椎名桔平

話題作には欠かせない実力派俳優
椎名桔平出演作「アンフェア the movie」(2007)が4月18日(土)フジ系で放送。
端正な顔立ちと180cmの長身、どこか危険な雰囲気を漂わせる椎名。アウトローからエリートビジネスマンまで、イメージを固めることなくさまざまな役にチャレンジし、幅広い演技を見せる実力派俳優だ。
彼の映画デビューは、'86年、倉本聰監督「時計/Adieu l'Hiver」の小さな役。その後、劇団・新宿梁山泊や蜷川幸雄、岩松了などの演出による数々の舞台出演を経て、「湾岸バッド・ボーイ・ブルー」('92)の主人公と敵対する暴走族リーダー役で注目されるようになる。そして、「ヌードの夜」('93)、「GONIN」('95)など、'90年代前半は石井隆監督作品に常連として出演し、強烈なキャラクターで頭角を現していく。
初の単独主演となった三池崇史監督の「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」('95)では、チャイニーズ・マフィアと宿命的な対決をする中国残留孤児2世の刑事を、全身からほとばしる激しい感情を出して熱演。そうかと思えば、「女帝」('94)では、ヒロインの料亭のおかみを株売買に巻き込むエリート証券マンにふんし静的な魅力も見せる。
こうして、作品ごとに存在感のある俳優として成長してきた彼は、金融業界の内幕を描いた高杉良のベストセラー小説の映画化「金融腐蝕列島 呪縛」('99)で、第23回日本アカデミー賞優秀助演男優賞をはじめキネマ旬報助演男優賞など数多くの映画賞を受賞。実力派俳優としての確かな地位を確立していく。そしてその後も、テレビ、映画、舞台とメディアを選ばぬ活躍を見せる。
近年の映画の代表作では、大正初期の下町で女性たちを勇気づける寡黙なすご腕の化粧師を役に入り切った演技で熱演した「化粧師 KEWAISHI」(2001)、盲導犬のクイールを優しく見守り続ける訓練士を好演した「クイール」(2003)、個性的な詐欺師たちの一人を貫禄十分な演技でみせた密室群像劇「約三十の嘘」(2004)、主人公のおいらんを本気で愛してしまう武士を存在感たっぷりに演じた「さくらん」(2006)などがある。そして今年2月公開の「余命」では、がんの治療と出産のはざまでかっとうする主人公を支える夫にふんし、見守ることしかできない男の複雑な心情を抑えた演技で表現した。

「レイン・フォール/雨の牙」こうして話題作にコンスタントに出演し続ける彼の新作は、バリー・アイスラーのベストセラー小説「雨の牙」が原作の本格ハードボイルド・アクション・サスペンス「レイン・フォール/雨の牙」(4月25日[土]より丸の内ルーブルほか全国公開)。日系アメリカ人の暗殺者ジョン・レインが、ある殺しの依頼を受けたことから政権汚職と利権をめぐる陰謀に巻き込まれ、自身の愛と復しゅうのはざまでほんろうされる姿を描く。彼は主役のレインを演じ、あこがれの男優ゲーリー・オールドマンとの共演を果たしている。

PROFILE
'64年7月14日三重県生まれ。大学時代、役者をやっていた知人の影響を受けて役者を志す。TVCMに出たことがきっかけとなり、21歳の時に映画デビュー。当時は、本名の岩城正剛で活動していた('92年1月、芸名を本名の岩城正剛から椎名桔平に改める)。'90年代、映画と共に「いつかまた逢える」('95)、「Age,35 恋しくて」('96)などTVドラマの好演により、椎名本人と同年代の女性から高い支持を獲得。以降、実力と人気を兼ね備えた俳優として映画、テレビドラマ、舞台、CMとあらゆるジャンルで活躍している。私生活では、2003年、女優の山本未來と結婚。小学校3年生から始めたサッカーは高校時代に三重県代表として国体に出場した腕前で、現在も芸能人サッカーチームに所属している。

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