マーク・ウォールバーグ

“バッド・ボーイ”から華麗なる転身を遂げた次世代ハリウッド・スター
マーク・ウォールバーグ出演作「ハッカビーズ」(2004)が1日(月)に衛星第2で放送。
愛嬌のある笑顔と、鍛え上げられた肉体が魅力のウォールバーグ。ローティーンのころストリートの不良少年として育った彼は、万引きや強盗、ドラッグなど何でもアリの荒んだ青春時代を送る。その後一念発起してラップ・ミュージシャンとしてデビューし、派手なパフォーマンスで人気の白人ラッパー“マーキー・マーク”として一世を風靡した。映画界に入った当初は、そんな自身の経験を生かし、「バスケットボール・ダイアリーズ」('95)で、麻薬におぼれ殺人を犯してしまう高校生という役柄をほぼ“地”で好演するなど、ダークな役柄で評価を得る。
そしてなんといっても彼の評価を一気に高めたのが“若きポルノ男優”という役にふんした「ブギーナイツ」('97)。18kgの減量で自慢の筋肉を落とし、全裸も辞さない体当たりの演技で“俳優ウォールバーグ”の存在を世に知らしめた。以降は「ビッグ・ヒット」('98)のお人よしのヒットマンや、「スリー・キングス」('99)の一攫千金を狙う兵士など、自身のキャラクターを匂わせるような役で、娯楽作に続けて出演。宇宙飛行士役にふんした「PLANET OF THE APES 猿の惑星」(2001)では、主演も十分に張れる俳優に成長。「ミニミニ大作戦」(2003)ではエドワード・ノートン、シャーリーズ・セロンらを従え、犯罪グループのリーダーを風格十分に演じ、名実ともにスター俳優の仲間入りを果たした。
そして、近年の代表作が、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた「ディパーテッド」(2006)。本作で、正義感の強い“キレた刑事”を迫力たっぷりに熱演し、主演のレオナルド・ディカプリオ、マット・デーモンらに負けない存在感と演技力の高さを印象付けた。その後も、天才的な射撃手にふんした「ザ・シューター 極大射程」(2007)などのアクション大作から、“見えない恐怖”から逃れようとする高校教師を演じた「ハプニング」(2008)などのシリアスな作品まで幅広く出演し、売れっ子ぶりを見せつける。現在俳優として最も脂が乗っていると言えよう。
新作としては、アリス・シーボルトの同名小説を基にしたファンタジー「The Lovely Bones(原題)」がことし秋に全米公開。娘をレイプされて殺された両親をレイチェル・ワイズとともに演じる。

PROFILE
'71年、米・マサチューセッツ州ドーチェスター生まれ。9人兄弟の末っ子として貧しい家庭に育つ。兄ドニーに誘われ、アイドルグループ“ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック”に在籍するも1年足らずで脱退し、'91年、“マーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチ”としてデビュー。第1弾シングルが全米ナンバーワンに輝く。2枚の大ヒットアルバムを残し、'93年にバンドは解散。'94年、ペニー・マーシャル監督からのオファーで「勇気あるもの」に初出演し映画界へ。映画以外でも、TVドラマ「アントラージュ」の製作総指揮を務め、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされる。また、ストリートのキッズたちを救済する“マーク・ウォールバーグ財団”を設立するなど、慈善家としても知られる。

