ヘイデン・クリステンセン

「スター・ウォーズ」シリーズでブレークした美形スター
主演作「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」(2002)が29日(土)にフジ系で放送。
その美ぼうと子役時代から培った演技力で、ハリウッドの若手スターとして注目を集めるクリステンセン。そんな彼の映画デビュー作は、鬼才ジョン・カーペンター監督によるホラー「マウス・オブ・マッドネス」('94)だった。だが出演シーンは短く、自転車で新聞を配る少年役でちらりと顔を出しただけ。その後も、TVムービーやソフィア・コッポラ監督の青春ドラマ「ヴァージン・スーサイズ」('99)などに出演するがすべて脇役にとどまり、11キロ体重を落として不良高校生役を演じたTVシリーズ「マウンテン・ウォーズ ホライズン高校物語」(2000)が初主演作となった。この作品でお茶の間の注目を集めた彼は、続いて出演した映画「海辺の家」(2001)でも、家族の愛に飢えた反抗的な高校生役を好演。感情の機微を繊細に表現した演技が評価され、ゴールデングローブ賞助演男優賞へのノミネートを果たす。
そして2002年、「マウンテン・ウォーズ―」を見たジョージ・ルーカス監督により、「スター・ウォーズ エピソード2―」のアナキン・スカイウォーカー役に抜てきされる。北欧系の血を引くその陰りのある美ぼうが、後に悪の帝王ダース・ベイダーへと転身する宿命を抱えたアナキンのキャラクターにマッチ。同作の続編でシリーズ完結編でもある「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(2005)では、手足を切り落とされダークサイドに落ちていくアナキンの生きざまを鬼気迫る演技で体現した。
このアナキン役を含め、陰影のある役を演じる機会が多かったクリステンセンだが、作品選びについては「自分の役にチャレンジングな部分があるかどうかが基準の一つ」と発言。'60年代のファッション・アイコン、イーディ・セジウィックの姿を描いた「ファクトリー・ガール」(2006)では、ボブ・ディランをほうふつとさせるロック・スター役でシエナ・ミラーとの濃厚なベッド・シーンに挑戦するなど、新たな一面を披露した。
瞬間移動能力を持つ主人公を演じた異色SFアクション「ジャンパー」(2008)公開の際も、「監督がダグ・リーマンだったから出演した。ダグは人と違うことをやろうとするし、そのプロセスも独特。そんな彼の姿勢を尊敬している」とコメント。今後もその飽くなきチャレンジ精神で、より多彩な魅力を発揮してくれそうだ。
新作「ニューヨーク、アイ ラブ ユー」が今年公開予定。ニューヨークが舞台の短編オムニバスで、クリステンセンは中国人監督チアン・ウェンが手掛けた1編に出演している。

PROFILE
'81年4月19日にカナダ・バンクーバーで、デンマーク系カナダ人の父親と、イタリア人とスウェーデン人の血を引く母親の間に生まれる。8歳の時にタレント・エージェントの目に留まり、CMに出演。それをきっかけに俳優の道を目指し、12歳のころから地元カナダのTVドラマに出演するようになる。私生活では、「ジャンパー」で共演した女優レイチェル・ビルソンと2007年から交際を始め、2008年12月に婚約した。

