リンダ・フィオレンティーノ
多彩な表現力と美貌を併せ持つ演技派女優
出演作「メン・イン・ブラック」('97)が26日(水)にテレビ東京系で放送。
見る者を引き付ける力強い眼差しと、凛とした美しさが特徴のフィオレンティーノ。彼女が女優を目指したのは大学卒業後、ニューヨークにある演劇学校サークル・イン・ザ・スクエアで演技を本格的に学んだことから始まる。そして、'85年に公開された青春ドラマ「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のヒロイン役に抜擢されて映画デビュー。夢と恋に懸ける主人公の青年が一目惚れする気の強い年上女性を見事に演じきった。
その後、サスペンスタッチの娯楽作「ガッチャ」('85)で演じた女性スパイや、マーチン・スコセッシ監督によるブラック・コメディー「アフター・アワーズ」('85)で妄想癖の強い彫刻家役を演じたことでキャリアを積んだ彼女は、アカデミー俳優キース・キャラダインと共演した「モダーンズ」('88)で、たたき上げの実業家に寄り添う魅惑的な妻を好演して個性派女優としての地位を確立する。'90年代に入ると、「クイーンズ・ロジック 女の言い分・男の言い訳」('91)でケビン・ベーコン、「過ぎゆく夏」('91)ではジョン・トラボルタといったハリウッド・スターたちとの共演も果たす。
そんな彼女が転機を迎えたのが初主演作品「甘い毒」('94)と「ジェイド」('95)(ともに日本未公開)。これまで青春映画やコメディーなどでクリーンなイメージがあった彼女は、この2作品で続けてエロティックな悪女を好演。男を惑わす危険な色香を漂わせる彼女の妖艶な演技は絶妙なハマリ役となった。そして全世界ナンバー1ヒットを記録した「メン・イン・ブラック」でのクールで知的な美人検死官役でブレークした後は、「ドグマ」('99)、「私が愛したギャングスター」('99)などさまざまなジャンルで起用される実力派女優として新たな一歩を踏み出す。
近年は、ウェズリー・スナイプ主演のアクション・サスペンス「スナイパー」(2002)以来スクリーンから遠ざかっていたが、ことし全米で公開が予定される「Once More With Feeling(原題)」(2009)で7年ぶりにスクリーンにカムバックした。日本公開は未定だが、今作ではどのような演技を見せてくれるのか期待が集まる。
PROFILE
'60年3月9日、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。ローズモンド・カレッジ卒業後、女優を目指してニューヨークのサークル・イン・ザ・スクエアで演技を学び下積み生活をおくる。当時はブルース・ウィリスとルームシェアをしていた。映画「ビジョン・クエスト 青春の賭け」のヒロインオーディションに合格し、映画デビュー。初主演作は日本未公開の「甘い毒」で、第60回ニューヨーク映画評家協会賞主演女優賞を受賞した。また女優業以外にも写真家としても知られている。