トニー・レオン

繊細さとセクシーな魅力を併せ持つアジアきってのスター
トニー・レオン主演作「レッドクリフ PartI」(2008)が4月12日(日)にテレビ朝日系で放送。
端正なルックスと、高い演技力に裏打ちされた存在感で、アジアを代表するスターの1人となったレオン。そんな彼が注目を集めるきっかけとなったのは、台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督の「悲情城市」('89)での演技だった。口の不自由な青年役を演じた彼は、微妙な表情と仕草で複雑な感情を見事に表現。同作はベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、レオンの名も世界的に知れ渡った。
そして'90年には、同じくアジアを代表する監督の1人、香港のウォン・カーウァイ監督の青春群像劇「欲望の翼」に出演。同作では短時間の出演に終わったレオンだが、以降、カーウァイ作品の常連となっていく。日本でもヒットしたラブ・ストーリー「恋する惑星」('94)では、別れた恋人への未練を断ち切れない警官を演じ、多くの映画賞で主演男優賞を受賞。男同士の切ない愛の行方を描いた「ブエノスアイレス」('97)では、レスリー・チャンとの濃厚なラブ・シーンに体当たりで挑み、話題を呼んだ。さらに、許されぬ恋に落ちる男女の心情を描いた「花様年華」(2000)では、マギー・チャン演じる人妻と引かれ合いながらも、一線を越えることができない既婚の新聞記者役を好演。哀愁を帯びた色気のあるまなざしが多くの人々を魅了し、アジア人としては初となるカンヌ国際映画祭最優秀男優賞に輝いた。
一連のカーウァイ作品で見せる“陰のあるセクシーな男性”のイメージが強いレオンだが、チョウ・ユンファ共演のフィルム・ノワール「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌」('92)や、刑事アクション「ロンゲストナイト」('97)など、骨太で男っぽいキャラクターを演じることも多い。中でも、犯罪サスペンス“インファナル・アフェア”シリーズでは、暗黒街に潜入したおとり捜査官を演じて抜群の存在感を発揮。シリーズ3部作は大ヒットを記録し、マーチン・スコセッシ監督によってハリウッドでもリメークされた。誰もが認めるトップ・スターとなったレオンだが、演技に対する真摯な姿勢と探求心は失わず、アン・リー監督作「ラスト、コーション」(2007)では全裸で激しいラブ・シーンを演じ、製作費100億円を投じて「三国志」を映画化した「レッドクリフ PartI」にも出演するなど、今なお新しい役柄に挑戦し続けている。

「レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-」新作「レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-」が4月10日(金)より公開。レオンは前作同様、諸葛孔明(金城武)が軍師を務める劉備軍と同盟を結び、天下統一を企てる曹操軍に戦いを挑む孫権軍の司令官・周瑜を演じる。

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PROFILE
'62年6月27日、中国・広東省生まれ。18歳でTV局の俳優養成所に入り、TVドラマへの出演を経て「青春差館」('85)で映画デビュー。「ハード・ボイルド―」で香港電影金像奨の助演男優賞にノミネートされたものの、“主演と助演の区別が明確でない”という理由で受賞を拒否したり、俳優の地位向上のため高額のギャラを要求するなど、独自のこだわりを貫く一面も。2008年7月に、長年のパートナーだった女優カリーナ・ラウと結婚した。

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