、“X-ファイル”の今後については、「ファンにもう見たくないと言われるまで続けたい」と次回作も期待できそうなコメントをしている。
PROFILE
'60年8月7日、ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。'88年に「ワーキング・ガール」の端役でスクリーン・デビュー。妻は「ディック&ジェーン 復讐は最高!」の女優ティア・レオーニで、2児の父親。2004年には妻レオーニやロビン・ウィリアムズが出演する「House of D」(日本未公開)で映画監督としてもデビュー。新作としては、デミ・ムーアと共演する「The Joneses」が製作進行中。また現在米国では主演のTVドラマ「Californication」が好評放送中。ことし8月には、性依存症であることを告白した。