松雪泰子
年々磨きがかかる日本映画に欠かせない実力派女優
出演作「フラガール」(2006)が2月6日(土)フジ系で放送。高校在学中に、「第1回メンズノンノ・ガールフレンド」に選ばれモデルとしてデビュー。高校卒業と同時に上京し、本格的に芸能活動を始め、'91年にドラマ「熱血!新入社員宣言」で女優デビューを果たす。'93年にはドラマ「白鳥麗子でございます!」で、主人公・白鳥麗子役を務め、絶大な美貌を持つが、非常に高飛車でプライドが高い社長令嬢という強烈な役柄が受けて、続編や劇場版も制作されるハマリ役となる。
その後、TVドラマを中心にコメディーからシリアスなドラマまで、さまざまな役を演じ女優としての地位を確立していく。'06年ごろから映画出演が多くなっていき、'08年には、人気作家・東野圭吾の大人気ミステリー小説を映画化した「容疑者Xの献身」で、離婚後もしつこくつきまとってくる元夫を殺害してしまう女性を好演。物語の鍵となる重要な役どころを演じきったことは記憶に新しい。母親役や、落ち着いた大人の女性を演じるイメージが大きい松雪だが、同じ'08年の「デトロイト・メタル・シティ」では一転して、デスメタル好きの超過激な性格のレコード会社社長役で圧倒的な存在感を放っている。たばこの火を舌で消したり、暴言を連発する役柄を演じ、彼女の意外な一面を見せてくれるが、そんな型破りな役も妙に似合っている。この2作品で彼女は第32回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。翌'09年、松雪は、話題作に次々と出演することになる。主人公・恩地のライバル、行天のよき理解者であり愛人・三井美樹を演じた「沈まぬ太陽」。結婚詐欺師・クヒオを愛し、彼に献身的に尽くす弁当店の女性社長・永野しのぶを演じた「クヒオ大佐」。殺人事件の濡れ衣を着せられた同僚の無実を証明するために奔走する女性刑事・小島百合を演じた「笑う警官」。
さらに、主演を務めた「余命」では、結婚10年目にして妊娠するが、乳がんの再発により出産か治療の選択を迫られ、一人で病気に立ち向かう妻を熱演した。今や、彼女は日本を代表する演技派女優として不動の地位を築き、日本映画界になくてはならない存在の一人だ。
そんな松雪の次回出演作は、「てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~」(2010年GW公開予定)。松雪は、お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史演じるサンゴ礁の再生に挑む夫を支える妻役に挑戦する。
PROFILE
'72年11月28日、佐賀県鳥栖市生まれ。ドラマ、映画で活躍し、'04年には「夜叉ヶ池」で舞台へも進出する。主演を務めた「フラガール」(2006)で第30回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、第19回日刊スポーツ映画大賞最優秀主演女優賞を受賞。ほかの代表作には、「アナザヘヴン」(2000)、「子ぎつねヘレン」(2006)、「子宮の記憶 ここにあなたがいる」(2006)、「男たちの詩」(2008)など。