サム・ワーシントン

「アバター」で一躍、時の人となった期待の若手俳優サム・ワーシントン
出演作「ターミネーター4」(2009)が6月29日(火)にWOWOWで放送。強靭(きょうじん)な肉体と、繊細な演技力を併せ持つ新進気鋭の若手俳優ワーシントン。イギリスで生まれ、幼少時代にオーストラリアに移住した彼はそこで演技を学び、舞台やTV作品を中心に活動する。そんな中2000年に、タップ・ダンスに青春を懸ける若者たちの姿を描いた「タップ・ドッグス」で映画デビュー。2002年には、ブルース・ウィリス主演作「ジャスティス」に小さい役ながら出演し、ハリウッド進出を果たす。決して、華々しくスタートした俳優人生ではなかったが、着実に俳優としての力を蓄積していった彼は、ダニエル・クレイグが6代目ジェームズ・ボンドに抜てきされた「007/カジノ・ロワイヤル」のボンド役最終候補の1人に挙げられていた。
そして、2つの大ヒット作に出演した2009年は、彼にとって非常に大きな飛躍の年となる。その1つは、「ターミネーター4」。世界的アクション大作“ターミネーター”シリーズで、初めて未来を舞台に描いたこの作品で準主役に選ばれ、物語の鍵を握る重要な役どころを熱演。そしてもう1つが、3D映画に革命をもたらした超大作「アバター」だ。当時、無名と言っても過言ではなかったワーシントンが、ジェームズ・キャメロン監督に気に入られ主役に大抜てきされたことについては、彼自身も驚いたという。これを機に、一気に世間にその名が知れ渡ったワーシントンだが、自身について「スター俳優ではなくラッキーな男だ」と、控えめな態度を崩していないところに人柄の良さが伺える。さらに翌年には、ギリシャ神話の世界を映画化したアクション・アドベンチャー「タイタンの戦い」(2010)でも主役に選ばれ、冥界の王ハデスに戦いを挑む勇者ペルセウスを演じた。これからの活躍が大いに期待される彼は、キーラ・ナイトレイと共演する「Last Night」や、ジョン・マッデン監督作「The Debt」への出演が予定されている。

PROFILE
'76年8月2日、イギリス・サリー州生まれ。オーストラリア国立演劇学院で演技を学び、俳優活動を始める。2006年、「マクベス ザ・ギャングスター」(日本未公開)で主役を演じる。2009年、「ターミネーター4」、「アバター」と話題作に次々と出演し、一躍脚光を浴びる。俳優になる前はレンガ積み職人をしていた。

チェ・ミンシク

圧倒的な演技力で観客を魅了する韓国映画界屈指の実力派
出演作「ブラザーフッド」(2004)が25日(金)に衛星第2で放送。ソン・ガンホ、ソル・ギョングと並び演技派ビッグ3と称されるなど、韓国映画界きっての演技派俳優として知られるミンシク。“役者が演技をするときは取り憑かれたようにしなければならない”というポリシーを持ち、徹底した役づくりで知られる彼は、ジャンルを問わずさまざまな作品で名演技を見せ、韓国のみならず世界の映画人の尊敬を集める大物俳優だ。
高校在学中から舞台俳優として活動した彼は、「九老アリラン」('89)で映画デビュー。長い下積みを経て、チンピラ風の検事を演じた「ナンバー・スリー」('97未公開)、ソン・ガンホと共演したブラック・コメディー「クワイエット・ファミリー」('98)などの演技で高い評価を受け、個性派俳優として頭角を現していく。そんな中大きな転機となったのが、日本でも大ヒットした「シュリ」('99)への出演だった。テロ工作のため韓国へ侵入した北朝鮮兵士役を圧倒的な存在感で怪演した本作で、主役のハン・ソッキュを食うほどの強烈な印象を残してブレークを果たす。以降は、酒に溺れ放浪癖のある天才画家を熱演した「酔画仙」が2002年カンヌ国際映画祭監督賞を受賞、翌年主演した「オールド・ボーイ」が同映画祭審査員特別グランプリを受賞し、世界に通用する俳優として一気に知名度を上げる。「オールド―」では、理由も分からず15年もの間監禁され、復讐の鬼と化した主人公を“怪物”ともいうべき鬼気迫る演技で体現。怒り、憎しみ、孤独、愛などあらゆる感情を極限までスクリーン上に爆発させ、世界中から絶賛を浴びた。こうして韓国を代表する演技派俳優としての地位を揺るぎないものにしたミンシク。
「シュリ」や「オールド・ボーイ」からアクの強い役柄のイメージが強い彼だが、“情けない中年男”といった役を演じたときの彼もまた上手い。失職中の主夫が妻の浮気を知り殺意を抱く「ハッピー・エンド」('99)、夢破れた中年トランペッターが中学校の吹奏楽部とコンクールを目指す「春が来れば」(2004)、落ちぶれたボクサーが再起に挑む「クライング・フィスト」(2005)。どの作品でも、人生のどん底からもがく“ダメ男”を魅力的に巧演していた。
現在は、イ・ビョンホンと共演する新作スリラー「悪魔を見た(仮題)」を撮影中。ビョンホン演じる情報諜報部員の婚約者を殺したサイコ・キラーにふんし、白熱の演技対決を繰り広げる模様。「オールド・ボーイ」以来の強烈なキャラクターを演じるとあって、公開前から注目を集めている。

