ピアース・ブロスナン
“007”で一躍注目された二枚目俳優
主演作「ゴールデンアイ」('95)が18日(日)にテレビ朝日系で放送。“007”シリーズの5代目ジェームズ・ボンドで知られるブロスナン。アイルランド出身の彼は、11歳でロンドンに移住し、20歳から演劇を学ぶ。その後ハリウッドに渡るが映画では役に恵まれず、もっぱらTVドラマで活躍。中でも「探偵レミントン・スティール」('82~87)での軽妙な私立探偵役が人気を博し注目を集めた。そのころすでに、ロジャー・ムーアの後を引き継ぐ4代目ジェームズ・ボンドのオファーを受けるが、「探偵レミントン―」の続編が決まりあえなく断念。「ゴールデンアイ」で満を持して5代目を襲名した。二枚目の容姿とダンディーな大人の男としての魅力だけでなく、ユーモラスで女性の母性本能をくすぐるような“ブロスナン版ボンド”は、一時期沈滞していたシリーズを再び人気シリーズに浮上させる。
42歳にして世界的スターにのし上ったブロスナンは、ボンド役以外でも「ダンテズ・ピーク」('97)、「トーマス・クラウン・アフェアー」('99)などハリウッド大作で主演をはり存在感を示していく。また、ボンド役最後となる「007/ダイ・アナザー・デイ」(2002)前後には、「テイラー・オブ・パナマ」(2001)や「ダイヤモンド・イン・パラダイス」(2004)でボンドを思わせるような役にふんし、ファンを喜ばせた。
その後数年、日本ではあまり活躍を見られなかったが、ベテラン俳優クリス・クーパー主演のブラック・コメディー「あぁ、結婚生活」(2007)や1月30日(金)に公開する、名女優メリル・ストリープ主演によるブロードウェー・ミュージカルの映画化「マンマ・ミーア!」(2008)などで健在ぶりを見せている。そのほか、スーザン・サランドン共演の「The Greatest」、ロマン・ポランスキー監督作「The Ghost」などが製作進行中だ。ことしで56歳を迎えるブロスナン。渋みを増した男の色気で二枚目俳優として今後も楽しませてくれそうだ。
PROFILE
'53年5月16日、アイルランド生まれ。少年時代に両親が離婚し、母と移住したロンドンで演劇の世界に入る。「クリスタル殺人事件」('80)で映画デビュー。'96年には製作会社を設立し、プロデューサーとしても活躍している。ロジャー・ムーアがジェームズ・ボンドにふんした「007/ユア・アイズ・オンリー」('81)でボンド・ガールを務めたカサンドラ・ハリスと結婚するが、'91年に死別。2001年に、元モデルのキーリー・シェイ・スミスと再婚した。2003年には、イギリス女王から大英帝国勲章を受けた。