木村拓哉

映画俳優としての存在感を増しつつあるトップスター
出演作「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」(2009)が8月1日(日)にWOWOWで放送。
SMAPのメンバーとして、歌やTVドラマ、バラエティー番組と活躍を続ける木村。映画への出演は多くはないものの、トップスターだけが持つ魅力を活かし、どの作品でも鮮烈な印象を与えている。初の本格的な海外進出作品となったウォン・カーウァイ監督の「2046」(2004)では、アンドロイドに恋をする青年をクールに演じ、共演のトニー・レオンらアジアを代表する俳優と並び、劣らぬ存在感を発揮。そして、巨匠・山田洋次監督と組んだ時代劇「武士の一分」(2006)では、毒味の際、貝の毒にあたり失明する下級武士という難役に挑戦。抑えた演技で新境地を開き、高く評価された。さらにその翌年には、ハマり役ともいえる型破りな検事・久利生公平を再び演じたTVドラマの劇場版「HERO」(2007)が、その年の邦画No.1となる大ヒットを記録。“映画俳優・木村拓哉”という新たな顔を定着させた。
昨年は、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホンと共に「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」に出演。他人の痛みを自らに取り込む不思議な能力を持つ青年役で、眼球にウジ虫がはうシーンをこなすなど、撮影に懸ける情熱はメガホンを取ったトラン・アン・ユン監督をうならせるほどだったという。
年末にかけ、2本の新作映画が待機中。1つは10月9日(土)公開のアニメ「REDLINE」。主人公のカーレーサーの声を務めており、声優としては宮崎駿監督の大ヒット作「ハウルの動く城」(2004)以来の作品となる。そしてもう1つが、名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」を実写化した、12月1日(水)公開の話題作「SPACE BATTLE SHIP ヤマト」。原作のファンで子どものころには“宇宙戦艦ヤマト”に乗るのが夢だったという彼が、主人公・古代進をどう演じるのかが楽しみだ。

PROFILE
'72年11月13日、東京都生まれ。'88年にSMAPを結成、'91年にCDデビューする。映画デビュー作は、SMAPのメンバーと共に主演した「シュート!」('94)。「ロングバケーション」('96、フジ系)、「ビューティフルライフ ふたりでいた日々」(2000、TBS系)、「HERO」(2001、フジ系)、「CHANGE」(2008、フジ系)など大ヒットドラマに多数出演。'94年から5年連続でベストジーニストに選ばれ、殿堂入りを果たしたほか、雑誌「an・an」の“好きな男ランキング”では15年連続第1位に輝いている。

奥田瑛二

秀作を連発する映画監督は、役のリアリティを追及する技巧派俳優
自身3本目の監督作「長い散歩」(2006)が30日(金)にNHK衛星第2で放送。
俳優、故天知茂氏の付き人をした後、'76年に放送された特撮TV番組「円盤戦争バンキッド」の主演でデビュー。しかしその後数年は役柄に恵まれずに、不遇の時を過ごす。しかし'79年に公開された藤田敏八監督作品「もっとしなやかに、もっとしたたかに」で映画デビューをすると、この作品が転機となり、注目されるようになる。この後は、積極的にTVドラマにも出演するようになり「宮本武蔵」('84~'85 NHK)での本位田又八役を好演して以降「金曜日の妻たちへIII 恋に落ちて」('85 TBS系)などに出演。お茶の間にもその存在を広くアピールしていく。
しかし本人は映画俳優としての志向が強く、'86年には遠藤周作の原作を元にした故熊井啓監督作「海と毒薬」に主演。米軍捕虜の解剖実験に参加してしまう医師・勝呂を演じ、その年の毎日映画コンクールで主演男優賞を受賞。以後熊井監督の「千利休本覺坊遺文」('89)、「ひかりごけ」('92)、「深い河」('95)などの作品に出演、常連俳優となり、演技派のイメージを定着させる。さらに神代辰巳監督作品「棒の哀しみ」('94)ではこれまでのヤクザ映画にはない、一見平凡な中年ヤクザの狂気と哀しみを表現し、その年のキネマ旬報ベスト・テン日本映画主演男優賞やブルーリボン賞などを受賞し、俳優として確固たる地位を築く。
その後はかねてから抱いていた「50歳になったら必ず監督をやろう」という想いの通り、2001年に初めて映画監督に挑戦。連城三紀彦の同名小説を題材にした主演作「少女 an adolescent」を発表。モラルの欠如した中年警察官と中学生の少女との純愛を描き、第17回パリ映画祭グランプリを獲得。初めて映画監督を務めようと思い立ってから約10年の歳月が経過していたが、その間に映画を撮るための方法論をさまざまな現場で学び、その才能を遺憾なく発揮。監督2作目となる「るにん」('04)では極限状態に置かれた男女の“生”と“性”を表現し、2005年にアメリカで開催された第7回メソッドフェスト映画祭で最優秀作品賞受賞。3作目の「長い散歩」では主演の故緒形拳からイメージした作品を作り上げ、モントリオール国際映画祭グランプリなど数々の賞を受賞。
「これから10年間に5本(映画を)撮る」と監督デビュー時に語っている奥田。デビュー当時から彼は難しい役柄を、心の奥深くにまで入り込み、台本上の役をリアルな人間としてみせる演技で観客を魅了してきた。「(映画は)人の心の中にカメラが突っ込んでいくような感じ」と語る彼が、今度は映画監督として役者の経験をどのように生かし、どんな作品を我々に見せてくれるのか期待したい。

