ケビン・コスナー

低迷期を経て輝きを取り戻した正統派スター
主演作「守護神」(2006)が26日(日)にテレビ朝日系で放送。
誠実で頼りになる正統派のヒーローを演じ、'90年代前半にはアメリカを代表するスターとしてハリウッドに君臨したコスナー。仲間と車で旅に出る大学卒業直後の若者役で初主演を務めた「ファンダンゴ」('85)と、無法者一味と戦う4人組ガンマンの1人にふんした西部劇「シルバラード」('85)の演技で映画ファンの目を引いた彼は、鬼才ブライアン・デ・パルマ監督によるアクション大作「アンタッチャブル」('87)で一気にスターダムを駆け上る。
この作品でコスナーが演じたのは、禁酒法下のシカゴ暗黒街を牛耳るアル・カポネとその犯罪組織の撲滅に挑む、若き財務官エリオット・ネス。理想に燃える等身大のヒーローという役柄は、ファンタジー・ドラマの名作「フィールド・オブ・ドリームス」('89)で演じた、亡父への思いを野球に託して奇跡を起こす農民役や、ケネディ大統領暗殺事件の真相を追及する「JFK」('91)の地方検事役などにも通じ、コスナーは“90年代のヒーロー”として正統派スターの地位を築いていった。中でも、製作・監督・主演を務めた西部劇「ダンス・ウィズ・ウルブズ」('90)は作品賞・監督賞などアカデミー賞7部門を受賞。興行収入でも大成功を収め、その人気は絶頂を迎える。
これらの作品で新しいタイプのヒーロー像を体現する一方、「ボディガード」('92)等の娯楽作品ではアクション・スターとしての魅力をいかんなく発揮するなど、'90年代前半のコスナーの快進撃はとどまるところを知らなかった。だが、巨費を投じて製作した海洋アドベンチャー、「ウォーターワールド」('95)が興行的に大失敗し、「ダンス―」に続く監督・主演作「ポストマン」('97)が酷評されるなど、ちょう落も早かった。
その後は、最愛の妻を失った男性にふんしたラブ・ストーリー、「メッセージ・イン・ア・ボトル」('99)や、夫に家出された女性とその娘たちを支える隣人を演じた「ママが泣いた日」(2005)など、派手さはないが味のある作品で演技の幅を広げていく。そして2006年、伝説のレスキュースイマー役で主演を務めた海洋アクション、「守護神」が久々に大ヒットを記録。撮影前にハードな訓練を受けたコスナーは、大半の場面をスタントなしでこなす熱演を見せ、多くの人々に復活ぶりを印象づけた。
現在、ベン・アフレック共演の新作「The Company Men(原題)」を撮影中。ある企業の人員削減策が、リストラ組と居残り組の両方に衝撃をもたらすドラマで、コスナーは、アフレックふんするリストラされたエリートビジネスマンの義理の兄を演じる。

PROFILE
'55年1月18日、米・カリフォルニア州生まれ。高校時代は野球、アメリカンフットボールの選手として活躍し、大学卒業後、俳優を目指して劇団に入団。「ラブINニューヨーク」('82)、「再会の時」('83)など多くの映画に端役で出演した後、「ファンダンゴ」で初の主役を射止める。私生活では、'78年に結婚し、長年苦労を共にしたシンディ・シルバと'94年に離婚。2004年にデザイナーのクリスティーン・バウムガートナーと再婚した。

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