ジェイミー・リー・カーチス

鍛え上げた肉体美が魅力のタフでセクシーな個性派女優
出演作「トゥルーライズ」('94)が5月23日(土)にフジ系で放送。
アクションからコメディーまでこなす実力派女優カーチス。'76年ころからTVドラマ「チャーリーズ・エンジェル」や「刑事コロンボ」にゲスト出演していたが、映画デビューは、ジョン・カーペンター監督の「ハロウィン」('78)。この作品で彼女は、まじめで聡明だがシャイな高校生ローリーを熱演し、国際SF・恐怖・ファンタジー協会と第8回パリ・ファンタスティック映画祭の最優秀女優賞を獲得する。
以降、母親のジャネット・リーと共演した「ザ・フォッグ」('80)や「テラー・トレイン」('80)、「ブギーマン」('81)など数多くのホラー映画に出演し、その絶叫シーンに定評があることから“スクリーミング・クイーン”(悲鳴の女王)と呼ばれた。
そんな彼女だが、'83年のコメディー映画「大逆転」では、大富豪のいたずらで立場を入れ替えられてしまう大金持ちと貧乏な男性2人にからむ役どころで出演。彼女が本来持っているコメディーセンスやきっぷの良さ、人の良さといった魅力をフルに発揮し、英国アカデミー賞助演女優賞を受賞した。
こうしてホラー映画からの脱皮を図ることに成功した彼女は、この作品を契機に、以後コミカルな役柄や、ヒューマニックな作品にも意欲的に出演するようになり、いい味を出していく。英国コメディー「ワンダとダイヤと優しい奴ら」('88)では、セクシーな情婦役を熱演し、また、ヒロインに抜てきされた「ブルースチール」('90)では、持ち前の男っぽさとスタイルの良さをフルに生かして警官メーガン役を好演。タフな警官でありながら、女性らしさも表現するカーチスの演技がみごとだった。さらに、アーノルド・シュワルツェネッガーと共演した「トゥルーライズ」で夫にだまされ続ける妻を演じ、その多彩な演技力をいかんなく発揮してゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディー部門)を受賞した。
こうして、気さくなホラーヒロインから、今では“コメディー・アクター”と自称するくらいコメディエンヌとしての評価が高まり、演技にも幅が出てスターとしての風格が備わっていく。現在公開中のかわいいセレブ犬のチワワが思わぬ大冒険を繰り広げるファミリー・コメディー「ビバリーヒルズ・チワワ」(2008)では、ヒロインのチワワを溺愛する飼い主、化粧品会社のオーナーにふんしている。

PROFILE
'58年11月22日米・ロサンゼルス市生まれ。父は俳優のトニー・カーチス、母は女優のジャネット・リー。児童書の著者としてもベストセラーを生むなどして活躍。小児AIDS向けの財団の広報担当者でもあり、ピッツバーグにある子ども病院の資金調達の支援なども行っている。'84年、俳優兼映画監督のクリストファー・ゲストと結婚。'86年に養女をとった。姉も女優のケリー・カーチス。

ロン・ハワード

手堅い演出でコンスタントにヒット作を生み出すオスカー監督
ロン・ハワード監督監督作「ダ・ヴィンチ・コード」(2006)が16日(土)にフジ系で放送。
青春映画の名作「アメリカン・グラフィティ」('73)などで人気を博した俳優業から映画監督に転身し、その確かな演出力で見事成功を手にしたハワード。ミステリー、アクション、SF等、どんなジャンルを手掛けても良質な映画に仕上げる彼だが、多くの作品に共通しているテーマが“家族”だ。アメリカの中流家庭の在り方をコミカルなタッチで描いた「バックマン家の人々」('89)はもちろん、大迫力の火災シーンが話題を呼んだスペクタクル・ドラマ「バックドラフト」('91)でも、作品の根底にあったのは、殉職した消防士の父の跡を継いだ兄弟の確執と和解だった。
また、トム・クルーズ、ニコール・キッドマン共演の「遙かなる大地へ」('92)では、アイルランドからアメリカへ移住して家族を作ろうとする恋人たちを描き、ラッセル・クロウ主演の「シンデレラマン」(2005)では、大恐慌時代に家族を養うため戦い続けた実在のボクサーの半生を映画化した。このように、現代では失われつつある家族のきずなを丹念に描くことから“ハリウッドの古き良き伝統を受け継ぐ監督”と評されることも多く、本国でコンスタントにヒット作を生み出していることも少なからずその作風と関係していよう。
さらに、「シンデレラマン」のような実話を基にした作品で抜群の手腕を発揮するのもハワードの特徴だ。月への飛行中に爆発事故を起こした、アポロ13号の危機と奇跡の生還をリアルに再現した大作「アポロ13」('95)は大ヒットを記録。実在の天才数学者ジョン・ナッシュの数奇な運命をつづった「ビューティフル・マインド」(2001)では、持ち前のヒューマニズムあふれる演出が感動を呼び、作品賞、監督賞ほか4部門でアカデミー賞を受賞した。
現在公開中の「フロスト×ニクソン」(2008)では、英国の人気司会者デビッド・フロストがリチャード・ニクソン元米大統領に行った、伝説のTVインタビューとその舞台裏をスリリングに映画化。タブロイド紙記者たちの激動の1日をつづった「ザ・ペーパー」('94)や、TVの持つ恐ろしさをコミカルに描いた「エドtv」('99)などでマスメディアに強い関心を示したハワードの集大成ともいえる1作で、今年のアカデミー賞では作品賞、監督賞など5部門にノミネートされた。