PROFILE
'50年3月18日、愛知県春日井市出身。俳優、映画監督、画家、声優、ナレーターとして活躍中。妻はエッセイストの安藤和津。長女・安藤桃子は監督として、次女の安藤サクラは女優として活躍。出演作「ロストクライム-閃光-」が公開中。

クリステン・スチュアート

2009年全世界で最もブレークした“クールビューティー”な若手女優
主演作「トワイライト 初恋」(2008)、「ニュームーン トワイライト・サーガ」(2009)が7月17日(土)にWOWOWで放送。
バンパイアと女子高生の禁断の愛を描いた“トワイライト”シリーズの爆発的な人気で、ハリウッドの引っ張りだこになったクリステン・スチュアート。彼女は'99年のTVドラマに初出演した後、2001年の映画「The Safety of Objects」でパトリシア・クラークソンと母娘を演じ、本格的な女優デビューを果たす。そしてデビュー2作目、デビッド・フィンチャー監督の密室を舞台にしたサスペンス・スリラー「パニック・ルーム」(2002)でジョディ・フォスターふんするメグの一人娘サラという大役を演じた。これにより一躍注目の子役となった彼女は、「コールド・クリーク 過去を持つ家」(2003・日本未公開)でも確かな演技力を発揮、続くキッズ映画「ミッションX」(2004・日本未公開)では主役に抜てきされるなど着実にキャリアを重ねていく。
その後、「ランド・オブ・ウーマン 優しい雨の降る街で」(2007・日本未公開)やショーン・ペン監督作のロード・ムービー「イントゥ・ザ・ワイルド」(2007)では恋する少女を好演、子役を卒業して若き実力派女優への階段を上ってきた。そんな彼女を、一気に飛躍させ世界的なスーパースターに押し上げたのが、“トワイライト”シリーズ。女子高生ベラ役を射止めた彼女は、運命の恋に全身でぶつかっていく痛々しいまでのひたむきさを体当たりで表現し、多くの女性たちのせん望の的となった。その後も彼女は、役の幅を広げながら確実に成長し続けている。'80年代の男子大学生のひと夏の恋を描く青春コメディー「アドベンチャーランドへようこそ」(2009・日本未公開)では、これまで恋愛でリードされる役柄が多かった彼女がリードする側を演じ、少しませたクールでボーイッシュな女の子の魅力を振りまいている。
また、ことし6月に公開された山田洋次監督の名作「幸福の黄色いハンカチ」('81)のハリウッドリメーク「イエロー・ハンカチーフ」(2008)では、オリジナルで桃井かおりが演じた主人公と一緒の旅を通して成長していく少女を好演した。そんな彼女の新作には、11月13日(土)に公開される“トワイライト”シリーズ第3弾「エクリプス トワイライト・サーガ」(2010)や'70年代に一世を風びした女性だけのロックグループが題材の「ザ・ランナウェイズ」(2010)などがある。「ザ・ランナウェイズ」では、リーダーのジョーン・ジェットにふんした彼女が、“トワイライト”シリーズのベラとは正反対の挑戦的な性格の女性を熱演。もともとロックが大好きな彼女の本領が発揮されている。

PROFILE
'90年4月9日、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。父はTVプロデューサー、母は脚本家、兄はサーファー。彼女自身もサーフィンが大好き。「トワイライト 初恋」でMTVムービーアワード女優賞を受賞。「ニュームーン トワイライト・サーガ」では英国アカデミー賞ライジング・スター賞を受賞している。メディア嫌いで有名。

