オーランド・ブルーム

美しく強い戦士たちを演じて大ブレークした二枚目俳優オーランド・ブルーム
出演作「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」(2003)が21日(日)にテレビ朝日系で放送。“ロード・オブ・ザ・リング”シリーズで、エルフ族の麗しき弓の名手レゴラスを演じて一躍脚光を浴びたブルーム。端正な顔立ちとノーブルな身のこなしで世界中の女性をとりこにしている若き英国の二枚目俳優だ。そんな彼の映画デビューは、名門ギルドホール音楽演劇学校在学中に出演した「オスカー・ワイルド」('97)。通りに立つゲイの若者の1人という端役だったが、その美しさだけで映画界からのオファーが殺到した。だが、まだ修業が足りないと思った彼は、映画出演の話を全て断って演技の勉強を続ける。そして、ギルドホール卒業を2日前に、ファンタジー超大作「ロード・オブ・ザ・リング」(2001)のレゴラス役を射止め、本格的な俳優活動をスタートさせた。
続いて、ディズニーランドのアトラクションを映画化した海洋アドベンチャー「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」では、海賊に連れ去られた最愛の女性を救うため大海原で冒険を繰り広げる鍛冶屋の青年を演じ、主役のジョニー・デップを食うほどの急成長を遂げる。今作の大ヒットとともに人気を爆発させた彼は、大作へのオファーが絶えないハリウッド若手スターの地位を確立。ブラッド・ピット共演の歴史スペクタクル「トロイ」(2004)では、自らの恋のため祖国に厄災をもたらしたトロイの王子にふんし、無敵の戦士アキレスをタフに演じたピットと対をなすナイーブな魅力でファンを感嘆させた。リドリー・スコット監督と組んだ「キングダム・オブ・ヘブン」(2005)では、父親の理想を受け継ぎ、十字軍に参加して偉大な騎士へと成長する鍛冶屋の青年を堂々と演じ、見事な主演を飾る。
同年には、等身大の青年を演じた現代劇「エリザベスタウン」(2005)に出演。失恋と失業のダブル・パンチをくらった青年が、新たな人生を歩みだす姿をナチュラルに演じている。最新作は、11人の監督がニューヨークを舞台にさまざまな愛の形をつづる「ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー」(2008)。ブルームが出演したのは岩井俊二監督の「アッパー・ウェスト・サイド」で、若き青年作曲家とその助手の物語を描く。今後の出演作としては、ロックバンドのリーダーシンガー役にふんする「シンパシー・フォー・デリシャス」(原題)や、小さな町の人々の生活が1人の訪問者によって変化していくアンサンブル映画「メーン・ストリート」(原題)、SF逃亡劇「ザ・クロス」(原題)など目白押し。さらなる躍進を目指すブルームの今後の動向に注目したい。

PROFILE
'77年1月13日、英・ケント州カンタベリー生まれ。母は語学学校を経営。父は彼が4歳の時に亡くなった人権活動家ハリー・ブルームと聞かされていたが、後に母の恋人で、ハリーの死後、ブルームの後見人になった男性が実の父だと明かされた。俳優にあこがれ、王立青年劇団、演劇アカデミーに所属し、ユアン・マクレガーも学んだ名門ギルドホールに入学。卒業1年前に転落事故で背骨を折る大けがを負い、二度と歩けないとも言われたが奇跡的に回復した。元々舞台俳優志望だった彼は在学中に「十二夜」、「かもめ」など多くの舞台に立つ。最近ではロンドンの舞台「イン・セレブレーション」(2007)に出演した。俳優以外の活動にも積極的なブルームは、2007年からネパールの貧しい地域の学校を訪ねるなどの人道支援活動を続けており、近年、ユニセフの親善大使に任命された。現在はモデルのミランダ・カーと交際中。

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