チョウ・ユンファ

アジアのトップ・スターから国際派俳優へと転身したベテラン
チョウ・ユンファ主演作「バレット モンク」(2003)が11日(木)にテレビ東京系で放送。
哀愁漂う大人の雰囲気と確かな演技力で、地元香港のみならず、国際的に活躍の場を広げるユンファ。シリアスな表情と甘い笑顔を巧みに使い分ける彼は、メロドラマからコメディー、アクションと幅広いジャンルで際立った存在感を放っている。そんな彼が一躍ブレークしたのが、暗黒街の男たちの抗争と友情を描いた「男たちの挽歌」('86)。監督のジョン・ウーとともに、ハードボイルドな男の美学を追求した“香港ノワール”のブームを築き、香港のアカデミー賞と称される香港電影金像奨の主演男優賞を受賞。さらに、「友は風の彼方に」('87)、「過ぎゆく時の中で」('89)でも再び同賞に輝き、たちまち“亜州影帝”と呼ばれるアジア映画界のトップ・スターの座に上り詰めた。
'95年にはアメリカに移住し、盟友ジョン・ウーが製作総指揮を務めた「リプレイスメント・キラー」('98)でハリウッド進出を果たす。その後、ジョディ・フォスターと共演した「アンナと王様」('99)でハリウッドでも十分通用することを証明すると、アカデミー賞外国映画賞など4部門に輝いた中国・アメリカ合作のアクション大作「グリーン・デスティニー」(2000)で剣の名手を貫禄の存在感で演じきり、世界的な名声を確立。2007年には、世界的大ヒットを記録した冒険ロマンの第3作「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」で伝説の中国海賊王を好演するなど、ハリウッドでも安定した力を発揮している。
新作「Shanghai」が公開待機中。1940年代前半、日本の占領下にある上海を舞台に、殺された友人の死の真相に迫ろうとするアメリカ人記者が国家絡みの秘密を知るラブ・サスペンス。共演はジョン・キューザック、コン・リー、渡辺謙、菊地凛子。ユンファは闇社会のボスで出演。このほか、公開されるのかどうかで話題を振りまいている人気アニメの実写版「Dragonball」に、武天老師(亀仙人)役で出演する。

PROFILE
'55年5月18日、香港生まれ。貧困の家庭に生まれ、中学卒業後、ホテルのボーイや家電工場の工員など仕事を転々とし、'73年、TV局の俳優育成所で演技を学ぶ。'75年、TVドラマ「狂潮」の主役に抜擢されて注目を集めると、'80年に主演したTVドラマ「上海灘」が大ヒットとなり、爆発的な人気を得る。映画デビューは'76年の「投胎人」(日本未公開)。「風の輝く朝に」('84)ではアジア太平洋映画祭、台湾金馬賞の主演男優賞に輝いた。その後、香港No.1スターとなるが、肝炎で体を壊して以降、出演本数をセーブする。'95年からは、ハリウッドを中心に活動を続けている。'86年にシンガポール出身の女性と再婚。

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