竹内結子

巧みな演技力と存在感が光る女優
竹内結子主演作「チーム・バチスタの栄光」(2008)が2日(月)にTBS系で放送。
今や日本映画をけん引する女優となった竹内。「リング」('98)が映画デビュー作となった彼女は、続く「イノセントワールド」('98)で映画出演2作目にして初主演を飾る。そこで彼女は、自分が体外受精で生まれた子供であることを知り、本当の父親を探す旅に出る女子高生を見事に演じきる。その演技が評価され、NHK連続テレビ小説「あすか」のヒロインに抜擢された彼女は、京都で和菓子の美しさに魅せられ、夢と希望に向かって懸命に生きる女性和菓子職人を熱演。天真爛漫な笑顔や、明るく活発的なヒロインを上手く捉えた演技が反響を呼び一躍注目を得る。瞬く間にTVに映画に引っ張りだこの人気若手女優となった彼女は、さらに「黄泉がえり」(2002)、「いま、会いにゆきます」(2004)、「春の雪」(2005)など邦画の話題作に次々と主演を果たすと、最優秀主演女優賞を逃すも、3年連続で日本アカデミー賞優秀主演女優賞に輝く活躍を見せて、次第に活発で元気のある“女の子”から清楚でおしとやかな日本女性らしい役者へと成長する。
その後、電撃結婚&妊娠でスクリーンからは一時期姿を消した竹内。だが、復帰後の2007年に主演を務めた「サイドカーに犬」で、彼女は母親が出で行った家庭に乗り込む愛人ヨーコを好演。本妻に頭突きを食らわせたりと、今までの彼女の演技からは考えられない弾けた演技で新境地を開拓する。そして、同じ年に制作された「クローズド・ノート」、「ミッドナイト・イーグル」での演技も評価された彼女は、日本アカデミー賞に並ぶ映画祭、第81回キネマ旬報ベストテンでこの年の最優秀主演女優賞を受賞。昨年は、「チーム・バチスタ―」で医療事故に見せかけた殺人事件の真相を追う窓際医師・田口を演じた。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」この「チーム・バチスタ―」の続編で、彼女の最新作となる「ジェネラル・ルージュの凱旋」が3月7日(土)より全国東宝系で公開。本作で彼女は、前作で解消した阿部寛演じる厚生労働省の切れ者官僚・白鳥とのタッグを再結成。血まみれ将軍と呼ばれる救命救急の天才の周囲で起こる怪事件の真相を追う。

(C)2009 映画 「ジェネラル・ルージュの凱旋」製作委員会

PROFILE
'80年4月1日、埼玉県さいたま市生まれ。1996年に放送されたドラマ「新・木曜の怪談 Cyborg」(フジ系)で女優デビュー。その後、「白い影」(TBS系)で人気を博す。そして、「ランチの女王」(フジ系)で月9初主演を務めたことをきっかけに、数々のドラマや映画に出演。「黄泉がえり」(2002)など代表的な映画作品のほか、「星に願いを。」(2002)、「天国の本屋~恋火」(2004)、「ショコラの見た世界」(2006)にも出演する。歌舞伎役者・二代目中村獅童との結婚、妊娠を経て復帰した後、映画「サイドカーに犬」で第20回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞などを受賞。近年では「薔薇のない花屋」(フジ系)に出演した。

マイケル・ベイ

抜群の映像センスで観客を魅了するヒットメーカー
マイケル・ベイ監督作「ザ・ロック」('96)が22日(日)にテレビ朝日系で放送。
20代ですでに、ティナ・ターナーやライオネル・リッチーら大物歌手のミュージック・クリップや、大手企業のCMを手掛け映像世界で注目を集めていたベイ。彼の斬新で見る者を引き付けるセンスにいち早く目を付け映画監督に抜擢したのが、当時から名プロデューサーとして活躍していたジェリー・ブラッカイマーだった。黒人刑事コンビの活躍を描くポリス・アクション「バッドボーイズ」('95)で映画監督デビューしたベイは、ブラッカイマーが見抜いた通りの手腕を発揮。インパクトの強い豪快なアクションとユーモアを交えたテンポよい演出で見事なエンターテインメント作品に仕上げ、当時まだ新人だったウィル・スミスを一躍スターにするほどヒットを飛ばした。華々しいデビューを飾ったその翌年には再びブラッカイマーと組み、ショーン・コネリーとニコラス・ケイジ主演のアクション大作「ザ・ロック」も成功させる。
2人の快進撃はさらに続き、世界中で大きな話題を呼んだ感動作「アルマゲドン」('98)「パール・ハーバー」(2001)を製作。「アルマゲドン」の地球に降り注ぐ隕石による街の崩壊やスペースシャトルの打ち上げ、「パール・ハーバー」の40分にもおよぶ激しい爆撃シーンなどを、カメラワークやVFXを駆使して描いたスペクタクルなアクションに、恋、友情、家族愛などの人間ドラマを巧みに織り交ぜ多くの観客の心を掴んだ。