PROFILE
'62年4月27日、韓国・ソウル生まれ。高校在学中に劇団「根」に研究団員として入団。以降は主に演劇界で活動し、'90年に出演したTVドラマ「野望の歳月」でスターになる。その後スクリーンに活躍の場を移し、さまざまな作品で端役としてキャリアを積んだ後、「シュリ」で演技派俳優の地位を確立した。1年間に上映しなければならない韓国映画の日数を定めたスクリーンクォーター制の縮小に反対する運動にも積極的に参加している。

トニー・スコット

ハリウッド随一のアクションエンターテインメントの名手
監督作「デジャヴ」(2006)が6月18日(金)に日本テレビ系で放送。
得意ジャンルはアクション&サスペンス、大ヒット作を連発しハリウッドで最も成功をおさめたイギリス人監督の一人、トニー・スコット。'83年、カトリーヌ・ドヌーブ&デビッド・ボウイ共演のバンパイア・ホラー「ハンガー」で長編監督デビューした彼は、2作目のトム・クルーズ主演の航空アクション「トップガン」('86)をセンセーショナルなヒットに導き、売れっ子監督の仲間入りを果たす。その翌年には、エディ・マーフィ主演の「ビバリーヒルズ・コップ2」で、ハリウッド屈指のアクション映画監督としての地位を確立。その後もクエンティン・タランティーノの脚本を演出した「トゥルー・ロマンス」('93)、ロバート・デ・ニーロがストーカー男にふんした「ザ・ファン」('96)、ブラッド・ピット&ロバート・レッドフォード共演の「スパイ・ゲーム」(2001)など、ヒット作を続々と世に送り出してきている。
作家性に富みビジュアルの才能に卓越した兄リドリーに対し、トニーは作品のテンポに重きをおき、スピード感あふれるカット割りが特長。そしてキレのある映像とサウンド、面白くてわかりやすいストーリーで巧みに観客を引きつけていった。また、ハリウッド内での人望が厚く、ほとんどの作品で人気スターを主演に起用していることも成功の秘訣といえる。さらに敏腕プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーとの長い付き合いもヒットの要因の一つに挙げられる。「トップガン」や、原子力潜水艦を舞台に核戦争の危機をめぐり対峙する男たちを描く「クリムゾン・タイド」('95)、プライバシーをめぐるサスペンス「エネミー・オブ・アメリカ」('98)などいくつかの作品で製作を担当し、“エンターテインメントの帝王”と称されるブラッカイマーの絶大な信頼を得ている。
そんな彼の新作は、アメリカで2010年冬公開予定の「Unstoppable(原題)」。これは、「クリムゾン・タイド」、9歳の少女を護衛することになったボディガードが巻き込まれる事件を描いたクライム・アクション「マイ・ボディガード」(2004)、「デジャヴ」、ニューヨークの地下鉄をジャックした犯人と地下鉄職員の頭脳戦を描く「サブウェイ123 激突」(2009)で共に組んでいる名コンビのデンゼル・ワシントンと5度目のタッグを組む列車アクション・サスペンス。抜群のセンスあるテンポを持ったアクション映画の金字塔を建て続けているトニー・スコット監督が、どんな映像を見せてくれるのか楽しみだ。