「天使と悪魔」最新作「天使と悪魔」が5月15日(金)より公開。「ダ・ヴィンチ・コード」の前章にあたる歴史ミステリーで、バチカンを狙ったテロを阻止するため、ガリレオ・ガリレイらが結成した秘密結社の謎に迫る宗教象徴学者ラングドン(トム・ハンクス)の活躍を描く。

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PROFILE
'54年3月1日に米・オクラホマ州で、共に俳優の両親の間に生まれる。2歳のころから、子役として映画や父親の演出した舞台に出演。次第に映画製作にも興味を持つようになり、高校卒業後に2年間、南カリフォルニア大学の映画学科で学んだ。'77年に、父と共同で脚本を書き、自ら主演も務めた「バニシング in TURBO」で監督デビュー。弟のクリント・ハワード、娘のブライス・ダラス・ハワードも俳優として活躍している。

マシュー・マコノヒー

甘いルックスと変幻自在な演技が魅力の俳優
出演作「サラマンダー」(2002)が5月15日(金)に日本テレビ系で放送。
精悍なマスクと主役から脇役までを巧みにこなす演技力が人気のマコノヒー。「ボーイズ・オン・ザ・サイド」('95)で注目された彼は、ブラッド・ピットをはじめ多くの若手俳優が参加したと言われる「評決のとき」('96)のオーディションで、原作者のジョン・グリシャムの熱望によって主役に大抜擢。同作で人種差別問題に立ち向かう青年弁護士を好演したことがきっかけで一躍注目され、「コンタクト」('97)ではアカデミー女優ジョディ・フォスターと共演を果たす。また、スティーブン・スピルバーグ監督の「アミスタッド」('97)では時代背景こそ違うものの、「評決のとき」を彷彿とさせる熱血漢の弁護士役が評価され、若手実力派スターの地位を固めていく。
以降、イーサン・ホークとの共演が話題となった「ニュートン・ボーイズ」('98)で大役をこなすと、これまでのシリアス路線とはうってかわって、「エドtv」('99)などのコメディーにも挑戦。「ウェディング・プランナー」(2001)、「10日間で男を上手にフル方法」(2003)で見せる、ハンサムなルックスと軽妙なキャラクター性は女性のハートをつかみ、ロマンチック・コメディーに欠かせない俳優へと変ぼうした。
その後、主演と製作総指揮を務めた「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」(2005)ではさらにイメージを一新。広大なサハラ砂漠を舞台に巨大な陰謀から世界の危機を救うために立ち上がる冒険家を熱演し、今までにないタフな男の一面を見せた。
近年では、実在の大学アメフト部の監督を好演した日本未公開作「マーシャルの奇跡」(2006)や、よりロマンチック・コメディーとアドベンチャーに磨きをかけた「フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石」(2008)も記憶に新しい。作品ごとにイメージを変化させる俳優マコノヒーからはこれからも目が離せない。最新作「Ghosts of Girlfriends Past(原題)」では、過去・現在・未来の恋人たちの亡霊の訪問を受けたことで心を入れかえていくプレーボーイを演じている。

