ベン・スティラー

監督、製作、脚本もこなす売れっ子コメディー俳優
主演作「ナイト ミュージアム」(2006)が8月7日(金)日本テレビ系で放送。
俳優だけでなく、監督、脚本などマルチな才能を発揮しているスティラー。コメディー俳優の両親の影響でショービジネスの道を志した彼は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で舞台芸術を学んだ後、ブロードウェーで舞台に立つ。その後も俳優業のかたわら、パロディー映画を撮ったり、人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」の出演者兼ライターをするなどショービジネスの多方面で活躍する。
彼の映画デビューは日本軍捕虜の役を演じた「太陽の帝国」('87)。そして、もともと製作者になりたかったという彼は、「リアリティ・バイツ」('94)で念願の監督業にも進出した。この作品は、Xジェネレーション世代の現実を描いたものとして高評価を受け、スティラー自身も一時“Xジェネレーションの旗手”と言われたが、その後は、俳優、監督の両方ともコメディーに軸足を置いた活動を行っている。
そんな彼がブレークしたのは、キャメロン・ディアス演ずる高校時代の同級生メリーを13年間も思い続ける青年にふんした「メリーに首ったけ」('98)。ついていない情けない男をラブリーに演じ強烈な印象を残した。そして、ロバート・デ・ニーロと共演した「ミート・ザ・ペアレンツ」(2000)で演技の実力が認められ、それ以降のスティラーは着実に実績を積み重ねていく。超売れっ子のスーパーモデルを熱演した「ズーランダー」(2001)、天才一家の長男で元天才不動産投資家にふんした「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001)、脇役であり悪役でありながら、すっかり主役を食ってしまった潔いほどの汚れぶりを発揮した「ドッジボール」(2004)など突飛なキャラクターの演技が光る。
そんな彼の抜群のコメディーセンスは、監督としても発揮され、コメディーを中心に既に5本の映画を演出している。昨年公開された「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」は、彼が「太陽の帝国」出演時にひらめいた20年来の企画を実現させたもの。戦争映画のため何も知らされず本物の戦場に送りこまれてしまった俳優たちの奮闘を笑いでつづったコメディーで、落ち目のアクションスターを演じた彼は、監督、製作、脚本もこなした。こうして今ではアメリカを代表するコメディー俳優の1人になった彼は、これからも日本にお笑い旋風を巻き起こしてくれるだろう。
次回主演作である「ナイト ミュージアム2」は8月13日(木)より公開。博物館を舞台に描くファンタスティック・コメディーの続編で、今回の舞台はワシントンD.C.に実在する世界最大のスミソニアン博物館。彼は前作同様、動き出す展示物を相手に奮闘する警備員ラリーにふんしている。

PROFILE
'65年11月30日、米・ニューヨーク市生まれ。両親とも喜劇俳優の家庭に育つ(父ジェリー・スティラー、母アン・メアラ)。姉のエイミーも女優。彼自身も10代のころから8mm映画を自主製作するなどショービジネスに興味を抱き、25歳にして自分のTVショーを持つ。以来、アメリカで20年近く高い人気を誇り現在に至る。日本ではかつて「キリンチューハイ・氷結果汁」のTVCMに出演したこともある。主な監督作品は、「リアリティ・バイツ」や「ケーブルガイ」('96)、「ズーランダー」、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」など。私生活では、「ズーランダー」で共演したクリスティーン・テーラーと2000年に結婚。2人の子どもがいる。