「トランスフォーマー」この2作でヒットメーカーの地位を確立したベイは、初めてブラッカイマーの元を離れ、ドリームワークス製作のSF娯楽大作「アイランド」(2005)を監督。だが、結果は興行的にはあまり振るわなかった。それでも、同製作会社の代表の1人であるスティーブン・スピルバーグがベイのアクションと高揚感を作り出す才能を高く買い、自身が製作を進めるSFアクション「トランスフォーマー」(2007)の監督に推した。さまざまな機器に“トランスフォーム(変形)”する金属生命体同士の人類を巻き込んだ戦いをこれまでにない迫力で描いたベイは本作で名誉を挽回し、今夏には続編「トランスフォーマー/リベンジ」も公開する。再び地球を襲う金属生命体に、前作から続投するシャイア・ラブーフ演じる主人公が挑む。

※画像は前作「トランスフォーマー」より
(C)2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

PROFILE
'65年2月17日、米・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。フィルムスクールに通った後、24歳でミュージック・クリップ界に進出し'92年にMTVアワードを受賞。その後CM界でも活躍。'94年度カンヌ国際映画祭のCM部門で金獅子賞、銀獅子賞を受賞するなど広告業界の賞を総なめにした。現在は映画監督だけでなく、プロデューサーとしても活躍しており、「テキサス・チェーンソー」(2003)「悪魔の棲む家」(2005)、そして現在公開中の「13日の金曜日」(2009)などホラー映画を製作。また「アルマゲドン」「バッドボーイズ2バッド」(2003)などに端役で登場している。

ソフィア・コッポラ

偉大な父から受け継いだ才能と、卓越したセンスを併せ持つ女性監督
出演作「ゴッドファーザーPART III」('90)が17(火)に衛星第2で放送。
映画監督のフランシス・フォード・コッポラを父に持ち、自らも映画監督として活躍するコッポラ。幼い頃から父の作品に端役として出演し、「ゴッド―」では、当時18歳ながら、ヒロインという大役を務めた。その後、ファッション・デザイナーやカメラマンなど幅広いジャンルで活躍し、「ヴァージン・スーサイズ」('99)で初めて監督として長編映画を手掛けた。
映画監督としての彼女の持ち味は、女性らしい感性を生かした独特の映像センスと、女性の内面を繊細に描き出すところにある。また、一貫して、若い女性が自分の歩む道やアイデンティティを模索する過程を描いてきた。「ヴァージン―」では、思春期の少女特有の美しさやはかなさを、“ガーリー”な映像のなかで魅力的に映し出し、彼女たちが自ら死を選ぶまでの揺れ動く心情をみずみずしく描写。新しい世代の映画監督として、鮮烈なデビューを果たした。
そして、監督2作目となった「ロスト・イン・トランスレーション」(2003)で、早くも映画監督としての地位を確立する。“東京への愛、東京の魅力を描きたくて撮った”という本作では、小型カメラを駆使したゲリラ的な撮影によって幻想的でロマンチックな“東京”の風景を抽出。異国の地で共に孤独を抱える男女が、次第に心を通わせ合うまでの細やかな心の機微を丁寧にとらえ、見る者に深い感動を与えた。本作は各方面から絶賛され、ゴールデングローブ賞の主要3部門や、アカデミー賞オリジナル脚本賞を獲得した。
そして3作目に手掛けた「マリー・アントワネット」(2006)は、まさに“ソフィア・コッポラの世界”を象徴するような作品。音楽から衣装、美術などすべてにこだわって、徹底的に“ポップでガーリー”な映像を作り込み、実在した王妃マリー・アントワネットの生涯を、等身大の1人の少女の青春物語として描いた。本作のヒットで、多くのファンを獲得したソフィア。今後どのような作品を作り出すのか期待大だ。