リンダ・フィオレンティーノ

多彩な表現力と美貌を併せ持つ演技派女優
出演作「メン・イン・ブラック」('97)が26日(水)にテレビ東京系で放送。
見る者を引き付ける力強い眼差しと、凛とした美しさが特徴のフィオレンティーノ。彼女が女優を目指したのは大学卒業後、ニューヨークにある演劇学校サークル・イン・ザ・スクエアで演技を本格的に学んだことから始まる。そして、'85年に公開された青春ドラマ「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のヒロイン役に抜擢されて映画デビュー。夢と恋に懸ける主人公の青年が一目惚れする気の強い年上女性を見事に演じきった。
その後、サスペンスタッチの娯楽作「ガッチャ」('85)で演じた女性スパイや、マーチン・スコセッシ監督によるブラック・コメディー「アフター・アワーズ」('85)で妄想癖の強い彫刻家役を演じたことでキャリアを積んだ彼女は、アカデミー俳優キース・キャラダインと共演した「モダーンズ」('88)で、たたき上げの実業家に寄り添う魅惑的な妻を好演して個性派女優としての地位を確立する。'90年代に入ると、「クイーンズ・ロジック 女の言い分・男の言い訳」('91)でケビン・ベーコン、「過ぎゆく夏」('91)ではジョン・トラボルタといったハリウッド・スターたちとの共演も果たす。
そんな彼女が転機を迎えたのが初主演作品「甘い毒」('94)と「ジェイド」('95)(ともに日本未公開)。これまで青春映画やコメディーなどでクリーンなイメージがあった彼女は、この2作品で続けてエロティックな悪女を好演。男を惑わす危険な色香を漂わせる彼女の妖艶な演技は絶妙なハマリ役となった。そして全世界ナンバー1ヒットを記録した「メン・イン・ブラック」でのクールで知的な美人検死官役でブレークした後は、「ドグマ」('99)、「私が愛したギャングスター」('99)などさまざまなジャンルで起用される実力派女優として新たな一歩を踏み出す。
近年は、ウェズリー・スナイプ主演のアクション・サスペンス「スナイパー」(2002)以来スクリーンから遠ざかっていたが、ことし全米で公開が予定される「Once More With Feeling(原題)」(2009)で7年ぶりにスクリーンにカムバックした。日本公開は未定だが、今作ではどのような演技を見せてくれるのか期待が集まる。

PROFILE
'60年3月9日、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。ローズモンド・カレッジ卒業後、女優を目指してニューヨークのサークル・イン・ザ・スクエアで演技を学び下積み生活をおくる。当時はブルース・ウィリスとルームシェアをしていた。映画「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のヒロインオーディションに合格し、映画デビュー。初主演作は日本未公開の「甘い毒」で、第60回ニューヨーク映画評家協会賞主演女優賞を受賞した。また女優業以外にも写真家としても知られている。

ジェーソン・ステイサム

個性的な存在感を放つ新世代のアクション・ヒーロー
主演作「トランスポーター」(2002)が8月9日(日)テレビ朝日系で放送。
鍛え抜かれた肉体を駆使し、アクション映画を主体として活躍するステイサム。'72年にイギリス・ロンドンに生まれた彼は、水泳の飛び込み競技の選手としてイギリス代表チームに所属した。その後はファッションモデルに転向し、“フレンチ・コネクション”、“リーヴァイス”などのブランドで活躍。'98年にフレンチ・コネクションのオーナーが、ガイ・リッチー監督作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」に出資したのが縁で、リッチーに見いだされ映画デビュー。続くリッチー監督作「スナッチ」(2000)で非合法ボクシングのプロモーター、ターキッシュを演じ、共演者のブラッド・ピットやベニチオ・デル・トロと並ぶ存在感を見せ付ける。
その後は、女好きの警察官にふんしたSF映画「ゴースト・オブ・マーズ」(2001)、ジェット・リー共演の「ザ・ワン」(2001)に出演。2002年には、リュック・ベッソン製作・脚本「トランスポーター」で主役に抜擢。闇のトランスポーター(運び屋)として職務をまっとうするプロ、フランク・マーティンを好演し、作品は全米興行収入1位を記録。ステイサム自身も世界的なスターとなる。翌年には、強盗のプロフェッショナルたちが金塊強奪に挑むクライム・アクション「ミニミニ大作戦」(2003)に出演。人気シリーズ第2弾「トランスポーター2」(2005)で再びフランク・マーティンを演じたステイサムは、カーチェイス、スキューバダイビング、格闘シーンを含む全てのスタントをこなし、アクション・スターとしての地位を確立。以降、アドレナリンを出し続けなければ死んでしまう殺し屋にふんした「アドレナリン」(2006)、ジェット・リーと2度目の共演を果たした「ローグ・アサシン」(2007)、“死のレース”に出場する男の試練を描くアクション「デス・レース」(2008)と順調にキャリアを築く。
'71年にイギリス・ロンドンで実際に起こった銀行強盗事件を描く「バンク・ジョブ」(2008)は、アメリカとイギリスで第1位のオープニング成績を記録。新作としては、スタイリッシュ・アクション第3弾「トランスポーター3 アンリミテッド」が8月15日(土)に公開。超凄腕の運び屋・フランクが、愛車から20メートル離れると爆発するという罠を仕掛けられ、シリーズ最大の危機に立ち向かう。9月26日には、アドレナリン・シリーズの続編「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」が公開予定。さらに「ミニミニ大作戦」の続編が2011年にアメリカで公開予定と、新作が目白押しだ。

