リチャード・ギア
大人のセクシーさと渋さを併せ持ったベテラン俳優
出演作「コットンクラブ」('84)が18日(月)にNHK BSプレミアムで放送。
日本映画をハリウッドでリメークした主演作「Shall we Dance?」(2004)や、「HACHI 約束の犬」(2009)で話題を集めたギア。コンスタントに話題作に出演し、人気スターとしての第一線を走り続けている彼がブレークしたのは、'80年代青春映画の金字塔「愛と青春の旅立ち」('82)。恋や友情に悩みながら成長していく海軍士官訓練生を熱演し、高い注目を浴びた。'90年の「プリティ・ウーマン」では娼婦をエレガントな女性に変身させる青年実業家を演じ、甘いマスクで世の女性たちのハートをわしづかみ。その人気は浮動のものとなる。
'80、'90年代には“セクシー・スター”とうたわれたように恋愛映画での印象が強いが、サスペンス、ヒューマン・ドラマ、ミュージカルまで、出演した作品は多種多様。50代になっても、若い女性をもとりこにしてしまう色気を残しつつ、円熟した演技にますます磨きがかかる。ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した「シカゴ」(2002)では自宅の車庫で歌と踊りの練習を重ね、「綴り字のシーズン」(2005)でもバイオリンを弾くシーンのために個人レッスンを受け、家族から迷惑がられるほど熱心に取り組むなど、役に対する探究心は相当なもの。彼も“役者の醍醐味は、役のために新しいことを学べることだ”と語っている。
昨年は2本の出演作が日本で公開された。退職を目前に自らの人生に虚無感を抱く警察官を演じた「クロッシング」(2008)と、1920年代に女性初となる大西洋横断に成功した飛行士アメリア・イヤハートの夫にふんした「アメリア 永遠の翼」(2009)で、どちらも哀愁漂う初老の男を貫禄ある演技で見せつけた。そんな彼の次回日本公開作は「HACHI―」でもタッグを組んだラッセ・ハルストレム監督の「ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男」(2006)で、4月30日(土)から公開される。
PROFILE
'49年8月31日、米・ペンシルベニア州生まれ。体操での奨学金を得て、マサチューセッツ大学で哲学を学ぶが中退。その後、劇団に入って活躍を続け、ブロードウェーで「グリース」などの舞台に立つ。'75年に「ニューヨーク麻薬捜査線」(日本未公開)でスクリーン・デビュー。'91年にスーパー・モデルのシンディ・クロフォードと結婚したが'95年に離婚。2002年に女優キャリー・ローウェルと再婚しており、男の子が1人いる。