PROFILE
'71年5月14日、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。映画監督の父を持つ映画一家に生まれる。10代からシャネルのカール・ラガーフェルドに師事し、デザイナーとして経験を積み、'94年には自身のブランド「MILK FED.」を立ち上げる。また、フォトグラファーとして「VOGUE」等で活躍。ミュージックビデオの監督なども務める。'99年には「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ監督と結婚するも、2003年に離婚。2006年、恋人であるフランスのバンド「フェニックス」のボーカリスト、トーマス・マーズとの間に1児をもうける。

ヘレナ・ボナム・カーター

古典的な美しさをもつ個性派女優
主演作「眺めのいい部屋」('86)が2月10日(火)に衛星第2で放送。
曾祖父が元英国首相という名門一家に育った気品と優雅さを身にまとい、なおかつ個性的で創造的な英国の実力派女優ボナム・カーター。学生時代からCMや舞台に出ていた彼女は、舞台演出家トレバー・ナンに見いだされて、'84年「レディ・ジェーン/愛と運命のふたり」で映画デビューを果たす。そして同年、ジェームズ・アイボリー監督の「眺めのいい部屋」に主演し、イギリスの良家の令嬢が因習と自由思想の間で、真の恋に目覚め成長していくようすを繊細な演技で表現し注目された。
この映画の成功で、彼女は世界的に知られるようになり、さらにメル・ギブソン主演の「ハムレット」('90)でハリウッドに進出。その後は、知的な中産階級の次女を演じた「ハワーズ・エンド」('92)、ヒロインの花嫁エリザベス役を熱演したケネス・ブラナー監督・主演のホラー大作「フランケンシュタイン」('94)、アカデミー主演女優賞にノミネートされた「鳩の翼」('97)など、クラシカルな作品で演技を光らせてきた。
血筋が良く、陶器のように白い肌と黒髪を持ち、“コスチューム女優”としての評価が高い彼女だが、それまでのお嬢さまイメージを覆す汚れ役にチャレンジしたのが、ブラッド・ピットと共演した「ファイト・クラブ」('99)。この作品で、彼女は小悪魔的なヒロインを見事に演じ、新境地を開いた。さらに、ティム・バートン監督が手掛けた「PLANET OF THE APES/猿の惑星」(2001)では、猿の特殊メークで人間愛護運動の女性活動家であるアリを知的でセクシーに好演し、キャリアの幅を広げていく。現・夫であるバートン監督とは、このあたりから交際が始まり、以降、人生の喜びと父と息子のきずなを描いたファンタジー「ビッグ・フィッシュ」(2003)、ジョニー・デップと共演した「チャーリーとチョコレート工場」(2005)、デップ演じるスウィーニーが殺した人間の肉でパイを焼くラべット夫人にふんした「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(2005)などバートン監督作品への出演が増え、一作ごとにバートン監督との“あうん”の呼吸が絶妙な演技からにじみ出るようになっていく。
こうして今では、ジャンルや国籍を問わず、いろいろな役柄を演じきれる個性的な実力派として引っ張りだこのボナム・カーター。ことし公開される作品では、登場シーンは短いが重要な役どころとなる悪人セレナにふんした「ターミネーター4」(2009年6月13日公開)、前作に続き魔女のベラトリックス・レストレンジ役を演じる「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009年7月17日公開)に出演している。

PROFILE
'66年5月26日、英・ロンドン市生まれ。スペイン人、フランス人、ユダヤ人の血を引く両親の間に生まれる。父親は銀行頭取、母親は精神科医、大叔父は映画監督のアンソニー・アスクィス、曾祖父は元イギリス首相のハーバート・ヘンリー・アスキス伯爵という上流階級出身。サウス・ハムステッド校からウェストミンスター校に移り、CMに出演したり、学校劇に主演したのがきっかけで、'82年テレビ映画「バラの模様」の役を得る。そして、この作品を観たトレバー・ナン監督に見いだされることになる。フランス語が得意で、全編フランス語の映画「恋人たちのポートレート」('96)に出演したこともある。私生活では、バートン監督との間に2人の子供がいる。

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