浅野忠信

日本を代表する個性派俳優
浅野忠信出演作「座頭市」(2003)が5日(日)にテレビ朝日系で放送。
独特な世界観で観客を引き込み、近年海外の監督からも高い評価を受ける浅野。だが、彼は俳優デビューする以前はモデルやバンドマンといったアーティスト色の強い存在だった。しかし、脇役で出演した映画デビュー作「バタアシ金魚」('90)をきっかけに“映画でだけなら仕事してもいい”と感じるようになる。デビュー直後でこそ「青春デンデケデケデケ」('92)や、「眠らない街 新宿鮫」('93)などで比較的に目立たない脇役をこなした浅野。その後は当時新鋭監督だった岩井俊二、青山真治、是枝裕和監督らにその才能を見出され、個性的な魅力を漂わせる俳優へ変ぼう。ジョン・カーウァイ監督の「wkw/tk/1996@/7'55"hk.net」('96) や、クリストファー・ドイル監督の「孔雀」('99)に出演して国際的な知名度も高めていく。
それまで国内の大作映画に出演することの少なかった浅野だが、知名度を上げたことで大島渚監督の「御法度」('99)、「五条霊戦記 GOJOE」(2000)といった時代劇でも高い演技力を発揮。鮮やかな殺陣を披露して若手個性派俳優としての地位を確立する。以降、ベネチア映画祭のコントロコレンテ部門に出品された「地球で最後のふたり」(2003)では、タイで働く潔癖症の日本人青年役を好演したことが評価され主演男優賞を獲得。日本を代表する個性派俳優へと成長する。また昨年は、セルゲイ・ボドロフ監督からはまり役と絶賛された主演作、「モンゴル」(2007)が第80回アカデミー賞外国語作品部門にノミネート。受賞こそ逃すが、着実に活躍の場を世界へと移しつつある彼がハリウッドを席巻する日も近いかもしれない。

「鈍獣」最新作「鈍獣」が5月16日(土)からシネクイントほかで公開。'04年に公演された宮藤官九郎脚本の同名舞台を映画化した本作で浅野は、友人たちに殺されかけても何故か死なない世界一鈍感な男を演じる。また、6月には日本地図完成のために命を懸けた男たちの軌跡を描く「剱岳 点の気」の公開も控えている。

(C)2009「鈍獣」製作委員会

PROFILE
'73年11月27日、神奈川県横浜市生まれ。'88年、TVドラマ「3年B組金八先生」の第3シリーズで俳優デビュー。映画を中心に俳優活動をするかたわら、ミュージシャン、イラストレーター、モデルとしても活躍。「トーリー」(2004)では監督デビューを飾る。昨年は6人の俳優やミュージシャンが、それぞれ国道246号線をモチーフに短編映画を監督したオムニバス・ムービー「R246 STORY」(2008)で、「224466」の監督を務める。また、同年「母べえ」(2007)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞する。

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