ドリュー・バリモア
マルチな才能を発揮するスーパーウーマン
主演作「50回目のファースト・キス」(2004)が9月10日(木)衛星第2で放送。
プロデューサーとしても手腕を発揮する実力派女優のバリモア。祖父母、伯父と大伯母、両親とも俳優という芸能一家に生まれた彼女は、生後まもなくCMに出演。4歳のときに、SFスリラー「アルタード・ステーツ 未知への挑戦」('80)でスクリーンデビューを飾ると、その後もスピルバーグ監督の「E.T.」('82)や、スティーブン・キング監督の「炎の少女チャーリー」('84)などで主演を張り、天才子役として注目を浴び、順調にキャリアを重ねていく。しかし私生活では、9歳頃にはアルコールとドラッグに溺れるようになり、14歳の時、自殺未遂をはかるなどして波乱万丈の10代を過ごす。
その後の彼女は、子役時代のイメージとは正反対の不良少女や小悪魔的な役柄を演じることが多かったが、ウディ・アレン監督の「世界中がアイ・ラヴ・ユー」('96)で隠れたコメディーの才能を発揮したあたりから方向転換に成功。そして、人気コメディアンのアダム・サンドラーと共演した「ウェディング・シンガー」('98)での幸せを夢見るウエートレス役や、聡明で活発なシンデレラを演じた「エバー・アフター」('98)などで、“ハリウッドで最も稼げるロマコメのヒロイン”の片りんをのぞかせるようになっていく。
こうして、女優として新境地を開いた彼女は、一方では'94年10月、友人と共に立ち上げた製作会社フラワー・フィルムズのもとでプロデューサーとしても活躍。初めて製作総指揮を手掛けたロマンチック・コメディー「25年目のキス」('99)では主演も兼ね、奥手な女性記者を等身大の演技で見事に演じきった。またキャメロン・ディアス、ルーシー・リューと共演し、全世界で5億ドル以上の興収を上げた「チャーリーズ・エンジェル」シリーズ(2000、2003)、カルト映画「ドニー・ダーコ」(2001)などヒット作を次々に送り出し、今や女優としてだけでなく、プロデューサーとしても、ハリウッドで一目置かれる存在になった。
近年は、共演のヒュー・グラントと息の合った演技で作家志望の女性を好演した「ラブソングができるまで」(2007)、キュートで世間知らずなビバリーヒルズ育ちのチワワ(主役のイヌ)の声を務めた「ビバリーヒルズ・チワワ」(2008)などに出演、どんな役柄も幅広くこなす実力派女優として目覚ましい活躍を見せている。
現在、公開中の製作総指揮も手掛けた「そんな彼なら捨てちゃえば?」(2008)では、いつものキュート&ドジなキャラを封印し34歳の実年齢にふさわしい等身大の演技を披露。今後の作品としては、ロバート・デ・ニーロ、ケート・ベッキンセール共演の「Everybody's Fine」(原題)、初監督を務めたスポ根コメディー「Whip It!」(原題)の、2009年全米公開が予定されている。
PROFILE
'75年2月22日、米・ロサンゼルス生まれ。祖父は俳優のジョン・バリモア、父も俳優のジョン・ドリュー・バリモアという芸能一家出身。両親は彼女が生まれる前に離婚。TV映画への出演を経て、4歳の時に「アルタード・ステーツ 未知への挑戦」でウィリアム・ハート演じる主人公の子供役として映画デビュー。以来、一躍天才子役として注目を浴び、順調にキャリアを重ねていたが、私生活はすさんでいく('90年にこれまでの荒れた私生活をつづった自伝を出版しベストセラーとなった)。10代から20代始めには“Bad Girl”として有名で、'95年には「プレイボーイ」誌でヌードにもなっている。現在は、女優業、プロデューサー業とも順調で、今や正真正銘ショウビズ界のキーパーソンとなった。