阿部寛
イケメン・モデルから俳優へ転身を遂げた実力派
出演作「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」(2008)が10月30日(金)に日本テレビ系で放送。189cmの長身と甘いマスクでイケメン・モデルとして活躍した後、役者としてのキャリアを重ね、今やコメディーからシリアス、アクションまで巧みに演じ分ける演技派俳優へと成長した。'87年のデビュー作「はいからさんが通る」でいきなりヒロインの相手役に起用され注目を集めた阿部は、その波に乗って「YAWARA!」('89)、「孔雀王 アシュラ伝説」('90)などに出演。
しかし、“モデル出身の男前”というイメージが先行し、来る役は2枚目ばかりで俳優として伸び悩みの時期が続いた。そんな彼が大きな転機を迎えたのは、つかこうへい作・演出の舞台「熱海殺人事件 モンテカルロイリュージョン」('93)への出演だ。そこで風変わりなゲイの刑事にふんした彼は、今までのイメージをぬぐい去る怪演を披露。これを機に役者としての個性をものにし、翌年の「凶銃ルガ-08」では殺人犯に変身していくサラリーマンという難役をこなして高い評価を受けた。以降、「人でなしの恋」('95)では妻に不義をはたらく画家に、「ゴジラ2000 ミレニアム」('99)では内閣官房副長官に、「プラトニック・セックス」(2001)ではキャバクラで大金をばらまく怪しい客にと、さまざまな役柄に挑戦。2002年には人気TVシリーズを映画化したヒット作「トリック 劇場版」に出演。ひときわ異彩を放つ自称天才物理学者を快活に演じ、阿部にとって大きな自信をつけるハマリ役となった。
その後は、ボサボサ頭の毛皮姿に大剣を背負う孤高の侍・万源九郎をコミカルに演じた「大帝の剣」(2007)、病院内で起きた事件の真相に迫る切れ者役人にふんした「チーム・バチスタの栄光」(2008)など数々の話題作に出演し、着実に演技の幅を広げていく。さらに今年は「チーム・バチスタの栄光」の続編「ジェネラル・ルージュの凱旋」(2009)で好演しており、今や日本映画界で最も多忙な俳優の1人となる。そんな彼の次回出演作は、フランスの傑作映画の日本版リメーク「死刑台のエレベーター」(2010年秋公開予定)で医療グループの社長婦人と不倫関係になる魅力的な医師を演じる。
PROFILE
'64年6月22日、神奈川県横浜市生まれ。中央大学理工学部在学中にモデルデビュー。雑誌メンズ・ノンノの創刊以来、3年7カ月連続で表紙を飾る。'87年、TV「笑っていいとも!」の人気コーナーに出演し、“アベちゃん”の愛称で人気を博す。映画のみならず、TVドラマ、舞台と幅広いメディアで活躍を続け、2006年には人気アニメ「北斗の拳」を映画化した「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」のケンシロウ役で声優に初挑戦した。現在、月刊ファッション誌「UOMO」に再びモデルとしてレギュラー出演中。