ミシェル・ヨー
アジアを代表する美ぼうの女性アクション・スター
出演作「トゥモロー・ネバー・ダイ」('97)が10月4日(日)にテレビ朝日系で放送。
切れのあるアクションとクールな美ぼうでグローバルに活躍するヨー。'84年に映画デビューを飾り、真田広之共演のアクション「皇家戦士」('87)などに主演した彼女だったが、'87年にD&Bフィルムの会長ディクスン・プーンと結婚し、あっさりと女優を引退してしまう。だがその4年後に離婚すると、ジャッキー・チェン主演作「ポリス・ストーリー3」('92)のヒロイン役で復帰。バイクや列車を使った派手なスタントにも果敢に挑み、ジャッキーをしのぐほどの存在感を発揮した。その後も、「ポリス―」のスタンリー・トン監督と再び組んだポリス・アクション「プロジェクトS」('93)など映画出演を重ね、アジアを代表するアクション女優として人気を博す。
そして'97年、「007」シリーズ通算第18作目となる「トゥモロー―」に中国の情報部員役で大抜てきされ、ハリウッドに進出。香港仕込みのアクションを駆使し、主人公ジェームズ・ボンドをサポートする“史上最強のボンド・ガール”をさっそうと演じた。この作品で世界的にその名を知られるようになったヨーは、アカデミー賞外国語映画賞に輝いた大河ロマン「グリーン・デスティニー」(2000)への出演により、国際派女優としての地位を確立する。ダイナミックなワイヤワーク・アクションが話題を呼んだ同作で彼女が演じたのは、チョウ・ユンファふんする剣の達人に思いを寄せる女弟子。得意のアクションはもちろん、師に許されぬ恋心を抱くヒロインのかっとうを巧みに表現し、英国アカデミー賞など多くの映画賞で主演女優賞候補となった。
さらに、スティーブン・スピルバーグ製作の下、チャン・ツィイーや渡辺謙などアジアを代表する俳優たちと共演したラブ・ストーリー「SAYURI」(2005)では、主人公さゆりの先輩芸者役で大女優の風格漂う堂々たる演技を披露。また昨年は、人気アクション・アドベンチャー第3弾「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」(2008)に呪術師役で出演し、CGもスタントも一切用いず、剣を駆使したソードアクションなど激しい立ち回りを演じた。同作の監督ロブ・コーエンが、メガホンを取る条件としてヨーの出演を要求したという事実が、ハリウッドにおける彼女の人気・知名度の高さを表わしている。
現在、「レッドクリフ」2部作のジョン・ウーが総監督を務める「剣女江湖」を撮影中。チョン・ウソン共演のアクション大作で、ヨーは女剣士を演じる。
PROFILE
'62年8月6日、マレーシア生まれ。幼少時からバレエを習い、10代でロンドンの王立ダンス・アカデミーに留学。しかしけがのためにバレリーナの道を断念し、帰国後の'83年にミス・マレーシアに選ばれる。その翌年、映画の撮影でマレーシアを訪れていたサモ・ハンに見いだされ、「デブゴンの快盗紳士録」('84、日本未公開)で映画デビュー。「レジェンド 三蔵法師の秘宝」(2002)、「シルバーホーク」(2004)では、主演のほかに製作総指揮も務めた。私生活では、F1フェラーリ・チームの元最高経営責任者ジャン・トッドと婚約している。