アンジェリーナ・ジョリー

セクシーさと演技力を併せ持つハリウッドのトップ女優

出演作「トゥームレイダー2」(2003)が4日(金)に日本テレビ系で放送。
官能的な唇と鋭い瞳で妖しい魅力を放つジョリー。アメリカの雑誌「ピープル」が選ぶ2006年度の“最も美しい人100人”でトップを飾った彼女は、今やハリウッドだけではなく世界的な人気を不動のものにした大女優だ。デビュー後しばらくはB級作品への出演が続き、演技よりも過激な言動や共演者との恋愛で話題を集めた彼女だったが、ドラッグにおぼれ、エイズにより26歳の若さで他界した実在のモデルを演じた「ジーア 悲劇のスーパーモデル」('98、日本未公開)でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。続く「17歳のカルテ」('99)でも、精神を病んだ少女という難役を圧倒的な存在感で演じきってアカデミー賞助演女優賞に輝き、実力派女優としての地位を確立した。
その後もさまざまなジャンルの作品に出演し、性別年齢を問わず幅広い層から支持されている。中でも、タフでセクシーな女性冒険家を演じた“トゥームレイダー”シリーズは大ヒットを記録。アクション・シーンのほとんどを自らこなし、アクション女優としての評価も高まった。
その傍ら難民問題など世界情勢に深い関心を持ち、国連の親善大使として積極的に救援活動に取り組む社会活動家としての一面も持ち合わせている。
その後も、公私共にパートナーであるブラッド・ピットが製作を手掛け、2002年にパキスタンでアメリカ人記者が誘拐された事件を描いた「マイティ・ハート 愛と絆」(2007)、美しき暗殺者を演じ、壮絶なアクションに挑戦した「ウォンテッド」(2008)、ロサンゼルスで実際に起きた児童誘拐事件を基にした感動作「チェンジリング」(2008)、スパイ容疑を掛けられたCIA分析官にふんした「ソルト」(2010)など、ドラマとアクションの話題作にバランスよく出演する。
そんな彼女の次回作は3月5日(土)から公開の「ツーリスト」(2010)で、ジョニー・デップとの初共演が話題となっているロマンチック・サスペンスだ。

PROFILE
'75年6月4日、米・ロサンゼルス生まれ。父親は「帰郷」('78)でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優、ジョン・ボイト。俳優ジョニー・リー・ミラー、ビリー・ボブ・ソーントンと2度の結婚を経験するが共に破局している。その後、「Mr.&Mrs.スミス」(2005)で共演したブラッド・ピットと恋仲になり、2006年5月には2人の間に女の子が誕生。さらに2008年7月には双子を出産している。ほかに3人の養子がいる。

ジェフ・ブリッジス

ついに“無冠の帝王”の名を返上したベテラン演技派俳優

出演作「アイアンマン」(2008)が20日(日)にテレビ朝日系で放送。
俳優のほかにミュージシャン、写真家、画家など多彩な顔を持つブリッジス。俳優という仕事の素晴らしさを教えようとする父ロイドに誘われ、兄ボーと共にTVで父と共演するなど、幼少時から演技を通して自分以外の人物になることの面白さを知る。映画デビュー作「怒りを胸にふり返れ!」('70)以降、数々の作品に出演してきた彼は、アカデミー賞において「ラスト・ショー」('71)、「サンダーボルト」('74)、「ザ・コンテンダー」(2000)で助演男優賞候補、「スターマン 愛・宇宙はるかに」('84)で主演男優賞候補となりながらも受賞経験はなく、米国の雑誌等で“最も過小評価されている俳優の一人”と言われていた。だが、落ちぶれたミュージシャンの苦悩と再生を描いた「クレイジー・ハート」(2009)で、5度目のノミネートにしてついに主演男優賞を獲得。彼は脚本が送られてきた時点で音楽映画にも関わらず音楽担当者が決まっていなかったこと、また出演作「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」('89)を超す満足度を得られる音楽映画はないだろうと思っていたことから、本作への出演を1度断っている。しかし、30年来の友人でもあり、同作でアカデミー賞歌曲賞を獲得したプロデューサー、T・ボーン・バーネットの参加を知り出演を決めた。
長い俳優生活の中で、若さを持て余した生意気な田舎の青年から円熟した魅力を感じさせる大人の男性へと演じる役柄も変化。変幻自在な役者となったブリッジスは毎回、演じるキャラクターと自分との共通点を探し、そこから役作りをするという。これからも俳優、ミュージシャンなどの経験を生かした説得力のある演技で見る者を魅了し続けるであろう彼の次回作は、'69年製作の西部劇「勇気ある追跡」のリメークで、2010年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされている「トゥルー・グリット」。父親を殺され復しゅうを誓った少女に依頼され、犯人を追う保安官を演じる。3月18日(金)から公開。

PROFILE
'49年12月4日、米・カリフォルニア州生まれ。両親も兄も俳優という芸能一家に生まれ、生後6カ月から子役として活躍。高校卒業後はニューヨークに行き本格的に演劇を学ぶ。アクション、サスペンス、コメディーなど演技の幅が広く、代表作はアカデミー賞ノミネート作品のほか、「ラスト・アメリカン・ヒーロー」('73)、「フィッシャー・キング」('91)、「シービスケット」(2003)など。'77年に結婚した妻との間に3人の娘をもうけている。