ケビン・コスナー

低迷期を経て輝きを取り戻した正統派スター
主演作「守護神」(2006)が26日(日)にテレビ朝日系で放送。
誠実で頼りになる正統派のヒーローを演じ、'90年代前半にはアメリカを代表するスターとしてハリウッドに君臨したコスナー。仲間と車で旅に出る大学卒業直後の若者役で初主演を務めた「ファンダンゴ」('85)と、無法者一味と戦う4人組ガンマンの1人にふんした西部劇「シルバラード」('85)の演技で映画ファンの目を引いた彼は、鬼才ブライアン・デ・パルマ監督によるアクション大作「アンタッチャブル」('87)で一気にスターダムを駆け上る。
この作品でコスナーが演じたのは、禁酒法下のシカゴ暗黒街を牛耳るアル・カポネとその犯罪組織の撲滅に挑む、若き財務官エリオット・ネス。理想に燃える等身大のヒーローという役柄は、ファンタジー・ドラマの名作「フィールド・オブ・ドリームス」('89)で演じた、亡父への思いを野球に託して奇跡を起こす農民役や、ケネディ大統領暗殺事件の真相を追及する「JFK」('91)の地方検事役などにも通じ、コスナーは“90年代のヒーロー”として正統派スターの地位を築いていった。中でも、製作・監督・主演を務めた西部劇「ダンス・ウィズ・ウルブズ」('90)は作品賞・監督賞などアカデミー賞7部門を受賞。興行収入でも大成功を収め、その人気は絶頂を迎える。
これらの作品で新しいタイプのヒーロー像を体現する一方、「ボディガード」('92)等の娯楽作品ではアクション・スターとしての魅力をいかんなく発揮するなど、'90年代前半のコスナーの快進撃はとどまるところを知らなかった。だが、巨費を投じて製作した海洋アドベンチャー、「ウォーターワールド」('95)が興行的に大失敗し、「ダンス―」に続く監督・主演作「ポストマン」('97)が酷評されるなど、ちょう落も早かった。
その後は、最愛の妻を失った男性にふんしたラブ・ストーリー、「メッセージ・イン・ア・ボトル」('99)や、夫に家出された女性とその娘たちを支える隣人を演じた「ママが泣いた日」(2005)など、派手さはないが味のある作品で演技の幅を広げていく。そして2006年、伝説のレスキュースイマー役で主演を務めた海洋アクション、「守護神」が久々に大ヒットを記録。撮影前にハードな訓練を受けたコスナーは、大半の場面をスタントなしでこなす熱演を見せ、多くの人々に復活ぶりを印象づけた。
現在、ベン・アフレック共演の新作「The Company Men(原題)」を撮影中。ある企業の人員削減策が、リストラ組と居残り組の両方に衝撃をもたらすドラマで、コスナーは、アフレックふんするリストラされたエリートビジネスマンの義理の兄を演じる。

PROFILE
'55年1月18日、米・カリフォルニア州生まれ。高校時代は野球、アメリカンフットボールの選手として活躍し、大学卒業後、俳優を目指して劇団に入団。「ラブINニューヨーク」('82)、「再会の時」('83)など多くの映画に端役で出演した後、「ファンダンゴ」で初の主役を射止める。私生活では、'78年に結婚し、長年苦労を共にしたシンディ・シルバと'94年に離婚。2004年にデザイナーのクリスティーン・バウムガートナーと再婚した。

本広克行

新たな一歩を踏み出したヒット・メーカー
本広克行監督作「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003)が18日(土)にフジ系で放送。
本作で「南極物語」('83)を抜いて日本の実写映画の歴代興行収入第1位に輝く快挙を成し遂げた本広監督。より多くの観客を楽しませるためのエンターテイナーに徹した映画製作を心掛けているという彼は、ドラマディレクターとしてTVドラマ版「踊る大捜査線」など、数多くのドラマを手掛けてきたことからキャリアを積んでいき、96年に「7月7日、晴れ」で映画監督デビュー。そして「踊る大捜査線 THE MOVIE」('98)のヒットを機に、彼は演出家・監督としてのさらなる可能性を模索しはじめる。
「踊る―」シリーズのスピンオフ第1作「交渉人 真下正義」(2005)では、ハリウッド映画さながらの演出でユースケ・サンタマリアふんする警視庁初の“交渉人”と地下鉄テロ犯との心理戦をスピーディーに表現。関西を中心に活動する劇団ヨーロッパ企画のヒット舞台劇を映画化した「サマータイムマシン・ブルース」(2005)では、クーラーのリモコンをめぐって現在と昨日を行き来する学生たちの騒動を軽快なテンポで描き、讃岐うどんを題材にした「UDON」(2006)では、本広監督作品ではお馴染みとなったユースケ・サンタマリアを主演に、随所に面白さを散りばめた娯楽映画を作り上げた。
近年ではカンフー・アクションとコメディーを組み合わせた柴咲コウ主演の「少林少女」(2008)でメガホンを取り興行収入15億円のヒットを記録した。11月21日(土)には最新監督作「曲がれ!スプーン」が公開。長澤まさみと初のタッグを組む本作では、どんなこだわりと映像表現で観客を楽しませてくれるのか期待が集まる。

