ビン・ディーゼル
アンチヒーローでナイスガイのアクション・スター
主演作「トリプルX」(2002)が4月3日(金)に日本テレビ系で放送。
正義の味方として悪と戦ってきたシルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーとは異なる新世代アクション・スターとして人気のディーゼル。そり上げた頭といかつい顔の彼が演じる役は、SFホラー「ピッチブラック」(2000)での銀河系で恐れられる札付きの凶悪犯や、「ワイルド・スピード」(2001)でのストリート・レースを仕切る男、「トリプルX」でのシークレット・エージェントとして雇われたXスポーツ界のカリスマなど、ちょっとワルなアンチヒーローが多い。中でも、改造車でのストリート・レース、バイクやスノーボードといったXスポーツをうまくアクションに取り入れた「ワイルド・スピード」「トリプルX」は若者から絶大な支持を受け、彼をスターダムにのし上げた。
しかし、そんなディーゼルがハリウッド・デビューを果たしたのは、意外にも戦争ドラマ「プライベート・ライアン」('98)での、子ども好きな優しい兵士役。しかもこの役は、無名だった彼に目をつけたスティーブン・スピルバーグ監督が、彼のために脚本に追加して作った役だった。また、ディーゼルいわく“僕は根っからのロマンチスト”で、名女優ジュディ・デンチに、彼が製作と原案も手掛け主演した「リディック」(2004)への出演依頼をする際には、花束を抱えて彼女の元を訪れたという。ワイルドでふてぶてしいイメージが強い一方で、思いやりのあるナイスガイなディーゼル。初めてコメディーに挑戦した「キャプテン・ウルフ」(2005)ではその両方の魅力を発揮し、生意気な5人の子どもたちときずなをはぐくむ孤独な海軍特殊部隊のすご腕隊員を好演し新境地を開いた。
新作としては、ファンの期待に応えるように再主演する“ワイルド・スピード”シリーズの第4作「Fast & Furious」が4月3日(金)に米で公開。日本では5月9日(土)に、近未来が舞台のSFアクション「バビロン A.D.」(2008)が公開する。謎の女性を護送する世界最強の傭兵役で主演し、女性アクション・スター、ミシェル・ヨーとの共演や、ストリートファイター役で出演するK-1選手ジェロム・レ・バンナとのバトルなど、アクション・スターとしてまたまた楽しませてくれるようだ。
PROFILE
'67年7月18日、米・ニューヨーク生まれ。幼いころから父親の経営する劇団に出演し、オフ・ブロードウエーの舞台に立つなど演劇活動を続ける。映画界入りを目指し、大学を中退。'94年に監督・脚本・主演を務め自主製作した映画「Multi-Facial」が、翌年のカンヌ国際映画祭で上映される。後にそれを観たスティーブン・スピルバーグ監督の目に留まり、俳優としてのチャンスをつかむ。人気俳優になってからも製作・監督業にも意欲的で、歴史劇「Hannibal the Conqueror」で製作・監督・主演を務める模様。一時期ゲイといううわさもあったが、昨年4月にモデル女性との間に娘が誕生しパパになった。
主演作「クローズZERO」(2007)が27日(金)にTBS系で放送。
そんな「クローズ―」の続編で、彼の最新作となる「クローズZEROII」が4月11日(土)より全国東宝系で公開。前作から8カ月後、不良の巣窟・鈴蘭男子高校と“殺しの軍団”と恐れられる鳳仙学園の抗争が描かれる本作で、小栗は前作に引き続き滝谷源治を演じる。また、秋には芥川龍之介の小説「藪の中」を映画化した「TAJOMARU」の公開も控えている。
主演作「インファナル・アフェア」(2002)が16日(月)に、同じく主演作「インファナル・アフェアIII 終極無間」(2003)が18日(水)に、それぞれ衛星第2で放送。
こうして新作ごとにより深い味わいを増していく男優へと成長している彼の次回作は、ジェット・リー、金城武と共演した話題作「ウォーロード/男たちの誓い」(2009年5月8日公開)。西太后が君臨する激動の清朝末期を舞台に、義兄弟の契りを交わした3人の男たちの愛と友情、そして裏切りを壮大なスケールで描いており、彼は盗賊のリーダーにふんしている。