内野聖陽

舞台を中心にテレビ、映画でさまざまな役を演じる演技派

出演作「252 生存者あり」(2008)が1日(金)に日本テレビ系で放送。
早稲田大学在学中に始めた英語劇で演劇の面白さを知り文学座研究所に入所、役者を志す。現在も文学座に所属する内野は、ドラマの端役などの修業を経て、'93年のNHKドラマ「街角」で主演デビュー。'96年、映画初主演を果たした「(ハル)」で日本アカデミー賞優秀新人賞を受賞。同年、NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で主人公のライバルで夫にもなる将棋棋士を演じ、その名を広めた。
翌'97年には、ドラマ「ミセスシンデレラ」(フジ系)の主人公と恋に落ちる音楽家や、「ラブジェネレーション」(フジ系)の東京地方検察庁に勤める検事など、理想の王子様タイプの役で女性からの注目を集める。だが内野は、特定のイメージの定着を避けるかのように、オーストリア皇后・エリザベートの生涯を描いたミュージカル「エリザベート」(2000年初演)で皇后を愛する黄泉の帝王トート、ウィリアム・シェークスピアの悲劇を宮藤官九郎が脚色したミュージカル「メタル・マクベス」(2006)では予言に振り回され暴君と化すランダムスターといった、派手なメークや斬新なストーリーの登場人物に挑戦。さらに、人気漫画の実写化ドラマ「エースをねらえ!」(2004、テレビ朝日系)で強烈なキャラクターの鬼コーチ宗方仁にふんして世間を驚かせた。
2007年には、NHK大河ドラマ「風林火山」の主役に抜擢され、JJサニー千葉やGACKTらに囲まれながら、武田信玄の軍師として知られる山本勘助を演じきった。留まることなく挑戦を続ける内野は、毎回、演じる人物像をとことん突き詰めることで個々のキャラクターを見事に表現している。豆腐屋と賭場の親分の2役を演じた「あかね空」(2006)では、豆腐職人を演じるため豆腐店で修行し、一方では、髪も眉も剃り落としてやくざにふんした。また、「252 生存者あり」ではハイパーレスキュー隊隊長という役柄のため練習と訓練を積み、台本にない部分を監督に提案して静馬という人間の兄弟愛を表現した。
そんな、演じるごとに役柄の人生を生きる内野が出演する映画「十三人の刺客」が9月25日(土)から公開。藩主の暴君ぶりを自らの死をもって訴える明石藩江戸家老を演じる。さらに、出演作「犬とあなたの物語 いぬのえいが」が2011年1月22日(火)公開予定。今後も内野がどんな新たな一面を見せてくれるのか楽しみだ。

PROFILE
'68年9月16日神奈川県出身。舞台、テレビ、映画で俳優として活躍中。舞台「イリアス」は東京公演を終え新潟公演中。「エースをねらえ!」の上戸彩と再共演するNHKドラマ「10年先も君に恋して」(全6回)は総合テレビで毎週火曜放送中。坂本竜馬を演じて好評を博した「JIN-仁-」(2009、TBS系)の続編は2011年度4月期ドラマとして放送が決定している。
私生活では、舞台「エリザベート」で共演した一路真輝と2007年に結婚、彼女との間に1児をもうけている。