PROFILE
'72年9月12日、英・ロンドン生まれ。水泳の飛び込み競技イギリス代表選手として活躍し、当時世界12位の記録を持つ元トップ・アスリート。その後、トレーニングを続けながら数々のCMに出演。“フレンチ・コレクション”のモデルに起用されたのが縁で「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」('98)の準主役に抜擢。同作でインチキなブランドものを売る男にふんしたステイサムだが、実際に路上で同じような仕事をしていたこともあるというユニークな経歴の持ち主。2002年の初主演作「トランスポーター」でブレイク。出演作はほか「セルラー」(2004)、「CHAOS カオス」「リボルバー」(2005)、「ピンクパンサー」(2006)などがある。

堺雅人

ほほえみで魅了する演技派俳優
堺雅人出演作「クライマーズ・ハイ」(2008)が8日(土)にフジ系で放送。
昨年、大河ドラマ「篤姫」で“うつけ”と“正気”の二面性を持つ将軍家定役を見事に演じ、幅広い人気を獲得した堺。舞台で培った確かな演技力を武器に、映画、TVと多方面に活躍中だが、なんといっても彼の一番の魅力はその笑顔だ。映画デビュー間もない2001年に出演した「ココニイルコト」では、難病を患う自らの境遇を達観し、“ええんとちゃいますか”という口癖と屈託のない笑顔で主人公を見守る同僚役が印象的だった。出世作となった大河ドラマ「新選組!」(2004)では新選組総長・山南敬助を熱演。当初山南が近藤勇らを蔑むかのように見せていた冷笑が、彼に賛同し、組に加わる過程で理解の笑みへ、切腹が決まった最期には諦念の笑みへと変ぼうしていくさまに視聴者は心を奪われた。主人公たちをやさしい笑顔で見守る美大講師を好演した「ハチミツとクローバー」(2006)、都市伝説にのめりこみ、常軌を逸していくカメラマンの姿を“狂気”が入り交じった笑みで表現した「壁男」(2007)と穏やかな優しい役も、影のある役でも存在感を伺わせる。突然行方をくらましたエリート会社員にふんした「アフタースクール」(2007)は、彼が冒頭で見せる含みのある笑顔が事件を意外なてん末に導く布石として利いていた。言葉で語らなくても、そのほほえみの中から苦悩や諦め、陰などいくつもの感情を表現できるところが彼の俳優としての個性と言えよう。
また、そのほほえみゆえ、裏に秘めている何かや鋭さが表裏一体となっているように感じさせる。「クライマーズ・ハイ」では、泥まみれになりながら日航機墜落事故の第一報を伝えようと奔走する新聞記者を熱演。眼光鋭い表情で堤真一ふんする全権デスクに食ってかかるさまは、ここ数年続いた“穏やか”“いい人”のイメージとはまた違うものだった。殺人と癒着を疑われる天才医師を演じた「ジェネラル・ルージュの凱旋」(2009)では、不敵な笑みを浮かべ、怪しいような、そうでもないような、謎の多い魅力的なキャラクターを作りあげた。作品ごとに違う顔を見せてくれる彼の今後の活躍に注目だ。

「南極料理人」現在は、TBS系ドラマ「官僚たちの夏」に出演中。映画の新作は、「南極料理人」が8月8日(土)より公開。堺は南極にやって来た観測隊の調理担当にふんし、意外な料理の腕前を披露している。そのほか、実在した結婚詐欺師を演じた「クヒオ大佐」が今秋に公開、伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を映画化した「ゴールデンスランバー」も来年公開と、出演作がめじろ押しだ。

(C)2009「南極料理人」製作委員会

PROFILE
'73年10月14日、宮崎県生まれ。大学入学と同時に上京し、劇団「東京オレンジ」の旗揚げに参加。“早稲田のプリンス”の異名を持つ看板役者として小劇場界で活躍する。その後映画、TVと活躍の場を広げ、1999年に「火星のわが家」で映画初出演。ドラマ出演作はフジテレビ系「エンジン」(2005)、「ヒミツの花園」(2007)、「トライアングル」(2009)など。その甘いマスクから女性ファンも多い。秋には劇団☆新感線の舞台「蛮幽鬼」に出演予定。

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