マイケル・ベイ
抜群の映像センスで観客を魅了するヒットメーカー
監督作「ザ・ロック」('96)が22日(日)にテレビ朝日系で放送。
20代ですでに、ティナ・ターナーやライオネル・リッチーら大物歌手のミュージック・クリップや、大手企業のCMを手掛け映像世界で注目を集めていたベイ。彼の斬新で見る者を引き付けるセンスにいち早く目を付け映画監督に抜擢したのが、当時から名プロデューサーとして活躍していたジェリー・ブラッカイマーだった。黒人刑事コンビの活躍を描くポリス・アクション「バッドボーイズ」('95)で映画監督デビューしたベイは、ブラッカイマーが見抜いた通りの手腕を発揮。インパクトの強い豪快なアクションとユーモアを交えたテンポよい演出で見事なエンターテインメント作品に仕上げ、当時まだ新人だったウィル・スミスを一躍スターにするほどヒットを飛ばした。華々しいデビューを飾ったその翌年には再びブラッカイマーと組み、ショーン・コネリーとニコラス・ケイジ主演のアクション大作「ザ・ロック」も成功させる。
2人の快進撃はさらに続き、世界中で大きな話題を呼んだ感動作「アルマゲドン」('98)「パール・ハーバー」(2001)を製作。「アルマゲドン」の地球に降り注ぐ隕石による街の崩壊やスペースシャトルの打ち上げ、「パール・ハーバー」の40分にもおよぶ激しい爆撃シーンなどを、カメラワークやVFXを駆使して描いたスペクタクルなアクションに、恋、友情、家族愛などの人間ドラマを巧みに織り交ぜ多くの観客の心を掴んだ。
この2作でヒットメーカーの地位を確立したベイは、初めてブラッカイマーの元を離れ、ドリームワークス製作のSF娯楽大作「アイランド」(2005)を監督。だが、結果は興行的にはあまり振るわなかった。それでも、同製作会社の代表の1人であるスティーブン・スピルバーグがベイのアクションと高揚感を作り出す才能を高く買い、自身が製作を進めるSFアクション「トランスフォーマー」(2007)の監督に推した。さまざまな機器に“トランスフォーム(変形)”する金属生命体同士の人類を巻き込んだ戦いをこれまでにない迫力で描いたベイは本作で名誉を挽回し、今夏には続編「トランスフォーマー/リベンジ」も公開する。再び地球を襲う金属生命体に、前作から続投するシャイア・ラブーフ演じる主人公が挑む。
※画像は前作「トランスフォーマー」より
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PROFILE
'65年2月17日、米・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。フィルムスクールに通った後、24歳でミュージック・クリップ界に進出し'92年にMTVアワードを受賞。その後CM界でも活躍。'94年度カンヌ国際映画祭のCM部門で金獅子賞、銀獅子賞を受賞するなど広告業界の賞を総なめにした。現在は映画監督だけでなく、プロデューサーとしても活躍しており、「テキサス・チェーンソー」(2003)「悪魔の棲む家」(2005)、そして現在公開中の「13日の金曜日」(2009)などホラー映画を製作。また「アルマゲドン」「バッドボーイズ2バッド」(2003)などに端役で登場している。