PROFILE
'44年6月21日、英・ストックトン・オン・ティーズ生まれ。サンダーランド・アート・スクール芸術科、リーズ・カレッジ・オブ・アート大学院を経て、兄リドリーとともにCM製作会社RSAを設立。CM界の賞を数多く獲得する一方で、映画撮影の技術を磨く。さらに売れっ子監督として活躍するかたわらプロデュース業もこなす。'95年、トニーとリドリーのスコット兄弟は、これまでに600本以上もの映画作品を生み続けてきた西ロンドンのシェパートン・スタジオを買い取り、英国映画産業に貢献してきている。

サラ・ジェシカ・パーカー

等身大の女性を演じたキャリー役で世界中の女性たちのあこがれとなった女優サラ・ジェシカ・パーカー
主演作「セックス・アンド・ザ・シティ」(2008)が6月5日(土)にフジ系で放送。そのカリスマ性で女優、ファッション・モデルとして幅広い女性層から支持されるパーカー。幼少のころより女優を志していた彼女は、歌とバレエを学びながら13歳のときにミュージカル「アニー」の主役に大抜擢。'81年にはTVを中心にコミカルなティーン・アイドルとしてお茶の間の人気者となる。
「家族の絆」('84)から本格的に映画への出演を始動したパーカーは、ケビン・ベーコン主演の青春映画「フットルース」('84)での純朴な演技が注目されると、翌年には「ハイスクールはダンステリア」で早々に初主演の座を射止める。それ以降も、健康的な魅力とはつらつとした演技で出演作を増やしていき、「ハネムーン・イン・ベガス」('92)、「マイアミ・ラプソディー」('95)では、夫や婚約者のトラブルによって悩まされる女性を好演し、高い評価を受ける。そのほかティム・バートン監督作の「エド・ウッド」('94)、「マーズ・アタック!」('96)では個性的な役どころをこなして知名度はさらに上昇。そして、都会に暮らす独身女性たちのセックス・ライフを描いたTV版「セックス・アンド・ザ・シティ」('98~2004)のキャリー役がはまり役となり、パーカーは一躍トップスターに。恋や仕事、人間関係に四苦八苦しながらも幸せを求めるキャリーの姿に共感する女性は急増し、パーカーは世の女性たちの心をガッチリ掴んでその地位を確立する。
その後、同シリーズでキャリー役を長期に渡って務めるかたわら、「幸せのポートレート」(2005)や、4年の歳月を経て映画化された「セックス・アンド―」、ヒュー・グラントと共演した「噂のモーガン夫妻」(2009)で存在感ある演技を見せている。6月4日(金)から最新作「セックス・アンド・ザ・シティ2」が公開。今作でキャリーは、夫ビッグの浮気騒動や元恋人との再会で心揺さぶられていく。20~30代女性を中心にカリスマ的人気を誇る彼女の動向には注目だ。

PROFILE
'68年3月25日、米・オハイオ州ネルソンビル生まれ。8歳のときにTVデビューを飾った彼女は、その後「シンシナティ・バレエ」に所属しながらバレエと歌を学び、人気子役として名をはせる。そのほかの出演作としては、日本未公開作「イズント・シー・グレート」(2001)や「恋するレシピ 理想のオトコの作り方」などがある。私生活では、'97年に俳優マシュー・ブロデリックと結婚し、おしどり夫婦として有名になる。また、2002年に長男ジェームズを出産し、その後2009年は代理出産で双子の女児が誕生している。

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