ローレンス・フィッシュバーン
どん底から這い上がってきた俳優
出演作「マトリックス」('99)が12月20日(土)にフジテレビ系で放送。
クセのある顔立ちで、映画やTVなど多方面で活躍するフィッシュバーン。「M:i:3」(2006)で見せた冷静沈着なキャラから、「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(2007)で地球を襲う謎の生命体シルバー・サーファーの声優まで、どんな配役も巧みな表現力でこなしてしまう彼は、いまやハリウッドきっての名優と言っても過言ではない。少年時代からTVドラマに出演し、オフ・ブロードウェイの舞台で経験を積んだフィッシュバーンは、'75年の映画デビュー作「Cornbread, Earl And Me」(日本未公開)で、たちまち主役の座を射止める。そして、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督がベトナム戦争におけるアメリカ軍を批判的に描いた、「地獄の黙示録」('79)の少年兵士役で、数少ない出演ながら好演をみせて注目を集める。だが、その後は思うようにいかず、低迷に悩む日々を過ごしていく。
そんな中、歌手ティナ・ターナーの半生を描いた「TINA ティナ」('93)で、酒におぼれ、暴力を振るう夫を熱演して、彼はアカデミー賞主演男優賞の候補にノミネートされる。次作「オセロ」('95)での好演も話題となり、3部構成で描かれたSFシリーズ「マトリックス」('99)、「マトリックス リローデッド」(2003)、「マトリックス レボリューション」(2003)では、主人公たちをまとめるリーダー・モーフィアスを怪演。日本でも一躍大ブレイクを果たした。
以降、アカデミー賞作品賞候補に挙がったミステリー・ドラマ「ミスティック・リバー」(2003)や、ジョン・カーペンター監督による'76年の傑作アクションをリメークした、「アサルト13 要塞警察」(2005)などで、脇役ながら主演を飲み込むほどの存在感を放っている。来年も、9月公開(日本未定)の「Armored」(2009)ほか出演作が目白押しだ。
PROFILE
'61年7月30日、米・ジョージア州生まれ。10歳のころ演技を始め、'75年「Cornbread, Earl And Me」(日本未公開)で映画デビュー。その後、フランシス・フォード・コッポラ監督作「地獄の黙示録」('79)の兵士役に抜擢され、以来、同監督作の「ランブルフィッシュ」('83)、「コットンクラブ」('84)などで脇役として出演。'86年からは5年間、TVドラマ“Pee-Wee's Playhouse”シリーズに黒人カウボーイ役でレギュラー出演し、再び人気を集めるようになる。'92年には、舞台「Two Trains Running」でトニー賞の助演男優賞を受賞。'90年代後半からは俳優だけに留まらず、監督、脚本、プロデューサー業にも力を注いでいる。最近では、ことし10月からアメリカでスタートした、人気海外ドラマ「CSI:科学捜査班シーズン9」にも出演している。