PROFILE
'69年11月4日、米・テキサス州生まれ。フットボール選手からトラック運転手に転職した父と教師の母のもとに生まれる。オースティン大学で心理学と哲学を専攻。在学中にインディペンデント映画「バッド・チューニング」('93)に出演したのを機に映画界入りする。また、自身の製作会社“JKリビング”を設立し、製作、脚本執筆、短編映画の監督を手掛けるなど俳優業以外の活躍の幅も広い。また、昨年7月には交際中のモデル兼デザイナーのブラジル人女性との間に第1子となる男の子が産まれた。

コリン・ファース

着実に築いた演技力を見事に花開かせた英国スター
主演作「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(2005)が5日(火)にNHK衛星第2で放送。
イギリスの演劇界でキャリアを築き、舞台や映画などで活躍するコリン・ファース。俳優を目指し、ロンドン芸術大学のザ・ドラマ・センターで演技を学んでいたファースは、'82年の卒業公演で「ハムレット」の主役を演じ、多くのタレント・エージェントに注目される。翌年には、ウエスト・エンドで上演された「アナザー・カントリー」の主役に抜擢。同性愛や共産主義に傾倒する学生、ガイ・ベネットを演じた。さらに、この公演を見た初演時の主役、ルパート・エベレットの推薦で、映画版「アナザー・カントリー」('83)で主人公の親友のトミー・ジャド役を獲得し、イギリス映画界の新星として脚光を浴びる。
以降、ヒュー・グラントら同世代の俳優が次々とハリウッドへ進出するなか、時々ハリウッド映画へ出演しながらも、故郷で地道にキャリアを伸ばすファース。そんな彼を一躍スターにしたのは、英国のTVドラマ「高慢と偏見」('95)だ。冷淡な印象の裏に優しさを秘めるマーク・ダーシー役を好演し、英アカデミー賞TV部門の主演男優賞にノミネート。2001年には、世界中で500万部の売り上げを記録したベストセラー小説の映画化「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)で、主人公の女性を一途に愛する生真面目な弁護士を演じ、イギリスのみならず世界的にも知名度を広げた。
その後も、演技に対する姿勢が真面目なコリンに監督からのオファーは止まらず、「真珠の耳飾りの少女」(2003)では、17世紀のオランダに生きた画家、ヨハネス・フェルメールの謎に満ちた人物像に人間的な温かみを加え、天才画家の内面を見事に表現した。さらに、19人の恋愛模様を描いた群像劇「ラブ・アクチュアリー」(2003)、魔法使いと子供たちの交流を描く「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」、ショービズ界の裏側を描いた官能ミステリー「秘密のかけら」(2005)など、さまざまなジャンルの映画に出演。今年公開された、ポップスグループ“アバ”のヒット曲にのせて描かれるミュージカル映画「マンマ・ミーア!」(2008)では、歌い踊る出演者のメリル・ストリープやピアース・ブロスナンと共に、ファースも甘い美声を披露している。
新作としては、オスカー・ワイルドの小説「ドリアン・グレイの肖像」を映画化した「ドリアン・グレイ(原題)」が9月18日にイギリスで公開。さらに、巨匠ロバート・ゼメキス監督が、ディケンズの名作を映像化したファンタジー「Disney's クリスマス・キャロル」や、オーランド・ブルーム出演の、見知らぬ者が来たことで住民たちの生活が一変する群像劇「メイン・ストリート」と出演作がめじろ押しだ。

PROFILE
'60年9月10日、英・ハンプシャー生まれ。幼い頃はナイジェリアやアメリカで過ごす。父親は大学歴史学講師、母親は大学比較宗教学講師。幼少から俳優をめざし、クリスマスのパントマイム劇で初舞台を踏む。映画版「アナザー・カントリー」('83)で、主役の親友を演じブレイク。私生活では、「恋の掟」('89)で共演したメグ・デイリーとの間に一男をもうけるが、結婚はせず、'97年にイタリア人の女性リビアと結婚し、2児の父となる。社会的な活動にも積極的なファースは、貧困克服を目指す国際協力団体の協力者の1人でもある。妻と共同で、不当に拘束され死刑囚となっている、ムミア・アブジャマルのドキュメンタリーを製作するなど活躍の場を広げている。

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