PROFILE
'65年7月13日、香川県生まれ。横浜放送映画専門学校(現在の日本映画学校)を卒業後、CM制作会社のアルバイトを経てTV番組の制作会社である共同テレビに入社。'92年、深夜ドラマ「悪いこと」で演出デビュー。「NIGHT HEAD」の演出家の1人として注目されて以降、「お金がない!」など数多くのドラマを手掛ける。'96年、「7月7日、晴れ」で劇場映画を初監督。TVドラマから映画にも飛躍した“踊る大捜査線”シリーズでヒット・メーカーの地位を確立する。2008年に放送された連続ドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」の総監督に続き、ことし公開予定の劇場版でも監督を務める。

ダニエル・ラドクリフ

世界のアイドル・スターから役者の道を進む青年へ
ダニエル・ラドクリフ出演作「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(2004)が12日(日)にテレビ朝日系で、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007)が17日(金)に日本テレビ系で放送。
魔法学校に入学した少年ハリーの冒険と成長を描くJ・K・ローリング原作の「ハリー・ポッター」シリーズの映画化で、主役のハリー・ポッターを演じ、世界の注目を集めたラドクリフ。幼い頃から演技に興味があった彼は、'99年に英BBCで放送されたTVドラマ「デビッド・コパーフィールド」で、コパーフィールドの幼少時代を演じ、俳優デビュー。その後、ピアース・ブロスナン主演のサスペンス「テイラー・オブ・パナマ」(2001)でスクリーンに進出する。そして同年、世界的ベストセラー小説「ハリー・ポッターと賢者の石」の映画化に際し、約3000人という候補者の中から主人公のハリー・ポッター役を射止める。シリーズ第1作目、第2作目の監督を務めたクリス・コロンバスは「ダニエルを見た瞬間、その場にいた全員が『この子だ』と確信した」と語っている。シリーズ2作目以降、ダニエルの成長に伴いハリー役の降板も噂されたが、原作者とファンの支持を受け、続投が決定した。
「ハリー・ポッター」以外の役柄にも積極的に挑むラドクリフは、BBC制作のコメディー・ドラマ「エキストラ2:スターに近づけ!」(2006)に本人役でゲスト出演。子どものイメージに思い悩み、だれかれ構わず女性を口説きまくるというパロディーを演じた。続き、第一次世界大戦を舞台に、17歳の少年将校を演じたTVドラマ「ダニエル・ラドクリフのマイ・ボーイ・ジャック」(2007)、初恋に揺れ動く思春期の少年を演じた「ディセンバー・ボーイズ」(2007)に出演。
さらに、ロンドンのウエスト・エンドで上演された舞台「エクウス」(2007)で、馬に異常な執着を見せる少年・アランを好演し、舞台上での全裸シーンにも話題が集まる。翌年には「エクウス」のニューヨーク上演が始まり、ブロードウェイ・デビューを果たす。

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」新作としては、「ハリー・ポッター」シリーズの第6弾、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」が、2009年7月15日(水)に日米同時公開。続き、「ハリー・ポッター」シリーズの最終章となる「ハリー・ポッターと死の秘宝」の第1部が2010年11月、第2部が2011年に公開予定。さらに、若くしてソマリアで亡くなったフォト・ジャーナリスト、ダン・エルドンを描く「ザ・ジャーニー・イズ・ザ・デスティネーション(原題)」の主演が決定している。

(C)2009 Warner Bros. Ent.
Harry Potter Publishing Rights(C)J.K.R.
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and (C)Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

