ジャック・ニコルソン
エキセントリックな演技が光るアカデミー賞史上最多ノミネート男優
出演作「愛と追憶の日々」('83)が2月14日(月)に衛星第2で放送。
エキセントリックな演技に定評があるニコルソンは、アカデミー賞主演男優賞を2回、助演男優賞を1回受賞、そしてアカデミー賞ノミネート回数では最多の記録の12回を誇るハリウッドきっての名優だ。彼が最初に注目されたのはデニス・ホッパーが主演・監督を務めた「イージー・ライダー」('69)。ホッパー演じるキャプテン・アメリカと意気投合する酔いどれ弁護士ハンソン役。ニコルソンは自由を恐れる深層心理を熱弁する姿など演技が高く評価され、アカデミー賞に初ノミネートされた。
以降、'70年、'73年、'74年とノミネートが続き、'75年の「カッコーの巣の上で」で州立精神病院の管理体制に“人間の尊厳と自由”を訴え続けた男を演じ、初のアカデミー賞主演男優賞を獲得した。2度目の受賞に輝いたのは母娘の30年を見つめたヒューマンドラマ「愛と追憶の日々」('83)。母親と恋仲になる女ったらしの宇宙飛行士ギャレット役でアカデミー賞助演男優賞を受賞。その後ノミネートが続いた中、恋愛小説を得意とするベストセラー作家だが、プライベートは恋愛どころか自己中心的で毒舌な近所からの嫌われ者を演じた「恋愛小説家」('97)で3度目のアカデミー賞を受賞した。
しかし、賞にノミネートされた作品以外にも彼の魅力が詰まった作品は多々ある。「シャイニング」('80)では、怨念に取り付かれ、おのを振り上げ息子を追い回す錯乱した姿は、見る者を恐怖に陥れた。また「バットマン」('89)では、科学薬品を浴びたため、皮膚が真っ白になり引きつった笑顔で復しゅうの鬼と化す悪役ジョーカーを怪演。2月11日(金)から公開中の最新作「幸せの始まりは」では詐欺容疑で起訴を起こされそうな息子を助けず、保身に走るダメ親父を演じている。ニコルソンのエキセントリックでありながらユーモラスな演技に注目だ。
PROFILE
'37年4月22日、米・ニュージャージー州生まれ。18歳のときMGMで雑用係として働いたのち「Cry Baby Cry」('58)で映画デビュー。ロジャー・コーマンのもとで俳優のみならず製作者としての腕を磨く。「ファイブ・イージー・ピーセス」('70)、「さらば冬のかもめ」('73)、「チャイナタウン」('74)などに出演、「アバウト・シュミット」(2002)で12回目のノミネートを果たし、史上最もアカデミー賞ノミネートされた男性俳優となる。