伊藤英明

スマートな二枚目から進化を遂げた“熱血漢”俳優

主演作「海猿 ウミザル」(2004)が18日(土)にフジ系で放送。
'97年にTVドラマ「デッサン」で俳優デビュー。その後、多数の作品に出演し、2000年、「ブリスター!」の熱狂的なフィギュア・マニア役で映画初主演を果たす。2001年の「陰陽師」では野村萬斎演じる安倍晴明と共に悪霊退治に挑む源博雅を演じ、続編にも出演。一作目では清明と出会ったばかりで“のろい”や“死”の恐怖におびえていた博雅を演じていたが、2003年に作られた「陰陽師II」では清明の相棒として成長した姿を見せる。
ここまでの伊藤はどちらかといえば優しくてスマートな二枚目の役かTVドラマ「YASHA“夜叉”」(2000 テレビ朝日系)や「白い巨塔」(2003- フジ系)などで演じていた知的でクールな役が多かった。このイメージを覆したのが2001年の海上保安官のエリートである潜水士を目指す青年たちの成長を描いた「海猿 ウミザル」。この作品で伊藤は役の仙崎大輔同様にその肉体を鍛え上げ、熱血漢の青年を等身大で演じ本領を発揮した。
その後「海猿」はシリーズとなり、TVドラマ、第2作「LIMIT OF LOVE 海猿」(2005)と作られ、「撮影の最中、“仙崎大輔”という役と一体化していくようだった」本人がコメントするくらい、“海猿”シリーズの“仙崎大輔”は彼の代表的な役となった。その後、巨大台風が襲う東京が舞台の「252 生存者あり」(2008)では元ハイパー・レスキューの男を演じた。伊藤は、娘を助けると共に一緒に地下に閉じ込められた人を励ましつづける主人公をたくましく演じている。
18日(土)には「海猿」の3作目となる「THE LAST MESSAGE 海猿」が公開。今回、伊藤演じる仙崎は海上巨大天然ガスプラント施設で起きた火災事故に立ち向かい、施設内に取り残された人々を救い出す。

PROFILE
'75年8月3日、岐阜県生まれ。1993年に第6回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞。映画のデビュー作は「秘密」('99)。ほか、「この胸いっぱいの愛を」(2005)、「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(2007)、「カムイ伝」(2009)などにも出演。ドラマでは「救命病棟24時(第2シーズン)」(2001 フジ系)、「天体観測」(2002 フジ系)、「弁護士のくず」(2006 TBS系)など多数のヒット作に出演している。

ベン・アフレック

俳優、脚本家、映画監督…幅広い分野で活躍を見せる行動派俳優

出演作「アルマゲドン」('98)が17日(金)に日本テレビ系で放送。
物心がついたころから俳優を目指していたアフレックは、子ども時代からCMやテレビドラマなどに出演し、高校・大学を通じて演技の勉強に没頭。大学時代は1度入学した大学を退学し、別の大学に入学し直して演劇を学ぶ。その後出演した「チェイシング・エイミー」('97)でレズビアンである女流漫画家アリッサ(ジョーイ・ローレン・アダムス)に恋をしてしまう青年・ホールデンを演じ注目を集める。そして「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」('97)では、長年の友人でもある主演のマット・デーモンと共に出演、脚本も担当。これがアカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。
このことをきっかけに、戦争による悲しい運命に直面するパイロットを演じた「パールハーバー」(2001)や「ずっとファンだった」と公言するジョン・ウー監督のサスペンス「ペイチェック 消された記憶」(2003)などのメジャー作品に続けて主演。名実共にハリウッドスターとしての地位を確立していく。そして「ハリウッドランド」(2006)ではTVシリーズのスーパーマンを演じた俳優、ジョージ・リーブスにふんし、その人間性を徹底的に研究。実在の人物を演じるという新境地を開拓し、ベネチア国際映画祭で男優賞を獲得し、改めて俳優としての実力を見せつけた。
その一方で「大作から小規模な作品などに、バランスよく出ることが目標」と語るように、広い視野での作品選びをすることを公言。ささいな車同士の接触事故から、思いもよらない運命に巻き込まれていく弁護士を演じた「チェンジング・レーン」(2002)など比較的小規模で公開される作品へも出演。型にはまらない活躍を見せる。
最近では「ミスティック・リバー」(2007)の原作者であるデニス・レヘインがアフレックの地元であるボストンを舞台とした小説「ゴーン・ベイビー・ゴーン」を映画化し商業映画監督に挑戦。この作品で誘拐された少女の母親を演じたエイミー・ライアンが、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、作品自体も多くの賞を受賞。高い評価を受け、アフレックの持つ映画製作者としての能力を印象づけた。
好きなことに徹底して取り組む姿勢から生み出される表現力によって、今やハリウッドを代表する俳優に成長したアフレックが、今度どのような俳優としての活躍を見せ、また映画製作者としてどんな作品を発表するか、期待せずにはいられない。