深津絵里

女性の共感を呼ぶさわやかな演技が魅力の女優
出演作「踊る大捜査線 THE MOVIE」が10日(土)にフジ系で放送。
13歳の時に、原宿で行われたミス原宿グランプリで優勝したのをきっかけに芸能界デビュー。'88年に映画「1999年の夏休み」で女優デビューを果たす。また同年にはJR東海のCM「クリスマスエクスプレス」に起用され一躍有名となる。
'97年にフジ系で放送されたドラマ「踊る大捜査線」で、主人公・青島俊作(織田裕二)が所属する刑事課の同僚・恩田すみれ役でレギュラー出演すると、男性社会の中でも対等に渡り合う女性刑事がハマリ役となり一気に知名度が高まった。その後、「きらきらひかる」('98 フジ系)でドラマ初主演を務めると、以後主演ドラマも増え、「カバチタレ!」(2001 フジ系)や「恋のチカラ」(2002 フジ系)で、仕事や恋愛に悩む等身大の女性を演じると世間からの共感を呼び、TVドラマで活躍する女優としての地位を確立していく。
強気でアクティブな独身女性を演じるイメージが大きい深津だが、'03年には、悩みを抱えた4人姉妹が互いの心の内をぶつけ合うさまをユーモラスに描いた「阿修羅のごとく」で、神経質で潔癖症な三女を熱演。この作品で、第27回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞した。その後、深津は話題の映画に次々と出演。'06年には、第1回本屋大賞に選ばれた小川洋子のベストセラー小説を映画化した「博士の愛した数式」で、10歳の息子を持つ母親役に初挑戦。80分しか記憶のもたない天才数学博士と心を通わせる家政婦役で透明感のあるさわやかな演技を見せた。
三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」(2008)では、街を牛耳るギャングの愛人で3人の男を翻ろうする魔性の女、「博士の愛した数式」以来の主演作となった「女の子ものがたり」(2009)では、スランプから抜け出せず自堕落な生活を送るダメ作家など、さまざまなキャラクターを演じることのできる女優として活躍の場を広げている。
出演作「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」は現在公開中。9月11日(土)公開の「悪人」では、妻夫木聡演じる孤独な殺人者と運命的な恋に落ち、共に逃避行を繰り広げるという役どころに挑戦。年下の男に人生を翻ろうされる女を深津がどう演じるのか、期待が高まる。また、2011年秋公開予定の三谷幸喜監督最新作「ステキな金縛り」では西田敏行と共に主演。深津演じる三流弁護士が、被告人のアリバイの証人として落ち武者の幽霊を法廷に引っ張り出すというサスペンス・コメディーだ。今後もいろいろな表情を見せてくれそうな彼女は、日本映画界になくてはならない存在になりつつある。

PROFILE
'73年1月11日、大分県出身。ドラマ、映画、舞台、CMで活躍中。12月には舞台「春琴」に出演予定。CM出演には「チョコラBBプラス」(2008)、「カネボウブランシール スペリア」(2009)、「ヤクルトSHEs(シーズ)」(2009)などがある。

ジョシュ・ハッチャーソン

若くして大物感漂う実力派ティーン・アクター
出演作「センター・オブ・ジ・アース」(2008)が7月4日(日)にテレビ朝日系で放送。
弱冠17歳ながら、そうそうたる大物俳優と共演し、出演作はすでに20本以上という順調なキャリアを重ねるハッチャーソン。10歳のとき子役として芸能界に入った彼は、TVシリーズ「ER 緊急救命室」などに出演したのち、「ワン・ラスト・ライド」(2003・日本未公開)で映画デビュー。続く、「小さな恋のものがたり」(2005・日本未公開)では、幼なじみの少女に恋心を抱くダメ小学生を演じて確かな演技力を見せる。ティム・ロビンスと共演したSFアドベンチャー「ザスーラ」(2005)では、謎のボード・ゲームを始めたことによって危険な宇宙に放り込まれてしまう幼い兄弟の兄を演じた。以降も、迷子になった映画のスター犬と友情をはぐくむ「ファイアー・ドッグ 消防犬デューイの大冒険」(2006)や、ロビン・ウィリアムズの息子役を演じたコメディー「RV」(2006・日本未公開)など話題作が続く。
2007年には、世界中で愛読されている児童文学を映画化した「テラビシアにかける橋」に主演し、空想好きないじめられっこの少年を好演。本作のハッチャーソンと親友役のアンナソフィア・ロブの初々しく素直な演技は、多くの観客の心を揺さぶり、ヤングアーティスト賞若手主演男優賞と、同賞の最優秀若手アンサンブルキャスト賞を受賞した。翌年には、冒険SF小説の祖ジュール・ベルヌの「地底旅行」を基にしたアドベンチャー大作「センター・オブ・ジ・アース」に出演。ブレンダン・フレーザー演じる主人公のおい役を演じ、思春期の複雑な心情を繊細に表現した。
近年は、ベストセラー小説を映画化したダーク・ファンタジー「ダレン・シャン」(2009)で、主人公の親友にして後にライバルとなるスティーブ役を熱演。善良な少年役が多かったハッチャーソンが、たくましく成長した姿でダークな敵役を眼光鋭く演じている。新作としては、ジュリアン・ムーアと共演した「The Kids Are All Right(原題)」や、米国に侵略してきた共産軍と戦う高校生たちの姿を描く戦争アクション「Red Dawn(原題)」など目白押し。さらに、親から見捨てられた子供たちの物語「Carmel(原題)」では、出演だけでなく、プロデューサーも務めるマルチな才能を発揮している。

PROFILE
'92年10月12日、米・ケンタッキー州ユニオン生まれ。2002年から子役としてキャリアをスタートさせる。「ペナルティ・パパ」(2005・日本未公開)ではウィル・フェレル、ロバート・デュバルと共演し、主人公の声を演じたファンタジー・アニメ「ポーラ・エクスプレス」(2004)ではトム・ハンクスと共演した。また、宮崎駿監督の「ハウルの動く城」(2004)の英語吹き替え版ではハウルの弟子・マルクル役の声優を務めた。現在ハマっているものはスポーツと映画制作。ジェーク・ギレンホールやブラッド・ピットのようなインディーズ映画から大作まで出演する俳優にあこがれている。

カレンダー

2012年03月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
rss