ジャック・ニコルソン

エキセントリックな演技が光るアカデミー賞史上最多ノミネート男優

出演作「愛と追憶の日々」('83)が2月14日(月)に衛星第2で放送。
エキセントリックな演技に定評があるニコルソンは、アカデミー賞主演男優賞を2回、助演男優賞を1回受賞、そしてアカデミー賞ノミネート回数では最多の記録の12回を誇るハリウッドきっての名優だ。彼が最初に注目されたのはデニス・ホッパーが主演・監督を務めた「イージー・ライダー」('69)。ホッパー演じるキャプテン・アメリカと意気投合する酔いどれ弁護士ハンソン役。ニコルソンは自由を恐れる深層心理を熱弁する姿など演技が高く評価され、アカデミー賞に初ノミネートされた。
以降、'70年、'73年、'74年とノミネートが続き、'75年の「カッコーの巣の上で」で州立精神病院の管理体制に“人間の尊厳と自由”を訴え続けた男を演じ、初のアカデミー賞主演男優賞を獲得した。2度目の受賞に輝いたのは母娘の30年を見つめたヒューマンドラマ「愛と追憶の日々」('83)。母親と恋仲になる女ったらしの宇宙飛行士ギャレット役でアカデミー賞助演男優賞を受賞。その後ノミネートが続いた中、恋愛小説を得意とするベストセラー作家だが、プライベートは恋愛どころか自己中心的で毒舌な近所からの嫌われ者を演じた「恋愛小説家」('97)で3度目のアカデミー賞を受賞した。
しかし、賞にノミネートされた作品以外にも彼の魅力が詰まった作品は多々ある。「シャイニング」('80)では、怨念に取り付かれ、おのを振り上げ息子を追い回す錯乱した姿は、見る者を恐怖に陥れた。また「バットマン」('89)では、科学薬品を浴びたため、皮膚が真っ白になり引きつった笑顔で復しゅうの鬼と化す悪役ジョーカーを怪演。2月11日(金)から公開中の最新作「幸せの始まりは」では詐欺容疑で起訴を起こされそうな息子を助けず、保身に走るダメ親父を演じている。ニコルソンのエキセントリックでありながらユーモラスな演技に注目だ。

PROFILE
'37年4月22日、米・ニュージャージー州生まれ。18歳のときMGMで雑用係として働いたのち「Cry Baby Cry」('58)で映画デビュー。ロジャー・コーマンのもとで俳優のみならず製作者としての腕を磨く。「ファイブ・イージー・ピーセス」('70)、「さらば冬のかもめ」('73)、「チャイナタウン」('74)などに出演、「アバウト・シュミット」(2002)で12回目のノミネートを果たし、史上最もアカデミー賞ノミネートされた男性俳優となる。

三浦友和

“伝説のアイドルの夫”という看板から見事に脱却した円熟味あふれる俳優

出演作「沈まぬ太陽」(2009)が2月11日に日本テレビ系で放送。
'71年にTVドラマ「刑事くん」に出演しデビュー。その後'74年に、妻となる山口百恵と共演した「伊豆の踊子」で映画デビュー。当初山口の相手役は一般公募されていたが、映画製作以前に山口と共演していたCMを観た監督によって相手役に抜擢される。この共演を機に三浦は、彼女が結婚・引退する'80年まで数多くの映画、TVドラマで共演。その結果“山口百恵の相手”役というイメージを長年背負う結果となる。
そんなイメージを払拭し、彼自身も“転機となった作品”と語るのが、台風の最中、学校に取り残された生徒たちの一夜を描いた「台風クラブ」('85)である。この作品で彼はこれまでの二枚目のイメージを覆す無責任な小学校教師・梅宮を演じ、第10回報知映画賞助演男優賞を受賞。これを皮切りに、これまで演じてきた優等生のような役柄から一転、さまざまなタイプの役を演じるようになり、俳優としての幅を広げていく。
その後、綿密なディスカッションを基にした台本のない即興的な演技で、別れた妻の子どもを預かることになった男と、そんな彼と同せいする女性の揺れ動く心情を描いた「M/OTHER」('99)に主演し、第24回報知映画賞主演男優賞を受賞。役者としての能力の高さを改めて示した。
近年では「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005)での戦争で子どもを亡くした医師役、「松ヶ根乱射事件」(2006)では同じ町に住む女性を妊娠させ、家出してしまうダメ父親、「アウトレイジ」(2010)では冷酷なやくざ・加藤などを熱演。さらにアニメ「Mr.インクレディブル」(2004)や「借りぐらしのアリエッティ」(2010)などで声優にも挑戦するなど、60歳を目前に、これまで以上にさまざまな役に挑戦している。経験によって裏打ちされた演技力で、今後どんな人間を演じて観衆を楽しませてくれるのか、その興味は尽きない。

PROFILE
'52年1月28日、山梨県生まれ。'71年にTVドラマに出演しデビュー。'74年に山口百恵との初共演で映画デビューを飾り、その後も共演を重ねて'80年に結婚。2児をもうける。長男はロックバンドPeaky SALTでボーカルとギターを担当する三浦祐太朗。次男は映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で俳優デビューした三浦貴大。実話に基にした最新作「死にゆく妻との旅路」が2月26日(土)より公開。

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