広末涼子
アイドルから女優へと変化を遂げた、同世代の女性を自然体に演じる女優
主演作「秘密」('99)が12月20日(月)にTBS系で放送。
'94年に洗顔料のCMオーディションに合格し芸能界デビュー。直後からアイドルとしての人気を確立し、「ビーチボーイズ」('97 フジ系)や「世界で一番パパが好き」('98 フジ系)などのTVドラマやCMに出演、人気を不動のものにする。
そんな中、映画初出演にして初主演を務めた「20世紀ノスタルジア」('97)では、宇宙人になりきって“滅亡に向かう地球人”を撮影する女子高校生・杏を演じて、その年の日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画俳優としての第一歩を踏み出す。その2年後には、ベストセラー小説の映画化「鉄道員<ぽっぽや>」('99)で、高倉健演じる主人公の鉄道員・乙松の娘、雪子を好演。さらに同年に公開された「秘密」では、事故で亡くなった母親の精神が乗り移った娘・藻奈美を演じるなど、映画デビューから数作は、特殊な役柄を演じ続けた。
その後リュック・ベッソンが製作を務めた「WASABI」(2001)で人気俳優、ジャン・レノと共演。レノ演じるパリの刑事・ユベールと日本人の恋人との間に生まれた娘・ユミを終始ハイテンションな演技で演じきり、これまでに彼女が演じてきたどの役柄とも違う新たな一面を表現した。また「恋愛寫眞 Collage of our Life」(2003)では、ニューヨークで消息を絶ったカメラマン志望の女性を演じ、夢を追う女性の姿を表現。さらに「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」(2006)では彼氏に多額の借金を押し付けられ、キャバクラでバイトをしているフリーター役を演じるなど、同年代に生きるさまざまなタイプの女性を個性的に演じ分けている。
そして「秘密」の滝田洋二郎監督と2度目の顔合わせとなった「おくりびと」(2008)では失業したチェロ奏者で、遺体をひつぎに納める“納棺師”に再就職した本木雅弘演じる大悟の妻・美香役を好演。この作品が第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞、国内外で大きな話題となる。彼女自身も第30回ヨコハマ映画祭最優秀助演女優賞を受賞。その後も「GOEMON」(2009)では主人公である石川五右衛門にほのかな恋心を抱く豊臣秀吉の側室・茶々を、「ゼロの焦点」(2009)では新婚早々、失踪してしまった夫を探す妻・禎子役に挑むなど、現代の女性像を演じるだけでなく、題材となる時代に生きる女性たちの心情を巧みに表現する演技力を見せ、女優としての成長を見せている。今後、彼女がどのような形で現在の自分と演技を結び付けていくのか、注目が集まる。
PROFILE
'80年7月18日、高知県出身。'94年に洗顔料CMのコンテストででグランプリを獲得しデビュー。以降は数多くのCM、TVドラマ、映画、舞台などへの出演や歌手活動などを精力的に行う。2003年にモデルの岡沢高宏と結婚。1児をもうけるも2008年に離婚。その後2010年にキャンドルアーティストのCandle JUNE(キャンドルジュン)と再婚。第二子を妊娠していることを発表した。