PROFILE
'89年7月23日、英・ロンドン生まれ。著作権代理業者の父親と、キャスティング・ディレクターの母親の間に生まれる。子役として活動を始め、'99年にBBC制作のTVドラマ「デビッド・コパーフィールド」で主人公の少年時代を演じ、俳優デビュー。2001年には、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」の主役に抜擢され、世界的な人気者になる。その演技が評価され、英バラエティ・クラブの新人賞、イタリアの映画賞ダビッド・ディ・ドナテロ賞を受賞。最近では、自身がディスプラクシア(日本では、総合運動障害、協調運動障害)の障害を抱えていたことを告白。靴紐が結べないことや、きれいな字が書けないなどの軽いものではあったが、幼少の学校生活ではうまく出来ないことも多く、活躍する場を演技に見いだしていったのだという。

ジュディ・デンチ

圧倒的な演技力と存在感で抜きん出たイギリスきっての名女優
出演作「プライドと偏見」(2005)が8日(水)に衛星第2で放送。
舞台で培った確かな演技力を武器に、歳を重ねてから映画界で“演技派”としての地位を確立したデンチ。'57年に「ハムレット」のオフェーリア役で舞台デビューを果たして以来、長らく舞台を中心に活躍していた彼女は、50歳を越えた'80年代ころから積極的に映画出演を増やしていく。
「眺めのいい部屋」('86)では好奇心旺盛な恋愛小説家ラビッシュ夫人を好演し、英国アカデミー賞助演女優賞を受賞。人妻と不倫の恋に落ちるジゴロの母親を演じた「ハンドフル・オブ・ダスト」('88)でも同賞を受賞した。さらに、「ゴールデンアイ」('95)以降の“007”シリーズにジェームズ・ボンドの上司“M”役で出演したことで、一般的に顔を知られるようになる。
脇役から主役、古典劇から現代劇までどんな役柄もものにする彼女は、その後映画界で引っぱりだこ。ヴィクトリア女王を従僕との禁断の恋に生きた1人の女性として情感豊かに演じた「Queen Victoria 至上の恋」('97)では、初めて米アカデミー賞主演女優賞にノミネート。翌年には、「恋に落ちたシェイクスピア」('98)でエリザベス1世を貫録たっぷりに演じ、わずか8分程度の出番ながら強烈な印象を残して、見事米アカデミー賞助演女優賞を受賞した。
以降、チョコレートで心を開いていくひねくれ者の老女を説得力十分に演じた「ショコラ」(2000)で米アカデミー賞助演女優賞、認知症に冒された実在の小説家を渾身の演技で熱演した「アイリス」(2001)、イギリス初のヌード・レビューを誕生させた劇場のオーナーにふんし、コミカルな魅力を発揮した「ヘンダーソン夫人の贈り物」(2005)で米アカデミー賞主演女優賞とつづけざまにノミネートされたほか数々の映画賞を受賞。もはや賞レースの常連といえるほど、現代最高の女優としてその地位を揺るぎないものとしている。
近年は、ケート・ブランシェット共演のサスペンス「あるスキャンダルの覚え書き」(2006)で、年下の女性教師と特殊な友情を結ぼうとする老教師を恐ろしいまでの存在感で演じ切り、真骨頂を発揮。ことし公開されたシリーズ最新作「007 慰めの報酬」(2008)でも作品の醍醐味に一役買い、健在ぶりを見せつけた。
新作としては、ニューヨークのファッション・ウィークで起こった殺人事件をブラックユーモアを交えて描いたサスペンス「Rage(原題)」が今年後半に全米公開予定。そのほか、ロブ・マーシャル監督が手掛けるミュージカル映画「NINE」にも出演し、来年春に日本公開が決定している。

PROFILE
'34年12月9日、イギリス、ヨーク生まれ。ロンドンの名門演劇学校セントラル・スピーチ・アンド・ドラマで演劇を学び、'60年にはロイヤル・シェークスピア・カンパニーの「ロミオとジュリエット」でジュリエット役に抜てきされて絶賛される。'88年にはケネス・ブラナーの要請され「から騒ぎ」で演出家デビュー。その偉大な業績に対し、'88年には英国王室から“デーム”の称号を与えられた。プライベートでは'77年に俳優のマイケル・ウィリアムズと結婚。2001年に彼が亡くなるまで一緒だった。代表作はほかに、「ヘンリー五世」('89)、「ムッソリーニとお茶を」('98)、「シッピング・ニュース」(2001)、「ラヴェンダーの咲く庭で」(2004)など。

カレンダー

2010年03月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
rss