PROFILE
'72年8月15日、米カリフォルニア州生まれ。両親の離婚後、弟で同じく俳優であるケイシー・アフレックと共に母親の元で暮らす。グウィネス・パルトロウ、ジェニファー・ロペスらと交際後、「デアデビル」で共演したジェニファー・ガーナーと2005年に結婚。同年12月に長女、2009年1月に次女が誕生している。

デニス・クエイド

現在は父親役で味わい深い名優ぶりを発揮する性格俳優
主演作「バンテージ・ポイント」(2008)が9月10日(金)に日本テレビ系で放送。
'80年代から'90年代にかけて一世を風びしたクエイドも、今や渋い中年の役がすっかり板についた観がある。映画デビューしたものの、俳優である兄“ランディ・クエイドの弟”という程度にしか認知されていなかった彼を、一躍人気俳優にした作品がアカデミー賞4部門受賞の「ライトスタッフ」('83)。本作で彼はエリート宇宙飛行士の悲哀を好演し、高く評価された。その後も、人間の体内に紛れ込んでしまう男をコミカルに演じた「インナースペース」('87)、フットボール選手に挑戦した「熱き愛に時は流れて」('88)、実在の人気ロック・スターにふんした「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」('89)など幅広いジャンルで存在感を発揮。安定した演技力を誇る主役級俳優の一人としての地位を確立していく。だが、'90年代に入ると、当時の妻メグ・ライアンとおしどり夫婦と言われながらも、人気絶頂を極める彼女の影にすっかり隠れ、作品にも恵まれない不調の時代が続いた。
そんな彼が、2000年以降、「オーロラの彼方に」(2000)、「オールド・ルーキー」(2002)で理想的な父親像を演じ、見事に復活。そして、ブルジョワ家庭の主婦の苦悩を描いた「エデンより彼方に」(2002)では、妻と愛人とのあいだで揺れ動くゲイの夫を巧みに表現して批評家から絶賛された。さらに史実に基づき描かれた「アラモ」(2004)では、テキサス独立に奔走したサム・ヒューストン将軍を熱演。その凛とした深みある演技は、まさにテキサス出身の彼ならではのものだった。同年には、パニック超大作「デイ・アフター・トゥモロー」にも主演している。
最近では、「G.I.ジョー」(2009)、「レギオン」(2010)などに出演。新作としては、「Soul Surfer(原題)」、「Footloose(原題)」(2011年全米公開予定)などがある。前者は、サメに片腕を奪われた13歳の少女がサーフィンの大会で入賞を果たすという実話に基づくもので、彼は少女の父親にふんする。また'84年に大ヒットした映画のリメーク版の後者では、主人公に引かれていく娘の父親である牧師を演じる。タイプの違う父親役を、彼がどのように演じるか注目される。

PROFILE
'54年4月9日、米・テキサス州生まれ。俳優である兄ランディ・クエイドの影響で芝居にのめり込み、ヒューストン大学で演劇を学ぶが、'74年に中退。職を転々としながら、本格的に俳優を目指してロサンゼルスへ。'75年「クレージー・ママ」の端役で映画デビュー。'98年には、TV映画「Everything That Rises(原題)」で監督業に進出。私生活では、女優のP・J・ソールズと離婚後、「インナースペース」、「D.O.A.」('88)で共演したメグ・ライアンと'91年に再婚。1児をもうけるが2001年離婚。2004年にテキサスの不動産エージェントの女性と3度目の結婚を果たした。双子の赤ちゃんに恵まれるが、その子たちが医療過誤に遭遇。そのことをきっかけに医療ミス防止に向けて活動する財団法人を設立させている。

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