ジョージ・クルーニー
ハリウッドの人気セクシー俳優であり超一流のフィルム・メーカー
主演作「オーシャンズ13」(2007)が4月24日(土)にフジテレビ系で放送。“セクシーな大人の俳優”と称されることの多い彼は、その一方で下積み時代が長かったことでも有名。大学在学中に俳優の魅力にめざめたクルーニーは、'82年にロサンゼルスへ移住し、TV界を中心に活動を始める。だが、俳優として一向に芽が出ず、30歳を過ぎたころ、TVドラマ・シリーズ“ER 緊急救命室”('94~'99)で、プレーボーイの小児科医ロス役を演じ、ようやくブレーク。その後は映画に活躍の場を移し、「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」('97)ではバットマン役、「ピースメーカー」('97)ではニコール・キッドマンを相手に主演するなど話題作に立て続けに出演。また、女性刑事と恋に落ちるセクシーな色男を演じた「アウト・オブ・サイト」('98)ではアカデミー賞にノミネートされ、脱獄囚たちの冒険を描くコメディー「オー・ブラザー!」(2000)ではゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞。
名実ともにハリウッドを代表するスターとしての地位を確立する。さらに、製作活動にも意欲的な彼は、「アウト・オブ・サイト」で意気投合したスティーブン・ソダーバーグ監督と共同で映画製作会社を設立し、オールスター映画「オーシャンズ11」(2001)を製作、すご腕の犯罪者チームのカリスマ的リーダー役を好演した。本作では、自分のギャラ額を度外視してブラッド・ピットやジュリア・ロバーツら豪華キャストの共演を実現させるなど、俳優の枠を超えた活動を精力的に行う。
また、「3年に1回くらいヒット作を作り、あとは低予算で自分の好きな作品を作りたい」という目標を持つ彼は、殺し屋になったTVプロデューサーの苦悩を描く「コンフェッション」(2002)を皮切りに監督業にも進出。2005年には、冷戦下の米国で、自由を脅かす権力に立ち向かった実在のニュースキャスターを描く「グッドナイト&グッドラック」でアカデミー賞監督賞と脚本賞、13キロも体重を増やしてベテランCIA工作員を演じた「シリアナ」で助演男優賞と、1人で3部門にノミネートされる快挙を成し遂げ、後者で初のオスカーを手にした。
以後、落ちこぼれの弁護士にふんした「フィクサー」(2007)や、監督兼主演を務めたラブ・ストーリー「かけひきは、恋のはじまり」(2008)で茶目っ気のある伊達男を軽快に演じるなど、幅広い演技力を持つ名優としての立場を揺るぎないものにしていく。そして最新作「マイレージ、マイライフ」(2009)では、飛行機のマイレージをためることだけを人生の目標にしているリストラ宣告人という難役を見事に演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。そんな彼の公開待機作は、ユアン・マクレガー共演のコメディー「ザ・メン・フー・ステア・アット・ゴーツ(原題)」や、普段は紳士、実は暗殺者という役を演じる「ジ・アメリカン(原題)」、弁護士の男が娘2人を連れて妻の愛人を探す旅に出る「ザ・ディセンダンツ(原題)」など目白押し。
PROFILE
'61年5月6日、米・ケンタッキー州生まれ。父はTVのニュース・キャスター、叔母は人気歌手のローズマリー・クルーニー、従兄は俳優のミゲル・フェラー。ジャーナリズムの世界を目指していたが、学生時代のエキストラ経験で演技に魅了され、俳優活動を始める。下積み時代は生活苦にあえぎ、友人のクローゼットに住まわせてもらっていた。初めて映画スターになったのはクエンティン・タランティーノ監督の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」('96)。若手の面倒見がいい、男気のあるハリウッドの“兄貴”的存在としても有名で、「スリーキングス」('99)の撮影中に、監督のデビッド・O・ラッセルが、撮影のうさばらしでエキストラ俳優をいじめていたのに激怒し、ラッセル監督と殴り合いのけんかを展開したというエピソードも残している。2007年には、ダルフールの紛争や飢餓問題に取り組むための団体を設立。その人道的な活動の功績が評価され、2008年には国連平和大使に任命された。離婚暦が一度あり、現在は生涯独身主義を貫いている。